コキンほんわか集

コキンほんわか集 巻第零

# 突然、坊主にするけども(2001年3月5日)
 なぜか咳が止まりません。一度出始めると、ぜんそく発作のように咳き込んでしまいます。咳が出まくり、気が狂いそうになった時、人間は変なことをしますね。なんと、完全に頭を丸めてしまいました。中学の野球部以来のヘアスタイルですが、今では見ため的にやっぱりアブナイのかもしれません。っていうか、君らが「先生はショートヘアーの方が似合いますよ、絶対!」って言うからやん。まぁ、また学会でブイブイいわせてきますよ。

♯ドコモショップにて(2001年3月21日)
 今日、ドコモショップで機種変更しようと思って3番目ぐらいに並んでいました。N503i の展示品が2箇所6個もあり、「ついに入荷」とか書いてあったのです。40分近く待って、ようやく自分の番がきたんですが、「N503i に・・・」と言ったとたん、「ただいま品切れです。人気商品ですから」やと。それなら「ついに入荷」の横にでも「品切れ中」とか貼っておけ。貴重な時間を返せ! などと怒り狂いそうになりました。そこをぐっと押さえて「次、いつ来たらありますか」などと言ってしまったんですが、やはり一言ぐらい文句を言ってあげるのが逆に親切だったのかもしれませんね。今後のことを思えば。ちょっとした一言というのはホンマに重要ですわ。

♯お得なセット?(2001年4月10日)
 夜中の通信販売。「あほらしい」と思いつつ、いろいろ買ってしまうわ、ホンマ。先週は、「ゴキブリ・ネズミ撃退」のを買ってしまった。先月は、「電子レンジでステーキが焼ける鍋」を買ってしまった。納得いかんのは、「今なら○○が付いている」とか「なんとこのセットをもう1つ」とかいうやつね。どうせセット販売するなら、トミーズの漫才ネタやないけど「今ならこのマルチカッターにレモン絞り器、包丁、まな板をお付けして、さらにキッチンシステム、庭付き一戸建てにガレージ2台分をセットにしまして」ってどう? せやけど、司会者の「気になるお値段の方は・・・」に対して、販売員の「おまかせくださいっ」という返事。自分なんかは、そう言われるほどに「きみには任せられんよ」と思います。

♯機転の効く人(2001年4月13日)
 今、ホットな話題は自民党総裁選挙ですな。橋本、小泉、亀井、麻生の4名がテレビに出まくっています。Nステーションをたまたま見てたら、久米さんが「どうせ自民党、結局は金が動くんじゃないの?」みたいな質問をしたのに対して、亀井さんが「色々テレビ局に言ってギャラを上げてもらってるのは久米さんだ」というような切り返し。久米さんは苦笑していましたが、なかなか亀井さんは機転のきく人物やなあと。亀井さんと麻生さんが自分の言葉でしゃべっているという印象でした。小泉さんも一見そのようですが、教科書的な感じでどの局でも同じことを言ってる気がします(もっと変人になった方がよい)。橋龍は相変わらず殿様みたい。誰でもいいけど、今度の総理大臣こそは任期満了まで勤め上げてね。そうやないと、高速道路のサービスエリアで売ってる「歴代総理大臣似顔絵湯飲み」が追いつかへんやんか。

♯割り切れん男(2001年4月18日)
 分数について一言。算数というのは「どうして?」って考えたらダメな学問なんではないかと思うんです。自分の場合、小学生の時に「1リットルのジュースを3人に分けます」と言われて「どうしてそんなことができんの? 333、333、334 ミリリットルずつで誰かが不公平になるやん。1人だけ得して2人はだまされてるやん」などと考えあぐねているうちに、取り残されていきました。高校生になっても、音楽の先生に「3連符というのは1拍の中に3つ刻むものです」と言われて「どうして? どっかでズレが生じるやん」とボヤいたらゲンコツ食らわされました。ま、この先生をおちょくるのは好きだったので「ここはクレッシェンド。だんだん強く・・・」と言われた時、「何十グラムずつ加重していけばいいんですか?」と質問してどつかれたりもしました。とにかく、分数だけじゃないんでしょうが、算数では「割り切り」が必要なのでしょう。ある時期ある種の子どもっていうのは「どうして?」と考えまくってしまうので、そこをどう切り替えさせて「割り切らせる」か教授方法を考えないとあかんでしょうね。そういう観点からも、円周率を「3」とする昨今の試みの善し悪しをちゃんと評価せなあかんやろうね。

♯音楽の楽しみ方(2001年4月19日)
 音楽についても一言。前日、「3連符は納得いかん」みたいに書きましたが、他にも納得いかへんことがあります。ピアノの先生(実母)に「そこ、なんか黄色い音になってるよ。もっと水色の音で弾きなさい」と言われると、「いや、ピアノはモノクロやん。白鍵と黒鍵しかないっちゅうねん」と言い返してあきれられました。やっぱり、音楽っちゅうもんは、おなじ「ガク」でも「学問」とちゃうからね。楽しまないとアカンわ。自分なんかは楽しんでますよ。最近、ケータイのオリジナル着メロ入力にこっていて、「世界で他にこの曲を着メロにしてるヤツはおらんやろっっ!」ちゅうのが嬉しくて楽しくてしょうがない。

♯音楽的才能とは?(2001年4月29日)
 音楽についてさらに一言。音楽とか芸術やってる人っていうのは、やたら「遺伝」とか「持って生まれた才能」などという先天的なものを強調しすぎますね。確かに、バッハやモーツァルトの家系を見ると、「音楽的才能」と呼ばれるものを持った人が多いです。しかしながら、バッハ家やモーツァルト家で生まれた子どもは、身近に楽器があったり指導者がいたり演奏を見聴きしたりと環境に恵まれていたのも事実です。親が音楽をやっていない家で生まれた子どもは、たぶん身近に楽器もなければ指導者もいないという環境で、音楽に出会うのがどうしても遅くなりがちです。音楽の先生が「あなたには才能がないわ」と言うのは、その先生自身の指導方法の悪さを隠すためのものでしょう。「遺伝」や「才能」で物事を説明すれば、スマートに聞こえるし楽に伝達できるでしょう。一方、どういう指導を受けてきたかとか、どういう練習を1日何時間続けたかなどということは、ドロ臭くてスマートじゃない感じがするのかもしれません。でも、そういう育った環境についても話が出来る音楽家は、次世代の音楽家を育てるために貴重な存在だと思います。

♯返品の不思議(2001年5月5日)
 うわっっ。ゴキブリが出たっちゅうねん! 通信販売で購入した「ゴキブリ&ネズミ撃退機」を取り付けて約1か月。説明書を見ると「取り付けてから効果が現れるまで約2か月かかります」とかって書いてあるからしゃあないか。待てよ、「効果が見られない場合は8日以内なら返品可能」とも書いてあったな。これって矛盾してるやん。同じようなのは、自分はそんなもんいらへんけど、雑誌で見た「幸運を呼ぶ風水系グッズ」の宣伝で「返品保証期間90日」とかってなってるやつね。効果がなければ返品できるっちゅうのを謳い文句にしてるけど、そんな長い期間、何もええことない人っておらんやろっ。ホンマに効果があるっちゅうんなら、「お手元に届いて2時間後から1日以内に必ず効果が現れます」ぐらい謳っとけばよろしいでんがな。ああ、通信販売よ。いつも笑いをありがとー。

♯気になる過去形(2001年5月15日)
 最近、ファーストフードとかコンビニ系サービス業のアルバイト店員の過去形が気になる。まだこちらが何も言ってないのに「お持ち帰りでよろしかったでしょうか?」「ジュースはこのままでよろしかったでしょうか?」「セットのサラダはコールスローでよろしかったでしょうか?」「一万円からお預かりでよろしかったでしょうか?」っておいっ! ちゃうでしょ、ちゃうでしょ。「よろしいでしょうか」とか「○○にしますか」が正しいでんがな。アカンアカン、こうやって書いてしまうとこれから余計に気になってしまう。そうやわ、これを読んでしまった貴方もこれから気になりますよぉ。

♯懐かしい光景(2001年5月21日)
 こないだ研究室に生ける花を探そうと外に出たとき、アゲハチョウを見ました。そういえばアゲハチョウなんて見るの、小学生の時に昆虫採集に行った時以来、記憶にないなあ。その次の日、入ったことのない喫茶店で焼き肉定食を食べてる時、地元のじいさんとばあさんが4人で入ってきました。しばらくして突然、「パン!パン!パン!」という音がしてびっくりしました。なんと4人中3人のじじばばが、おしぼりの袋を叩いて開けるテクニックを駆使しているではありませんか。この光景もそういえば子どもの頃に見てマネなんかしたりしてたなあ。でもやめてんか。アメリカで生活していた時から、そういう音がしたら即座に伏せる癖が残ってるんやから。何で自分が高梁で伏せなならんの。

♯夏の風物詩(2001年5月24日)
 高校の時、美術の授業で夏休みの課題が出た日、自分は学校を休んでいたんですよね。後でクラスメイトから「なんか夏について思いついたことを水彩で描くんやて」と教えてもらいました。休み明けの授業前に課題を提出した後、品評会が行われました。美術のベテラン先生が1枚1枚、みんなに見せながら「ヨットの角度と太陽の位置がいいね」「スイカと風鈴か。いいセンスしてるな」「花火の表現をもっと工夫したらいいぞ」「おおっ、ハワイに行ってきたんか」などと言っていきます。自分のが出てきた時、先生が「次は・・・、ん? なんやこれは?」と言った直後、教室は大爆笑。先生は「夏目漱石か! 誰やこれは」と言いながら裏に書いてある名前を見て「また奥田か! 俺は今まで何千人も教えてきたけどこんなん描いたんはお前が初めてやぞ」と誉めてくれました。自分では「夏目漱石」か「三蔵法師のカッコをした夏目雅子」を最初に思いついたんやけど、千円札のモデルしか目の前になかったから漱石にしただけなんですけどね。でもこんだけ誉めてもらったのに美術の成績は欠点でしたね。

♯果物は果物だもの(2001年6月4日)
 昔から思っていたことですが、どうして酢豚の中にパイナップルを入れるの。どうしてポテトサラダの中にミカンやリンゴを入れるの、サクランボを乗せるの。果物はデザートとして別に食べたいですよ。そんなわけで、東南アジアとかの料理でバナナやスイカがスープに入っているものとかはとても信じられません。でも、カレーのルゥの中に「すりりんご」を入れるのはアリですね。他はナシです、お子ちゃまです。

♯モーニング娘。について(2001年6月11日)
 人気グループ「モーニング娘。」。自分は半年ほど前までドえらい勘違いをしてました。どんな勘違いかというと、早朝のテレビ番組の天気予報とかを担当している娘たちだとばかり思っていたんです。だから自分なんかの夜型人間にとってはTVでお目にかかることはない、ファンになってもしょうがないと考えてました。ところがところが、いろんな時間帯でお目にかかるではないですか。すまんかったのう、モー娘。。なんか名前の由来を考えてしまうクセがあるみたい、自分には。他に考えたらきりがない。「B’z」の出身地、岡山県津山市ってビーズが名産なんやろか。津山はお盆とか伝統工芸品が名産なだけに「Bon’z」の略か? 「ゆず」は徳島出身なんやろか?(←徳島は「すだち」やろ、「すだっちくん」やろ!)とかね。ネーミングで困ってる芸能プロは自分に相談して下さい。自分は本日をもちまして「ネーミング教授。」に就任することを宣言します。

♯燃え下がる炎?(2001年6月25日)
 東京に出張するたび、色んなビジネスホテルに泊まることにしている。ちゅうか、予約するのが好きやないんで、行き当たりばったりでお決まりの宿にならんだけやけど。今回は、禁煙者用の階が用意されているホテルを利用しました。納得いかんのは、禁煙者用の階ってのが1番上の階なんよね。これは別のホテルでもそうやった。喫煙者の階は下の方にある。もし喫煙者が寝タバコして火事にでもなったら、煙や炎は上に燃え上がるんちゃうの。ということは、タバコが原因の火事による被害は禁煙者に及ぶっちゅうことやんか。どういう意味があんねん? ハシゴ車を呼ぶんが大変やからか? 怒るで、しかし!!(←横山やすし風)。

♯ガチンコ!臨床道(2001年6月26日)
 忙しくてあんまり見る時間がないが、TBS系「ガチンコ!」が面白い。何がオモロイかって、それは頑固一徹で味のある講師陣。ラーメンの職人、大検合宿の先生、プロボクサー、プロのレーサー。ストイックなプロらしさが滲み出ているんよ。こんなん見ると影響されてしまうわ。自分「お前、何になりたいんや?」、学生A「とりあえず心理系の資格が欲しいんです」、自分「なにぃ、資格だぁ? 帰れっ!次っ!」。学生B「まずは岡山一の臨床家になりたいです」、自分「岡山一か・・・。よし、帰れ!」。学生C「(べそかきながら)アタシ、人の悩みを聞いてあげたいんですぅ」、自分「お前は自分の悩みを聞いてくれる人がいるのか?」、学生C「いませんよぉ。先生が聞いてくれませんか?」、自分「ばかやろう。俺にはそんな暇はない、よそへ行け!」などなど。まあ、こんな風にやらなくても自分は厳しいけどね。ホンマにこの道で食べていくのならね。

♯オール・ハイ(2001年6月28日)
 なんかあれですねぇ、1日徹夜したまま2回目の夜を迎えておりますが、何もないのに笑いが込み上げてくるんですよね。もっとも、これは毎度のことですけど。中途半端に徹夜するとシンドイですが、そのシンドイのを超えると気持ちがホワ~ンとしてくる。これって、マラソン選手が苦しい時間帯を超えると気持ちよくなる「ランナーズ・ハイ」ってやつと同じようなもんでしょうか。極限を超えて「脳内麻薬」が出てきてね、ジャンキーな雰囲気があるね、今。「やばいょ、やばいょ~、タモさん、やばいょ~」とか「うまいもんは、うまい」とか「ア~タ~シ、生まれは、中国は広島アルヨ」とか、いろんな芸人の代表的なセリフが浮かんでは消えるわ。ふふ、ふはははは。。。

♯値上げせんかい!(2001年6月29日)
 スーツ専門店の割引券、ちょっと問題あるんちゃうかな。15,000円割引券なんやけど30,000円以上のスーツを買う時に使えるわけ。まあ、それはそれでええがな。ほんでお店に行ってみると、やっぱりというか人気があるものは全部29,800円って値段や。割引券を使おうと思ったら、30,000以上のスーツを探さんとアカンわけ。探してみると31,800円とかって値段がついてんねん、売れ残りが。魂胆みえみえやから、断られるのを承知で 29,800円のを指さしながら「すんません、このスーツ200円値上げして買ったげるけど」って店員に聞くと、「申し訳ございませんが、機械で処理しているものですから」やと。いつも値下げ交渉しとる関西人が「値上げしろ」言うてんねんから、値上げせんかい! ま、でも子ども騙しみたいで可愛らしい商法やし、笑えるから個人的にはokです。

♯レモンの価値(2001年7月3日)
 キャンディー、ジュース、ガム、健康食品なんかの謳い文句に、「レモン50個分のビタミンCが含まれている」というのがありますね。消費者は、「すごい! この1粒にそんなようけビタミンCが入っとんねや」と思うかもしれへんけど、ちょっと待って。「すごいビタミンC」ってどれぐらいのもんなの? 自分なんか逆に本物のレモンを見たとき、「このレモンには、あのキャンディーの50分の1のビタミンCしか入ってへんねや」と思います。レモンの価値を下げとりますなぁ、あの謳い文句は。

♯具体的であれ!(2001年7月9日)
 小泉総理大臣ってのは、これからが政治家としての手腕が問われるんとちゃうかな。「聖域無き構造改革、痛みを伴う構造改革」ってのをスローガンにしてるけど、こういうスローガンってのは後になって(マスコミなり専門家なり)誰かが付けるのがええんちゃうの。「いついつまでに、どこどこの部署の、カクカクといった構造を、シカジカといった構造に変える」とか、「○○の世代の××万人の方々が失業する見込みだが、これによって■年後には日本の赤字が△円にまで減少できる」といったように、具体的に改革対象事項とそれぞれの数字を出していこうや。こうやれば自ずと支持率は下がると思うねん。ほんで実際に、国民に痛みが伴い始めるとまた支持率下がるやろ。つまり、「スローガン総理」のままやったら支持率は高いままや。支持率が低下することが、小泉総理の手腕の高さのバロメータっていえるかもな。スローガンだけで終わるんやったら、大橋巨泉を総理大臣にして、巨泉(きょいずみ)総理と改名して攻めるのぢゃ。

♯まぼろしの大阪五輪(2001年7月18日)
 大阪五輪、あきませんでしたな。たったの6票。そもそも無理なんちゃうかな、大阪では。何と表現したら良いのか、そうやなぁ。まあ、外国から来たお客様を台所にお迎えするようなもんやね。焦げ跡、煮こぼれ、生ゴミなんぞがゴチャゴチャと溢れた台所に、来賓を招こうっちゅう発想自体、「お下品ねぇ」(←芦屋のマダム風に)。これが神戸やったら、もっとええ勝負になったんちゃうやろか。大阪の経済効果がどうのと言われていますが、こないなったら大阪だけラスベガスのようにするっちゅうのはどないかな? 雇用も増えるやん。こっちの方が大阪らしいと思いますよ。

♯北の大地でマイペース(2001年7月29日)
 札幌で仕事してきました。涼しくて生産量が上がります。ところで、自分はジャンクフードが大好きなんですが、何も考えずに2回もハンバーガーショップに立ち寄ってしまいました。本州でも食べられる有名チェーン店なのに。食べ終わってから、「そういえば、ここ北海道やんか。何も北海道でハンバーガー喰わなくてもな」とふと思うのですが、好きなものはしゃあないか。観光気分なんかまったくゼロで、仕事が終わったらマンガ喫茶でひと休み。本州でもマンガ喫茶あるのにね。そういえば、去年の学会で北海道に行ったときも、学生たちは小樽に行ったりしても、自分は学会会場にいるか、ホテルで論文執筆しているか、夜中のマンガ喫茶でした。一般の人々は、「何で観光もしないの? もったいない」って不思議がるんですがね。自分の姿を見れば分かると思うのですが、普段とまったく同じ服装でサンダル履き。鞄も一緒。隣近所に行くような感覚です。

♯どうする、小泉純一郎!(2001年8月3日)
 靖国参拝のことで色々言われているけど、今の状況を行動論的に考えてみました。中国や韓国が日本に圧力をかける言動(これ自体は各国の国益のためだから悪くない)に対して、今までの日本政府はほとんど言いなりになっていたわけです。つまり、日本に対する中国や韓国の圧力をかける行動を強化していたのは、日本政府自体だったと。ところが、小泉総理はこれまでの自分のポリシーを貫こうとしているから、中国や韓国にとっては、いつも強化されていたのが強化されないわけですよ。いつも強化されていたのが強化されなくなると、どうなるか? そう、消去抵抗ですね。だから、中国や韓国はあの手この手を使って、さらに日本に圧力をかけてきているわけ(これも行動論的には当然のこと)。それで、どうするか。ここでまた強化しちゃう(つまり、言いなりになる)と、今後同じような場面で、こうしたあの手この手を使った圧力をかけてくる行動はもっと激しくなることが予測されます(これも行動論上、当然)。まあ、中国や韓国が言っている内容については吟味していかんとだめでしょう。しかし、「中国や韓国が激しくなるから、こちら側の主張はやめとこう」というほとんどのマスコミ論調は幼稚やね。これって、激しい行動障害を示している子どもをなだめるために子どもの要求を全部かなえてしまって、さらに行動障害が激しくなって困り果てている親とまったく同じ原理なんよね。小泉総理はどうするんでしょうかね。でも、周りは「困り果てている親」みたいな政治家が多いみたいやし、息子は芸能界デビューみたいやし(?)、前途多難やわな。思想どうのは関係なく、今の状況は行動科学的にはこういう客観的説明がなされるわけ。

♯「感動した!!」(2001年8月5日)
 小泉Jr. 、ホンマに芸能界入りみたいですね。小泉総理大臣が総理大臣を辞めてからのほうがホンマは安心なんでしょうけど。しっかりした息子さんやったらいいんでしょうが、だれか揚げ足取りなヤツがいたら、息子がなんか問題をしでかすと政治にからめてくるかもしれへん。子どもが成人になれば、子は子、親は親って考えとかないと。万が一、Jr. が何かしでかしたら、総理はまたあの名言「感動したっ!!」ってのを、「勘当したっ!!」て言えばいいだけやん。

♯高度な車内販売スキル(2001年8月8日)
 いつも気持ちよく寝ている時に、突然「お弁当に、おつまみ、ビールはいかがでしょうか」とか聞こえてくるのが嫌なんです。別に大きな声じゃなくても、静けさの中で突然やから耳につく。時々、殴ってやろかと思うぐらい、自分の座席近くでちょうどしゃべり出しよる。ところが、こないだ九州へ出張に行った帰りの新幹線。なんと販売員のおばさん、車内に入ってきて隣のデッキに通り抜けるまでの間中「べんとーーにーーーー、かんじゅーーすーーーー、かんびーーるーーーー、・・・・・」と歌うように消えて行った。小さな声ではなかったが、突然しゃべられるよりもよっぽど良いわい。

♯横文字まじり語(2001年8月19日)
 こないだの東京出張でのこと。中央線に乗ってる時、途中で30過ぎぐらいのビジネスマン2人組が自分の横に。その一人が、「あいつのオピニオンは分かるけどさぁ、基本的にアイ・ドント・アグリー・ウィズ・ユーって感じなんだよね」やと。「基本的に賛成できない」と言った方が短いやんか。日本語にすると不自然な外来語や専門用語ならまだ分かるけどな。こういうのを格好いいと思い込んでいるのは関東文化圏の特徴か。関西文化圏ならば、こういう知識をひけらかすような格好良さは格好悪いと感じるやろな(笑いの対象やで)。「自分はアホや」と言えるような余裕のある笑いやユーモアを持つっちゅうのが関西人の強さやね。

♯不完全燃焼ゲーム(2001年9月2日)
 新しいゲームを考案しました。パーティーで試してみましたが、かなり笑えましたのでご紹介いたします。このゲームをやると、「う~ん、なんでもいいからやらせてよっ!」というように、もどかしさを体感することが可能です。たとえば、みんなで「せ~の、最初はグー!」でジャンケンやろう。でも、「最初はグー!」だけでそれ以上は何もしないように我慢することを誓い合います。すると、どうですか。たかがジャンケンなのに「う~ん、ジャンケンしたいよ~~~!」と、ジャンケンしたくてしたくてしょうがなくなります。それでも我慢して下さい。もしかしたら、普段からこの不完全燃焼ゲームで鍛錬しておくと、かなり強い人間になれるかもしれません。ぜひ、飲み会などの席でお試し下さい。

♯不完全燃焼ゲームのバリエーション(2001年9月2日)
 自分の開発した不完全燃焼ゲーム。いろいろなバリエーションが考えられます。たとえば、アントニオ猪木の「1、2、3! ダァー!!」をやるぞと言って、「1、2、3!」でストップする。「ダァー!!って言わせてーよ」って思うよ。せんだみつおゲームで、「せんだ」「みつお」「ナハナハ」の「ナハナハ」を言わない。「ナハナハ」って言いたくてしょうがなくなるわ。桂三枝の「新婚さん!」だけ言って、「いらっしゃ~い!」を言わない。これらをより効果的にするために、3回は完全燃焼して盛り上げておいてから、不完全燃焼モードに突入するのがよろしいでしょう。不完全燃焼ゲームの著作権は自分にありますが、みなさんも色んなバリエーションを考えて遊んでみてね。

♯大好評!!不完全燃焼ゲーム(2001年9月6日)
 不完全燃焼ゲームが大好評。連日、実際に遊んでみた感想や新たなバージョンが寄せられています。このゲームの良さって、何か「気持ちワル~い、くすぐったさ」を味わえるところにあるんやないかと思います。あのほら、向こう脛をぶつけた時って、痛いのに笑ってしまうでしょ。あれに近いね。不完全燃焼ゲームでストレスに強い人間になりませう。

♯関西のオバハンは2度鳴く(2001年9月21日)
 関西のオバハン。関西人という特異な生物に、オバハンという特異な要素が加わった恐るべき人種。たまに出会うと、これでもかとばかりに話し込んできます。こんな感じ。「温泉行ってきたんよ、温泉」、「パーマあてたんよ、パーマ」、「新車買ったんよ、新車」、「芦屋のブティックよ、芦屋の」ってな。なんで2回も言うのよ? 2回も!!(あっ、移ってしもうた)

♯オイスターソースを切り札に(2001年9月28日)
 お料理が下手で悩んでおられる方。オイスターソースを使ってみてください。特に、炒め物でサッと使うと、おやまあ不思議。ちょっとしたプロの中華料理になるではありませんか。田舎で競争のない中華料理店なんかでは、塩とコショウだけで味付けしているところがあるよね。教えてあげたいわ、オイスターソースがあるでって。ホンマにどんな料理でも美味くなるから。ここまで宣伝しときながら、自分はというと、この2年間ずっと外食しているのでありました。

♯新幹線のもう一つのマナー(2001年9月30日)
 自分なんかは、新幹線のテーブルを降ろすときや上げるとき、音や振動が前に座っている客に極力伝わらないように気を付けています。自分がこんな小さなことに気を遣うようになったのは、何度も何度も嫌な思いをさせられてきたからに他なりません。気持ちよくすやすや眠っているところを、結構いい歳こいたサラリーマンが「ガチッ、バターン」とやるんですよ。親子連れなんか最悪で、子どもがテーブルで遊びよる。親自身がどれだけ響くか知らへんからか、止めさせないんよな。自分は入眠困難があるので、一度目が覚めてしまうともう眠れないんですよ。携帯着信音のマナーボタンは注意のアナウンスがあるけど、「テーブルの上げ下げはお静かに」とかってシールをテーブルに貼っておくぐらいの工夫はしてよ、JRさん。

♯弁当屋さんのマナーについても(2001年10月9日)
 客が少ない時間帯に弁当屋さんに行って注文すると、従業員は丁寧にお弁当を作ってくれるような気がするよな。しかしやねぇ、自分の弁当を作っているパートの横で、もう1人のパートが掃き掃除を始めるのはよくないやろ。なんぼ余裕のある時間帯にやるべきこととはいえ、1人でも客の弁当を作っている時には段ボールの搬入やら掃除やらは後回しにしてよ。客として気ィ悪いわ。誰かが言わんと気が付かないんやろうな。悪気があるようには全然見えへんし。自分が昔バイトしてた時は、嫌な客が来たときに「二度と来るなー」と強く念じながら、悪気を持って確信犯的に愛想悪くしていたのを思い出したわ。そうか、もしかしたら混まない時間帯に来店する自分は嫌な客なんかも。

♯沖縄にて(2001年10月13日)
 学会で沖縄に来てました。昼ご飯を食べようと街をぶらぶら歩いている時、バイト風の兄ちゃんに「無料ですから観光の案内を聞いていきませんか?」と勧められてね。自分は「まあ時間もあるし、現地人と話でもしようか」というノリで、その勧めに乗ることにしてん。でも次の瞬間、「最初は観光案内やろけど、絶対に途中から商売を仕掛けてくるやろうな」と思ったわけ。だって今まで大阪とかで「商売じゃないです。世間話しましょう」と宝石店や化粧品なんかの店員さんに誘われても、結局は必ず商売の話を始めよるんよ。ほんでこっちが絶対に買わないということが分かった途端、急に冷たい態度に変わりよる。こっちは「なんや、さっきまで楽しそうな雰囲気の会話は全部ウソやったんか」っちゅう風に、気が悪い思いをいつもさせられていたのよ。ところが、この沖縄の観光案内。お茶やお菓子を出してくれるわ、CD聞かせてくれるわ、ホンマに最後の最後まで商売の話なんかせえへんのよ。案内所を出た後、「自分はなんて荒んだ人間なんやろうか」ということを繰り返し痛感したわ。島で出会ったおばあ達。兄ちゃんや姉ちゃん達。みんなノンビリええ感じやった。彼らが都会に出たときに、お人好しすぎて騙されないか心配なぐらいです。ああ、沖縄ってええところやわ。
 この「いい感じ」の観光案内は、国際通りにある「おきなわ大事典」といいます。観光客のニーズに合った案内をしてくれますよ。ホームページはこれから充実していくとのことでした。

♯本土にて(2001年10月18日)
 本土に帰ってきたら、さっそくダイレクトコールで「すごく良い条件で土地のオーナーになりませんか? お得な話ですよ」という甘い誘い。ああ、本土に帰ってきたんやなと思いました。ホンマにお得な話なら他人に教えるなよ、自分で得しろよって思ってしまうだけやから、自分にはこの手の話は時間の無駄よ(時間の無駄っちゅう発想が本土的やけど)。ああ、「シークヮーサージュース」飲みたなってきた。「ミミガー&ラフティー&島らっきょう&各種チャンプルー」食べたなってきた。沖縄タイムで過ごしたなってきた。そうそう、今のご時世で沖縄への観光予定がキャンセルされまくっているようです。そもそもトラブルを避けようなんて思うなら観光なんかせえへんかったらええんや。大丈夫、沖縄の街はのんびりしてたよ。

♯日本全国脱輪キャンペーン(2001年11月10日)
 車を運転していて溝にタイヤをはめて身動きできなくなったことありますか? あるいはその場面に出くわして車を引き上げるお手伝いをしたことありますか? こうした「脱輪」の問題を、自動車専門団体の力を借りずに解決するのってええもんやで。通りすがりの人のアイディアと力を結集して問題解決する。そこに金が働いているわけでもなく、運転手の見目美しさでもなく、ただ問題を解決することに目が向けられているわけやんか。せやから、各市町村の役場に「脱輪課」というのを内緒でこしらえて、人口の割で月に何回かの脱輪を推奨するっていうのはどうやろか。あるいは脱輪しやすい道路をこしらえるとか。そしたらヤンキーとか冷め切ったサラリーマンまでが、問題解決した時の気持ちよさを体験できるはずや。中学や高校のカリキュラムにも入れておくとええんちゃうかな。袋や箱に小銭を入れるような募金も大切やろけど、脱輪を救った時や脱輪から救われた時の感覚っちゅうのは直接的にひびくでぇ。

♯しし座流星群(2001年11月24日)
 しし座流星群の観測時間帯を予測すんのって、なかなか計算通りいくもんですな。この前の、しし座流星群が観測できるという日時、いつも仕事している時間やし観てみよかぁと家の外に出てみてん。ほしたら、どないや。なんと夜空には一面の、、、、、白い雲。Nステーションの気象予報士が「雲は無いから大丈夫」みたいに言っていたのに。ほんでも、わずかな雲間から5つほどチラリと流れ星が観られたけれど、「パネルクイズ25」の最後の海外旅行チャンスクイズみたいやったわ。3時には完全に無くなってしまったわけで、気象予報のほうが難しいようやね。これって、地球大気圏内には気象予報を困難にする変数が多々あるっちゅうことなんやないやろか。となると、宇宙にも人間が行き来する(例えば、宇宙ステーションが激増すること、月までの往復便が1日4便)ことが増えれば、しし座の観測時間帯の予測もそれに比例して誤差が出てくるかもな。

♯「待つ」にもいろいろ(2001年11月25日)
 自分は待つのが苦手であーる。今週、左手の関節に貯まったガングリオン除去手術をしてもらいました。患部自体は小さいんですが、日常的に邪魔になるので思い切って手術に踏み切りました。手術の日は、指定通りだったので待たされることはなかったのですが、その次の日から抜糸するまでガーゼ交換に通わなければなりません。診察券を出してから、自分の順番がくるまでなんと2時間。今日もまた2時間も待たされました。ガーゼ交換なんて5分で済むのにね。あと、映画館で並ぶのも嫌やね。順番を「待つ」というのが苦手なんよな。でも、自分の仕事や、自分が価値を認めるものについて「待つ」のは平気なんよね(というか得意なぐらい)。つまるところ、「待つ」ということも文脈によって良いものになったり悪いものになったりするっちゅうこと。

♯大好き、コーラフロート。(2001年12月9日)
 コーラフロートやクリームソーダが好きやねん。あの、コーラやソーダ水にバニラアイス浮かべるやつね。昔、デパートへ買い物に連れて行ってもらった帰りとか、喫茶店で食べたのが忘れられへんのかな。昨日、地元の料理屋さんで定食を食べた後、なんか無性にコーラフロートが欲しくなってね。メニューにはないんやけど、無理を承知で「コーラあります?」と聞いたら「ありますよ」と。調子に乗って「コーラフロートできます?」って聞いたら、「ちょっと待って下さいね・・・。マロンアイスならあります(^^)」って。自分は「いや、マロンとコーラは合わんでしょう(^^;)」とやんわり断ったのでした。なのに1分程すると「アワアワのコーラ」を持ってくるではありませんか。実験的に持ってきたみたい。こっちも実験とか好きやし戴いてしまいました。そしたらまあ複雑な味。奇妙な味。まったりとしていてそれでいてやっぱりしつこいほどのアワ。店員さん「どうですか?」っていうんで、「栗ームコーラやね」というと、「抹茶アイスよりましでしょ」ですって。いやいや、こうなりゃ「抹茶アイスコーラ」でもなんでも挑戦してみますわ。それにしても、遊び心のある料理屋さんってスバラシイね。

♯単位の不思議(2001年12月12日)
 世の中には変なものが多いですわ。特に単位についての表現やね。例えば、「10ミリ位の短い長さに切って」「200メートル位の低い高さの山」「3平方メートル位の狭い広さの部屋」って言い方、変な感じがするわ。他にも「そこの強さは弱く」、「ここの明るさは暗く」っちゅうのも嫌やん。笑えたのは、大学院時代に軽自動車で片道12時間かけて群馬県で開かれた研究会に行った時のこと。山道に沿って果物の直売をしている地元の人たちの手書きの看板。「りんご、1バケツ、1000円」「柿、1バケツ、500円」などと書いててん。「1バケツ」っちゅう単位は学校で習ってへんなあ。自分が休んでたときに出てきたんかなあ。などと思いながら、おばさんに「リンゴ、2バケツ下さい」って言ってみたら、バケツ2つを指さしながら「はあ、これとこれ2つね」やって。「2バケツ」って言えよって思った次第でございます。

♯お見事な広告づくり(2001年12月15日)
 美容&ダイエットの宣伝広告って巧いこと作っとりまんなあ。あの手の宣伝って、「使用前」「使用後」の写真を載せまっしゃろ。使用前の体重82kgの写真は真正面向き直立で、使用後の体重64kgの写真は正面向きやけど「モデル立ち」してたりする広告なんかがそうやね。他にも、美顔の宣伝なんかで、お肌が荒れてる使用前の写真は「悲しいうつろな表情」をしていて、お肌がきれいになった使用後の写真は「明るい笑顔」ちゅうのは典型的やで。ホンマにその商品の効果のみを測定する場合、それ以外の要素はすべて同じ条件にせんとあきませんでしょ。人間っちゅうもんは、容易に印象で操作されるもんや。純粋な効果ちゅうもんと、人間の印象とは分けて考えんとアカンわな。

♯どえらい寒さ(2001年12月19日)
 毎日お寒うござんすな(←昔懐かし「北風小僧の寒太郎」風)。最近、通信販売で購入したドイツ製の健康枕っていうのがあって、それは特殊素材でできているんですよ。で、ええ塩梅で頭から首にフィットして、特殊素材の中に適度な湿度も保たれているんだそうです。ところが、つい最近のことですが、寝ようと思って枕にゴロンとなったら、後頭部を強打。「な、な、な、何やねんっ!」と思ってみたら、どうも枕が凍っているようなんですよ(危うく一人撲殺やね)。あと、朝シャワーを浴びていると&ォに、ボディシャンプーのボトルを押しても動かへん。これもポンプに貯まった湿気が凍っているんよね。一人暮らしをしていて、仕事場に籠もりっきりになったり出張が多かったりで自宅がからっぽやと、秋頃なんかは部屋の中のほうが寒い。冬場なんかはホンマに冷蔵庫部屋です。でも寒いの大好き。

♯ガキ大将(2001年12月27日)
 今どきの若いモン(実は親の世代も含めて)はケンカの仕方をしらんね。親の世代が、子ども同士で争いごとをせんようにしてきたっていうのがあるんやろけど。せやから、困難な事態になるとすぐにキレてしまって破壊的なことをしたり、逃げ出したりしてしまう青少年になるんとちゃうかな。TBSの「ガチンコ」に出てる不良たちも、すぐにキレてしまう奴らなんやが、こうなってしまった若いモンに真正面からぶつかる大人が少ない。ガキ大将のように付き合って、不良の集まりだろうが基本的なルールがあるってことを経験させて、自分との闘いに勝つことの大切さを、体を張って伝えていく。世の中には良いケンカもあるんや。ちいさいうちにケンカを教えておいたほうがええよ。それと「ケンカを始める前の状態」「ケンカの仕方」「ケンカした後の始末」この3つを教えられるガキ大将を育てないとな。ガキ大将のマネジメントが大切なんや。

♯リトマス紙をケチるなよ(2002年1月8日)
 小学校の理科の授業。リトマス紙を使う単元で、担任が「この液体には赤いリトマス紙を入れなさい。ほら、青色に変化したよ」「こっちの液体には青いリトマス紙を。ほら、赤色に変化したよ」と進めたんよ。なんで最初から変色することが分かっているほうのリトマス紙を指定するの? それやと「試験」の意味がないやんか。自分らのころは生徒数が多くてリトマス紙がもったいなかったからか? とにかく、今でも疑問ですよ。赤いリトマス紙が青色に変色した液体に、青いリトマス紙を入れたらどうなるのか、青いリトマス紙が赤色に変色した液体に、赤いリトマス紙を入れたらどうなるのか。この疑問が正月中、ずっと頭の中にこびりついていたわ。

♯略称ぎらい(2002年1月9日)
 いろんな名称を略して言うのは昔からあんまり好かんね。マクドナルドを関西では「マクド」、関西文化圏外では「マック」と言い、モスバーガーのことを「モスバ」、ファミリーマートのことを「ファミマ」、ポテトチップスのことを「ポテチ」、ミスタードーナツのことを「ミスド」、ミスターチルドレンのことを「ミスチル」などとな。自分ならこう言うで。「ミスターチルドレンのコンサートに行く前に、マクドナルドかモスバーガーに寄って、なんか腹ごしらえでもしてやねえ、ほんでからファミリーマートでポテトチップス梅しそ味を買うて、ミスタードーナツでカスタードクリームショコラ買うてから行こかあ」ってな(沈黙が嫌やからかも)。帰りに「バスキンロビンス・サーティーワン・アイスクリームでビッグサイズのロッキーロードを食いにいこかぁ」って。省略どころか長くなっとるっちゅうの。

♯良き臨床家、教育者(2002年1月16日)
 いや~、TBSガチンコの大和氏はスバラシイわ。不良どもの困った行動を次々と変容していく。これは下手な臨床心理家の先生には真似できへんやろな。というかほとんどの臨床家がサジ投げちゃうような不良たちやんか。大和氏の接し方は、行動変容法の理にかなってるんよ。たとえば、「ココロ込めなくていいから『悪かった』と謝れ。嘘でもいいから言ってみろよ」というのはシェイピングの技法。初期的には形だけでもええからとにかく新しい行動をさせるのよ。それから、「お前らの根性をぶつけてみろよ。逃げるんじゃねえよ」というのは確立操作になってる。確立操作というのは、簡単に言えば「動機づけ」に影響を及ぼす環境操作の一つやね。適切な行動に対しては即時強化を与えとるし。不良どもを見事に「乗り越えるべき壁」に立ち向かわせとるわな。こういう大人がどれだけスバラシイ教育者なのか分かっとらんよな、世間は。戦後日本人の多くがこういうタイプの教師を否定し続けてきたわけやからな。

♯震災から七年の時が流れて(2002年1月17日)
 阪神淡路大震災からちょうど7年。忙しいから忘れてしまってもおかしくないのに、ニュースでやるもんやから思い出してしまう。つい先日、自分の生まれ育った街、兵庫県の西宮北口駅周辺を散策したけど、ホンマに街の風景が変わってしまっとった。北口(地元の人はキタグチと言い、ヨソ者はニシキタなどと言う)は元々、大阪と神戸の真ん中にありながら都市化せえへん下町やったんよ。それが大都市になってもた。市場の裏の暗い路地や秘密基地にしていた空き家なんかも完全に消えてしまっとる。変わり果てた街に佇み、子どもが生まれたような親を亡くしたような複雑な気持ちやったわ。震災後に来たヨソ者に隠れ家を奪われてしもた感じや。犬は新しい土地に入ると自分の居場所を作るためにマーキングするそうやけど、とりあえず自分も駅前ビルのトイレで犬になったよ。

♯短歌にしました(2002年1月22日)
 はりきって 冬用タイヤ はきかえて とたんに気候 暖冬になり
 (マーフィーの法則にありそやね)
 あきらめて ノーマルタイヤ はきもどし 異常気象で 雪つもりけり
 (人生、そんなもんやろ)

♯方向指示器は誰のため?(2002年1月29日)
 最近、方向指示器(ウィンカー)を出さずに曲がる輩が多いな。どうすんねんと思っていたら突然曲がったり、曲がり始めてからウィンカーを出したり。あのね、方向指示器って自分のためにあるんやないよ。他人に知らせるためやんか。対向車はどない思うのか、後続車はどない思うのかなどと「他人の気持ち」を考えられへん奴が増えとるんかな。あるいは、指示器を出さへんことがカッコええと勘違いしとるんやろか。田舎へ行けばいくほど指示器を出さへん奴が多いような気がする。これは、田舎道には右折左折がはっきりせん交差点が多いからか。それとも、高齢者の出し忘れが若者に伝播しただけのことか。このあたり、心理学的には興味のある部分やけどな。自分なんか、道歩いてる時も右折左折するときは方向指示器出しとるで(「そんなやつおらんやろ~」←大木こだま風)。

♯やっぱ時代は豚やね(2002年2月2日)
 出張先で「おっ、なんかオモロそうなお店」と思って入ったのが、豚料理の専門店。あんまし一人でくる客がいないのか少し珍しそうに迎え入れてくれました。トンカツと豚の角煮かなんかを食べよと思ってたら、店員さんが「本当は二人からですが豚しゃぶもできますよ」と言ってくれたとたん、なんか豚しゃぶ食べんとアカンような気になってね。オーダーしてみたらまたこれが美味。店員さんが「うちの豚肉は生でも食べられますよ」っていうぐらいの良いお肉。思わず二晩連続でいただいてしもたわ。牛肉専門店がバタバタ店じまいしている今、豚の専門店で良かったやんか。先見の明があるっちゅうこっちゃね。店員のみなさんもスバラシイ。このお店は島根県のJR浜田駅駅前商店街にある「ケンボロー」(問い合わせ:0855-24-9909)。トンポーローとちゃいまっせ。

♯豚はよいのう(2002年2月3日)
 「ケンボロー」。結局、三日連夜の常連さんになってしもたんです。現代落語調(?)でいってみまひょ。
「先生、ここんとこ豚ばっか食べてどないしたんでっか?」
「おや、ぴいすけか。いや、豚肉っちゅうのは体によろしいんですよ。激務こなしてる割にほれ、わしゃあぴんぴんしとる」
「髪型が?」
「これ、ぴいすけ。いらんこと言わんでよろしい。いいですか。インターネットで調べてみたら、豚肉はビタミンB1が牛肉の10倍あるそうな。疲労回復、夏バテ、美肌効果なんかもあるそうです」
「ほえぇ。豚って良いことずくめでんなあ。昔から人けなすのにブタ使うてきたけど、これからは褒め言葉にせなあきませんね」
「左様です。ブタはすべて神聖なんですよ」
「まぶた、かさぶた、ねぶた祭りに、落としぶた・・・」
「・・・・」
「ところで先生、なんでそんなに豚にはまってはるんでっか?」
「そりゃあぴいすけ、豚だけに、まいブーむよ」

♯いやっ、驚いた(2002年2月6日)
 関西のオバハンはすぐに「ぃやっ!」って言うよな。ちゅうか、関西では小学生くらいからオバハン化しとるから小学生でも言うとる。「ぃやっ、あのおばさん4つもティッシュもらってるわ」「ぃやっ、昨日たまご198円やったのに今日は98円になってるわ」「ぃやっ、あの兄ちゃん、若い子だけサービスしてるわ」「ぃやっ、あの姉ちゃん、粗品2つも貰ってるわ」などなど。世の中の不公平に対するセンシティビティが高いんやろうね。自分も一丁、真似てやろうか。「ぃやっ、こないだスキーボード3万6千円で買うたのに、同じやつが2万7千円になってるわ」

♯花粉、何とかならんのかいな(2002年2月9日)
 あー、くそ。花粉アレルギーが今年もまた始まったようや。何とかならんのかいな。年々ひどくなっていくわ。ええかげんにせんと、また丸坊主にするぞ。

♯死にゆく人を見舞うこと(2002年2月10日)
 死を目前にした人を見舞うのは良いことである。先日、末期ガンで入院している自分の母の親友を見舞いに行った。このおばさんは、女手一つで働く自分の母に代わって、幼い自分の面倒をみてくれた方である。このおばさんに会うのは十数年、二十年ぶりだろうか。とても衰弱しきった様子に自分はことばを失った。仕事に行く前に立ち寄ったので、バスの出発時刻をおばさんの方が気にして下さり、握手をして別れの挨拶をした。おばさんに「それじゃ、がんばって」と言われて、自分の方が励まされた。仕事に向かうバスの中、自分の死についてさらに深く考えさせられた。自分はどのように死ぬべきか。どのように自分の死に立ち向かうか。このことは、生きている今をどう生きるかということを考える根源となるように思う。今日、そのおばさんが亡くなった報を受けた。たった2週間前に握手をして話をした人が亡くなった。死に臨む人に会うのは良いことである、と自分は思う。

♯やってみたいぜ、カーリング(2002年2月23日)
 ソルトレークシティ冬季五輪、日本人のメダルが伸び悩んでいるためか、あんまり注目されてへんようですな。自分もほとんど見てないんやけど、ついカーリングには見入ってしまうわ。あのアイロンみたいな石を滑らせて的の中に残すゲームね。静か~に投げたと思ったら「Yah!! Yah!! Yah!! Yahhhhhhh!!」とか怒鳴るのがオモロい。あのモップ作業もいいね。ダスキンなんかがカーリング部を作ると一石二鳥なんちゃうかな。そういえば大学院生時代、廊下でカーリングごっこやってたら教授に怒られたわ。「カーリング部を作りたいんですが顧問になってもらえませんか?」って言ったら、も一つ怒られた。ところで、長野五輪では日本チームが注目されていたのに、今回は全然出てこんやんか。日本でカーリングブームになったかもしれんのに、今回出てないのは痛いよ。せやけどブームになったらえらいこっちゃな。小学校の先生へ。「廊下は走らない」の張り紙やめて「廊下でカーリングしない」を。あと「モップそうじはカーリングのようにゴシゴシと」って。ボーリング場の支配人へ。「ボーリング場でカーリング禁止」の張り紙を。

♯すでに…(2002年3月2日)
 こういうのを聞くとツッコミ入れたくなるわ。オッサンが「コラ! ええかげんにせんと怒るで!!」って言うやん。これに対して「ってゆーか、もう怒ってるやん」って思ってしまう。ドラマの脇役が「いい加減にしないと泣くわよ!!」って言う。「いや、もう泣いてるやん」って。「おかあさん怒るよ!!」って言うたび、「もう怒っとるっちゅーに」とな。大阪のおっさんが「いっぺんどやしたろか!!」と言う場合、「いやいや、もう声を荒げて怒鳴ってるやん」となるわな。

♯病院で待つ(2002年3月4日)
 病院の待合室で順番を待つのはつらいな。受付の人の言うままに待合室で待ってたけどなかなか呼ばれへん。もしかして、他に待合室あるんとちゃうか、自分より後に来た人が先に呼ばれるのはワイロ渡しているからちゃうか、などと考えてしまうわ。金を工面してやったら自分の名前の病院(ケンジ・ホスピタルとか)になったりして。そんなわけはないだろー。でも、ありえないともいいきれないよな~。こないだも自分の前の人は2時間待っとったそうやし、自分も1時間も待たされた。ほんで診察は3分ほど。「待ってる間に別の病気に罹るかもしれへんやんっ!」とか、ツッコミ入れながら時間を潰したり。板東英二の発音で「ほんばりぼー、たばらんで(ホンマにもう、たまらんで)」などと、モノマネでツッコんで時間を潰したりな。結構、時間潰し上手いのかも。そーともいう。

♯真田虫に世の光を。(2002年3月7日)
 花粉症という不治の病を患ってしまって、ずっとこのまま苦しむのはたまらへん。昔はこんなん無かったでしょ。これって、現代人が除菌とか抗菌とか言って清潔になりすぎてしまったことに問題があるらしいな。だから、真田虫っちゅう寄生虫を体の中に飼っておくと花粉症にならんらしい。ところが、真田虫って何メートルにもなってしまうから肛門からはみ出すこともあるんやて。でも、虫っちゅうのがイメージ的に悪いわな。「真田くん」とか「真田十勇士」っちゅう名前にしておけば、1匹ぐらいお腹の中に飼っておいてもええかと思うんやけど。女の子もほら、変なキャラを可愛がるでしょ。クリオネとか。あんな感じで、「さなぴー」とか「さなぴょん」、「さなにん」や「サナチュウ」「サナ太郎」って名前にするとか。そしたら体の中に真田虫を飼って大切に育てるのがブームになるかもしれへんやん。これで花粉症とはおさらばやね。真田虫のええとこはこちらの記事を。

♯プチラッキーな日々(2002年3月13日)
 最近、変なところで運を使い果たしているような気がするわ。何と、「ピンキー」の中にプレミアの粒が2つも入っていたり。うちの妹なんかまだ一度もプレミアピンキーをゲットしたことないのに。大好物の「コアラのマーチ」、二箱連続して「眉毛ありコアラ」を見つけたり。つい最近、お気に入りのアーティストのトークショー招待の懸賞当選の通知が届いてね。大ラッキーと思ってスケジュール帳を見たら仕事あり。。。トークショーの二週前なんよ、通知が。そんなん9か月先の予定が入っているのにどうせいっちゅうの。もっと早く通知できんもんかいな。レコード会社の嫌がらせかと思ったわ。なんかツイてるようでツイてへん。こういうのをプチラッキーということにしましょう。

♯ウォシュレットのウン用の仕方(2002年3月19日)
 あのウォシュレットってすばらしい発明やね。便座からの噴水で洗浄してくれるやつね。ホンマかどうかしらんが、昔の人は牛に舐めてもらってた人もいるらしいよ。それを名付けるならば「ウシレット」かな。自分なんか、子どもの頃はボットン便所やったからね。ボットン便所の時は下から戻ってくるのを「おつり」と言って忌み嫌っていたけど、ウォシュレットの場合は下から洗浄水やもん。スバラシィやん。でもお母さんたち、気をつけて。子どもに小さいうちからウォシュレット使わせたら、学校や駅やスーパーのトイレ、公衆便所とかウォシュレットやなかったら用を足せなくなりますよ。昔の人々は、トイレに紙がなかったら新聞紙で、キャンプで野グソのときは葉っぱで代用してたやんか。やっぱり小さいときに不便を経験しておくほうがいいんですよ。便利なものの運用の仕方に気をつけよう。

♯真田虫ネタの反響(2002年3月20日)
 前々々回の「真田虫に世の光を。」がウケている。中学生から会社員まで爆笑の渦を呼んでいるらしい。反響のいくつかを紹介すると、「ヨーロッパ産の真田虫が良いらしい。卵を瓶で買えるそうです」という内容。お返事として「国辱的です。やはり国産のが良いですね。でもラベル貼り替えとかで偽装されても気づかんわな」と言うときます。中には「中学生の娘が担任の真田先生のことをサナぴょんと呼ぶようになった」という苦情めいたものも。この返事としては「真田先生にコキンほんわか集を読ませなさい。そのうち、サナぴょんは人気アニメキャラになるでしょう」と。自分の親友は大爆笑した後、サナ太郎の替え歌を作って歌っていました。これだけ反響を呼びながら、でもやっぱり1匹飼育しようという人がいないのはどうして?

♯いじめられキャラの逆襲(2002年3月23日)
 「い~ちぃ、に~ぃ、三瓶です」。このなんでもないフレーズを使った挨拶をするキャラが人気あるんよな。でもこれって「イッコン、ニコン、サンコンです」のパクリやんか(最近あんま見んけどオスマン・サンコンはどしたん)。特に芸がある訳でなく、あるとしたら独特の雰囲気やな。この雰囲気※を真似して、JR西日本「いっちぃ、に~ぃ、三宮」ってやるかな。やらんわな。それから、なかやまきんに君。吉本新喜劇でマッチョポーズを取りながら台詞を言うやつ。こっちは芸っちゃあ芸かもしれんけど、「それがどーしてん」っちゅう面白さがある。でも、こいつら学校ではいじめられるようなタイプやんか。山田花子にしてもジミー大西にしてもそやろけど、いじめられキャラが開き直って明るくなったら誰にも真似できへんキャラが完成するようやぞ。いじめるキャラの芸人があれこれネタ考えて勝負しているのに、いじめられキャラは雰囲気だけで笑いがとれるんやから驚異的といえるわな。こういう現象って生き方のヒントになるんとちゃう。
※他にありそうなフレーズ類。
「い~ちぃ、に~ぃ、サンタです」「新入部員求ム! い~ちぃ、に~ぃ、山岳部」「ご出産の際は、い~ちぃ、に~ぃ、産婆です(日本産婆組合)」「当店自慢。い~ちぃ、に~ぃ、山菜そば」「只今焼き立て。い~ちぃ、に~ぃ、クロワッサン」「フジテレビのグループ会社って?」「「い~ちぃ、に~ぃ、サンケイです」。もうやめとく。

♯「ポ」と「ボ」笑論(2002年3月24日)
 前々々回の話題で、「ボットン便所」について言及した。そしたら、ある学生から「『ポットン便所』の間違いでは?」と質問された。どっちゃでもええんです。ウンコの大きさやったり、ケツから溜まりの表面までの距離やったり、溜まりの水分量なんかで聞こえ方が変わるからかもしれんし、方言かもしれん。でも、ボストンをポストンとは言わへんし、ポストをボストとも言わへんか。ボールをポールというと違う物になるし。ベンツやったらボンネットでええけど、軽四のキャロルならポンネットの方が似合うかも。ボーイフレンドをポーイフレンドって言うと、すぐに捨てられそうやしな。ポケモンの「ポ」の字を変えた日にゃあ、ちょっと怒られそうやからやめときなさい。とりあえず、「バ行」の方が「パ行」よりも強くて大きい印象を与えることは間違いない。ドつく音、「ポカッ」より「ボカッ」の方が痛そうやろ。ドアの閉まる音、「パタン」より「バタン」の方が強く閉めた感じやん。でもやっぱり意味が変わるもんもあるよな。キャディーさんがパターの替わりにバターを渡してしもたらどうなるか心配や。「ボーッとしてる」と「ポーッとしてる」では、後者の方は恋心を表してるかもしれへんし。なかなか奥が深そうや。う~ん、せやけどどうも最近のコキンほんわか集は下の話題が多くなっとるな(読者のうちのいわゆるお嬢様達が「お下品だわ」と去っていくのもやむなしか)。しかし、今回みたく同一テーマの中で「ボットン便所」から「恋心」までカバーするなんて。この守備範囲、ある意味すごいぞ。

♯病院で待つ2(2002年3月26日)
 そうそう、この間の病院に薬をもらいにいった日、また薬をもらうだけでもめちゃくちゃ待たされるわけ。次々と呼ばれる名前は「三宅さ~ん」「赤木さ~ん」とかばっかりで、「岡山らしい名前やなぁ…」とか思いながら自分の順番を待ってたんよ。で、自分の2つ前が小学六年生の男の子で、自分の前が中学生の男の子。その次が自分。どうやら自分ら三人分のが一緒に出来たみたいで同時に呼ばれてん。「佐藤く~ん」「鈴木く~ん」ときたんで、「(流れ的に)もしかすると、もしかして?」と思ったら「奥田く~ん」と呼ばれてしもうてな。思わず「看護婦はん、俺より若そうやけど…」とツッコミいれてしまいそうになったわ。今でも大学生に間違えられることはあるんやけどねぇ。高校生に見えたんかなぁ。最近の高校生が老けとるからかなぁ。高校生と話は普通に合うしなぁ。でも中学生と話をするのはひと工夫いるなぁ(ボケてもつっこんでくれへん)。小学生や幼児を笑わすのは簡単やのになぁ。中年以上からご老人とは昔から話は合うなぁ。フランス人とは合わんなぁ。

♯嫌な客(2002年4月1日)
 客やからっちゅうことだけで偉そうにしている奴。こないだ松屋で飯食ってたら、60過ぎくらいのおっさんが、バイトの若い店員さんに「おぉーい」とだけ言ってお冷やのグラスを差し出しよった。「お水下さい」と言えんのんかいな。自分なんか客のときは恐ろしいぐらい丁寧。おまけに店員さんを笑わしてリラックスさせようと常々心がけているんやから。ところが自分は絶対に接客業に向いてないと思う。自分がもしその店員やったら、客がお冷やのグラスを差し出して「おぉーい」とだけ言うてきたと。ほな、「ああすんまへん、多すぎましたか。減らしまひょか?」と言うとるで。文句言ってきたら「そんな言い方で分かるかい! 水ぐらい自分で井戸から汲んできて飲め!!」と言ってしまうやろうな。こういうふうに、世間とは反対の態度になってしまうのが自然になってきたわ。うん、こういうどうしようもないダメな自分が好きやな。

♯ダメだしするぞ!(2002年4月6日)
 先ほど仕事関係の華やかなる会合に参加してきたんやけど、その余興で吉本興業の芸人さんが呼ばれててん。前座はデビューしたてのような若手コンビ、トリは噺家の弟子がピンでっていう感じやったんよ。で、どちらも修行中みたいな雰囲気やったけど、特に若手コンビの成長を願って気付いたことをダメだししときます。クイズコーナーの時に、「吉本のタレント紹介冊子の1番最初の芸人さんは誰でしょう?」という質問に対して、おれが「横山やすし!!」とボケをかましたのに、「ああっ、おしい~。でもそれは大ヒントになりますよ」はないやろっ。そこは「おぅ横山だ! メガネメガネ…って誰がやねん!!」とモノマネの一つでもかましてえの、のりつっこみするポイントやないか。立て続けに「タレント紹介冊子に葬式んときの遺影載せてどうすんねん」と波状攻撃すれば笑いを独り占めできたのに。芸人がまじめに答えてどうすんねん。とはいいつつ客のノリがよかったのもあって、十分に場が盛り上がったから役目としては十分果たしとったよな。がんばれよ。また時々どついたるからな。

♯甘いものには相性が(2002年4月8日)
 チョコ+バナナで「チョコバナナ」。これって相性がええやろ? でも、チョコ+ミカンで「チョコミカン」っちゅうのは悪そうやんか。「イチゴミルク」は相性ええけど、「スイカミルク」ってアカンっしょ。ここらあたりの相性って、パフェとかクレープのレシピに活かされてるよな。とにもかくにも、パフェ食いてぇ~。パフェ食いてぇよぉ~。学食でパフェ食いてぇ~。

♯おはようございばす(2002年4月9日)
 以前、板東英二のモノマネで書いた文章が、一部の読者にウケたようです。書きことばで表現するモノマネってのがあるんやということに自分も気づきました。ちょうど今、花粉症で鼻声なので、これから書きことばで表現してみます。ばんどーです。しかしばあ、こど時期はつらいですわ。だかだか薬が効かへんから、ほんばに夜も寝だでばせん。はだ水が出てしょうがだいんで、ティッシュではだ噛んでるうちに、はだがヒリヒリしてしぼうて。ちょうど、どうびそ一個分ぐらい、はだ水が出てしばう感じですわ。だんとかせんと、かどうで死んでしばいばすよ。それにしてぼ、イチローはほんばにすごいですわ。ほんばにベースボールの本場であそこばで活躍するとは。あー、そどそどバスの時刻だんで、行ってきばす。(どう? 板東英二が鼻に詰まる、いや目に浮かぶでしょ)

♯ねばりとあきらめ(2002年4月11日)
 人生に必要なことはすべてゲーセンで学んだ。どっかで聞いたことのある言い回しやけど、ホンマにそう思うねん。特にクレーンゲーム(以下、CG)な。クレーンを動かして景品を取るやつ。ベンツ(小)を買えるぐらいつぎこんできた熟練CG職人、自他が認めるCG王。こないだのオフ日、大阪で小型自転車とルームランプをゲットしたんよ。どうしてそんなもんが取れんねんという方。めちゃくちゃ小さいぬいぐるみが1個だけ置いてあって、それを煙突の中に入れたら飾ってある景品と交換っちゅうシステムなんよ。自転車ゲットするのに「約6漱石」かかったけど、店員さんが「きゃーーー! 取られたー!!」と叫ぶぐらいの出来事やったみたいで。そんときは意地やな。絶対に取ってやるという。自転車の箱を引きずって帰ってん。去年はバッティングマシーン&ストラックアウトのセットを2回で取ってな。でも、取った後に「ここ東京やん?」って。。。そんなドでかい袋があるわけでもなく、紐で縛って新幹線に乗って持って帰ったわ。でもこの景品は今も兵教大のケースで活躍しとる。CGに対峙したとき考えるのは、ずっとねばり続けるべきか、あきらめるべきなのかという判断が重要ということ。単にねばれば良いわけでなく、あきらめるときはサッサとあきらめて別のをねらう。ゲーセンで観察していると「CGでの立ち回りが下手やなあ」と思う人がいるんよ。「そこはもうちょっとで取れるのに!」というとこで止めてしまう。その人の立ち去った後、数回でゲットされてまう。これを「ごっつぁん取り」と名付けよう。逆にあきらめきれずに何漱石も使ってついに取れずに文句言って帰っていく人とか。ねばりとあきらめのバランス、これこそが人生の立ち回りにおいて重要なのだ。

♯ヘッドホン 機内においては 下向けて(2002年4月12日)
 昨年、学会への出張の用事で沖縄行きの全日空機に乗ったときのこと。航空機テロの数週間後で、沖縄米軍基地が危ないという流言がホットな時期だっただけに客はスカスカやった。ところで、機内にステレオ放送を楽しむための聴診器みたいな形のイヤホンがあるでしょ。あれ、耳の穴に入れるからイヤホンやと思うねんけど、ある種の方々にはヘッドホンに見えるみたい。向かいのスチュワーデスさんと雑談しているとき、ふと反対側向こうの座席を見ますと、できの悪い自分を引き上げて下さった恩師が着座されておられるではないですか。恩師は戦前生まれの方なんやけど、久しぶりにお会いできたのが嬉しくてご挨拶したのです。しばらくして、向かいのスチュワーデスさんが「あの~、あちらのお知り合いの方、イヤホンの付け方が違うので言ってきてくれますか?」と言うので、振り向くとびっくり。我が恩師ったら、イヤホンのコードが頭の上になってしまうように装着しておられるではありませんか。それはあたかもヘッドホンのごとくに。スチュワーデスさんに「言えるわけないやん!」とつっこみつつ、でもスチュワーデスさんも困るんやろうなと思ったものです。フライトが終わった後とか、スチュワーデスさんたち話してるんやろうなあ。「今日はヘッドホネスト、47人もいたよね~」「シルバーなんとかっていう団体客だからしょうがないんじゃない」「でもさぁ、上司に言ってみようよ。救命胴衣着用の説明VTRだけじゃなくって、イヤホン着用のVTRも流してって」「それっていいよね。結構笑えるかも~」。。。せや、こういうキャッチにしてみたらどう? 「イヤホンを 入れるところは 耳のANA」 う~ん、我ながらスバラシイ!!

♯日本航空の場合(2002年4月15日)
 こないだの話題を読まれた方から「日本航空の場合のキャッチはどうなるんですか?」というつっこみメールをいただきました。こういうのでどうかしら? 「上向きは ちがうでおJAL 貸イヤホン」。。。無理があるけど、とりあえず「おJAL」って使えるよな。せや、おじゃる丸のスポンサーになればええねん。おおっと残念、おじゃるはNHKやったな。でもまあ「おJAL」が使えるのは間違いないねんから、いろいろやってみてって。「京都まで ひとっ飛びで おJAL」とか。ああっと無念。京都には空港が無かったか。

コキンほんわか集 巻第一

# 違和感のある言い方(2002年5月18日)
 違和感があってどうしようもない、この言い方。たとえば「あなたの部下、マイホームを建てたそうじゃない」って。正しくは「ヒズホーム」やろ。マイホームを建ててくれる部下がいたら嬉しすぎるわ。他にも「ええっ!? お前、マイボール持ってるの?」とか。その場合は「ユアボール」やろ。お前がマイボール持ってたら窃盗罪やないか。完全にイカレてるのは「あなたのマイブームは何ですか?」という質問やな。まったく答えられへんわ、そんな質問。

# ものまねのレパートリーを合理的に増やす法(2002年5月19日)
 これは耳よりの情報です。まず、「おすぎです!!」という台詞を何遍も何遍も練習するでしょ。ほんで、これが上手にできるようになったら、今度は台詞を「ピーコです!!」に言い換えてみて。なんと、これだけで芸能人2人のものまねがいっぺんにあなたのレパートリーに。この方法は見逃せませんよ。今すぐお試し下さい。

# 自信過剰な自動券売機(2002年5月25日)
 東京に行った時、いつも気になるんやけど。JRの自動券売機のことがなあ。お金を入れる口が大きいのは便利やねんけど、「硬貨はまとめて6枚まで入れられます」などとまるで「どうだい」と言わんばかりの断言したステッカー貼ってるやろ。でもな、読みとりが遅いねんって。540円のきっぷを買おうと100 円玉5枚と50円玉1枚、6枚同時に入れたら遅い遅い。「アレ、100円玉1枚足りへんかったかな?」と不安になって余分に入れてしまうくらいや。そんなに遅いんやったらステッカーをもう少し遠慮して書いてよ。「一応、6枚までならまとめて入れていただいても結構なのですが、急には処理できませんので悪しからずご了承下さい」くらいが丁度ええかな。

# 自信過剰な自動改札機(2002年5月26日)
 東京に行った時、いつも気になるんやけど。新幹線の自動改札機のこともなあ。「きっぷは2枚重ねて入れられます」などとまるで「すごいだろ」と言わんばかりの高飛車なステッカー貼ってるやろ。でも遅いやん。反応、ワンテンポ遅いって。自動改札機の入り口から出口でるまでにバレリーナ的ステップを刻んで1回転ターンしてちょうど切符が出てくるぐらい時間がかかっとるよ。もう少し謙虚なステッカーにしてよ。「まあ、2枚重ねて入れられるのは入れられるのですが、何せどっちが乗車券でどっちが特急券か紛らわしくって判断するのに少々お時間を頂戴いたします」くらいが丁度ええ。

# 今、時代はカーリング(2002年6月1日)
 世の中、サッカーのワールドカップ一色。でも、オレはカーリングが気になる。眠れぬ夜に観戦したい。「そうや、DVDを買ってやろう」と、amazon で検索したけど見つからへん。どっかカーリングのDVDを制作・販売してくれよ。あぁ、どっかのテレビ局が「Let’s!! カーリング」とか「Oh my カーリング」とか「モップ de ふきふき!!」とかいうタイトルでカーリングを毎週放送してくれへんかなぁ。ダスキンをメインスポンサーにしてさ。くっそ~、流行らない、注目されない、 DVDもないとなると、余計に見たくなってきた。カーリングのホームページを見て、みんなで盛り上がろう。

# ドラマのワンシーン(2002年6月2日)
<昔>
先生:パシッ!!
生徒:セ、センセー!! ありがとう。

<今どき>
先生:パシッ!!
生徒:何よ、親にも殴られたこと無いのに!!

<これから先>
先生:コラッ!!
生徒:何よ、親にも叱られたこと無いのに!!

# オレのせいかと思ったやん(2002年6月6日)
 せやけど、まったく呆れるのはW杯の試合で目立つ空席やな。オレがこのあいだ「カーリングで盛り上がれ!!」とか言うたから、みんなW杯よりもカーリング観戦を選んでしもたんかと思って反省してたんやけど。どうやら国際サッカー連盟側などの不手際らしいやん。不手際というより、何らかの意図があってぎりぎりまでチケットを出回らないようにしてたんちゃうかと思われてもしょうがいない事態やで。それにしても、楽しみにしていたファンを振り回すんはひどい話や。自国開催だけにチケットが手に入るかなと思ってて、抽選に外れてダメかと諦めていたら、まだチケット残っているのが分かって期待してみたけど、インターネットが混み合っててやっぱり入手できなかった人。こんなふうに「期待-失望-期待-失望」を短期間で繰り返させるのは、寿命1日ぐらい縮めたことになるんちゃうかな。ってことは、これを経験した人が数千万いるとすれば、関係者は大量殺人をしたことになるとは考えられへんか。関係者は極刑に値することをしたわけや。

# W杯の話題の続き(2002年6月9日)
 この日、日本がロシアと闘って歴史的な1勝(勝ち点3)を手にした。すばらしい、おめでとう!! ところで、オレは4年に1度の日本代表ファンやから、今の若い選手のことは正直よく知らへんねん。まあ、Jリーグの盛り上がりがイマイチなだけに、ほとんどのお茶の間ファンも同じなんやろうけども。監督の名前も、確か「ポルシエ?」だったか「マルシエ?」だったかハッキリせん。今日のテレビ中継でもアナウンサーが「鈴木が行った~!!」とか言うたびに、対ロシアということもあってか「行けー!! ムネオ~!!」とついつい叫んでしまって。まあ、名前がハッキリせんでも、とにかく日本代表が勝った。バンザーイ!!

# タクシーのワンメーターって(2002年6月15日)
 よく聞くでしょ。「タクシーに乗ってワンメーターぐらいで着きます」とかって。考えてみると、この「ワンメーター」ってのがイマイチよく分からん。メーターが1回も動かない(つまり、初乗り料金のまま)を「ワンメーター」っちゅうのか、メーターが1回上がることを「ワンメーター」っちゅうんか、どっちやねん。

# サッカーのテレビ中継の愉しみ方(2002年6月16日)
 W杯では見事、日本代表が決勝トーナメントに進出するという快挙。チケットが手に入らない族はテレビで応援するしかない。そこで、サッカーのテレビ中継を十分に楽しもうやないか。テレビのいいところはやっぱり表情のアップやな。で、見どころはというと。オフサイドを判定する審判に決まっとるがな。実況が「おおーっと、絶妙なセンタリングが通った。これは大チャンス(ピンチ)。ああーーーっと!! ここでオフサイドの判定です」などと叫ぶとき、オフサイドフラッグを揚げて微動だにしない審判がアップで映ったりしますね。このときの固まった表情ったらもう。「俺は見てた。俺だけは見てたぞ。誰が何と言おうと俺だけは。どうだ、まいったか」って感じが伝わってくる。この審判って、家に帰ってもこんなんなんかなあとか考えてしまったり、反対に家に帰れば「ええっと、こっちがいいかもしんないけど、あっちがいいかもしれないし、どっちにしようか・・・」なんて優柔不断なパパかもしれへんな、とか考えたりして楽しめます。今度のテレビ中継の見どころはオフサイドの審判な。オフサイドの審判のアップが瞬間最高視聴率を取る日も近い。

コキンほんわか集 巻第二

# 時代の先行く(2002年6月26日)
 何やW杯で活躍したイングランド代表ベッカムのヘアスタイルが流行っとるらしいやんけ。「ベッカムヘア」っちゅうらしいけど。でもな、オレに言わせればそんなん真似すんの遅いって。オレなんか産まれてから1歳過ぎまで「ベッカムヘア」やっとったっちゅうねん。つまり四半世紀以上も前にやってたわけよ。でもな、オレよりも先に、しかも組織的に流行らせとったのはマヨネーズの会社や。キューピー先輩。せや、キューピーとベッカムをCMで競演させるってのはどうや。番組も「キューピー3分クッキング」と並んで「ベッカム3分ロスタイム」を作ったり、新製品「おふ菜ドレッシング」作ったりっちゅうのもアリやな。

# 不思議な報道(2002年6月28日)
 それにしても、阪神が優勝したときに道頓堀川に飛び込んだ男がいたけど、このたびのW杯では一晩で何百人も飛び込んだっちゅうねんから、「えびすばし」もまた有名になってしもたもんや。「ナンパ橋」って言われてたんが、「ダイブ橋」って言われてしまうんちゃうやろか。でも、不思議なのは一晩で九百何十何名が飛び込んだという報道やわ。誰がどうやってカウントしてん。日本野鳥の会かしらん。それから、神戸三宮でもケンタッキーのカーネルサンダースおじさんが胴上げされたらしいやんか。お祭り騒ぎのたびに、おじさん誘拐されたり左手骨折したり気の毒やなー。

# 何をやねん(2002年7月1日)
 ところで、ロダンの「考える人」って何を考えとるんやろう。「せやけどホンマ、肩こったなぁ」とか考えとるんかもな。それから、ムンクの「叫び」って何を叫んどんねん。「ナハナハーーーー!!」と絶叫しとるんかな。とにかく、美術作品の題名って「何をやねん」みたいにつっこみたくなるもんが多いわな。

# これって矛盾?(2002年7月2日)
 岡山の観光キャンペーン広告「おいでんせぇ、岡山へ。」というポスターを見つけてん。そのポスターには「見てるだけじゃ、つまらない」というコピーも書かれてあるんよ。ふうん、なるほど。見てるだけじゃなくって、直接いろいろ触れてみろっちゅうことやね。ふと気が付いたんやけど、このポスターのそばには「痴漢は犯罪です」のポスターが。なんか組み合わせ悪いねぇ。

# たびたび市長選(2002年7月5日)
 大学が減っていくこんな時代に公立大学を作ろうとした市長が辞職するらしいな。せやけどまあ辞職の理由が、自分の提案が否決されたからっちゅうのが可愛らしいやんか。この市長、辞職してもまた市長になろうとするらしいんよ。ほんでまた、これが選挙で何度も選ばれるもんやから不思議やわ。全国的な世論とはかけ離れていても、その市では市民がちゃんと選んでるわけやから。市長選挙が趣味な人が多いのかもしれんし、そういう趣味があってもええんちゃう。こう、度々たびたび市長選をやってるもんやから、市長の名前ももう全国区やね。ここでは、あえて実名を出すのは控えますけれども。

# おすもうさん(2002年7月9日)
 相撲取りのことを「おすもうさん」っていうのは基本的におかしいやろ。大相撲という競技名に「お」と「さん」付けしただけってそんな安直な。ほんなら、ハンドボール選手は「おハンさん」でもいいのか。水泳選手は「おすいさん」でもいいのか。カーリング選手は「おカーさん」でもいいのか。ボウリング選手は「おボウさん」でもいいのか。クレー射撃の選手は「おクレさん」でもいいのか。マラソン選手は、、、もうやめておくわ。

# スポーツニュースにみるアナウンスのおかしさ(2002年7月14日)
 プロ野球とかのニュースはおもろいな。アナウンサーがどういう接続詞を使ったかだけで、その後の展開が読めてしまうよな。たとえばこんな感じかな。《ところが、ここからがジャイアンツのすさまじい猛反撃》とかって言われると、「お、ジャイアンツの逆転勝ちか」と思うでしょ。《しかし、ジャイアンツの反撃もここまで…》ときたら、「なんや、ジャイアンツの負けやったんか」と思うわな。これがシーソーゲームのときのアナウンスやったらたまらんよ。《と思いきや、タイガースの守護神がこの日はどうも冴えません。自ら招いたミスでジャイアンツに追加点を献上してしまいます》なんてのはホンマ笑えますなあ。《と思いきや…》っちゅうのが苦し紛れって感じ。《結局、この失点が響いてしまい…》という接続詞が締め括りに使われたらば、ハイそれまでよ。

# 不動産屋の新しい宣伝文句試案(2002年7月15日)
 不動産屋の広告。ええことばっかり書いてあるのが特徴や。たとえば、「駅前至近」「角地に立つ庭付き一戸建て」「車庫2台付」「閑静な山の手」「全室南向き」みたいなね。人気のない物件があったとしても、その物件の長所を見つけだしてアピール。もう一歩踏み込んで、こんな発想いかがかしら。ひどい物件の短所を隠すんじゃなくて、長所っぽく書いて情報公開。例えば、交通の便が悪い場合「バス停までウォーキング20分、有酸素運動可」。山肌にある家の場合「スリル満点」。曰く付きの物件なら「曰く付き。毎日が運試し。クーラー要らず」。ガラの悪い所なら「角が立つ近所づきあい。ドラマのような人生経験」。車庫無しでも「不発弾2弾付き」。事件の多い道路沿いなら「あの『警視庁24時』が生で羨望可」。全室北向きなら「全室紫外線UVカット間取り」とか「風水的にはOK」などとな。…無茶苦茶やん。

# smell 論(2002年7月20日)
 とある日の、とある親子の、会話より。
子ども「ねえママ、バラのかおりの『かおり』って何のこと?」
母  「かおりっていうのは『におい』のことよ」
オレは思わず考えた。それなら「かおり」イコール「におい」なのか。そんなわけないやろ。だって、もしイコールなんやったらどうよ。「シクラメンの臭い」でもええのか。「ウンコの香り」でもええのか。「○○かおり」ちゃんという名の女の子は「○○におい」ちゃんでもええのか。関西のおばちゃんの会話の場合「あら? おならの香りがするで。だれか屁ー、こいたんちゃう?」でもええのか。イコールっちゅうのはそういうことやろ。ワイン通が「このワインの芳醇な香りが、云々」と言うと格好ええけど、こいつが「このラーメンのダシの香りが、云々」と言うと嫌みっぽい。ラーメンのダシの場合は「臭い」でええんちゃう。

# 車内放送(2002年7月24日)
 遅い時間帯の車掌さんのアナウンスは何言うてんのか聞き取れへんな。いつも乗ってる路線の電車ならさほど重要やないけど、出張で初めての地に足を踏み入れたときは困る。さあ、肩の力を抜いて鼻から空気を抜くように、あるいは吉本興業の中川家・弟を思い出しながら「ぇー、つぎはー、ひひはほひー。ぇつひは、ひひほーひへー、こざいまふ。へいほーひのがひらせんへはー、こひらでー、ほのりかへーくらーはぃ」と言うてみて。ちなみにこれ、どこの路線のことか分かる人は偉い。ま、これでええんかもしれんけど。だって、車掌が江頭2:50やったら「どぅわぁーーー!! だからぁ、次は秋葉原だぁーって!! アッ・キッ・ハッ・バッ・ラッ(と、一音ずつ全身でポーズ)」となるやろし。ルー大柴やったら「ヘ~イ!! そこのオッサ~ン!! ビュ~やまなしで~、トゥギャザ~しようぜぇ!! 乗り越しの客はエニタ~イム、ルーにアスクしろよ~!!」となるやん。2人とも乗客に見えなくても振り付きでアナウンスするんやろうな。

コキンほんわか集 巻第三

# 燃えろゴー(2002年7月29日)
 「燃えろゴー!!」 なんじゃこりゃあ。やっぱ、ひろみ郷のことかな。なんてったってジャパン代表歌手やもんね。エキゾチックな男やねえ。マダムキラーやねえ。こんなに人気があると落書きされたりなんかするんかなあ。燃えろゴー、燃えろゴー、燃えろゴー、、、あれ? 燃えるゴミ?? なーんや、「燃えるゴミ」の「る」の丸部分と、「ミ」の上と下の棒をはがしただけなのね。こないだ見かけた駅のゴミ箱のイタズラでした。落書き禁止とあるけれど、こういう「落消し」は許されるのでしょうかね。

# 各地からの目撃情報(2002年8月1日)
 前回の「燃えろゴー」。各地から「私も見ました」「近くにあります」などの情報が寄せられています。一度、見たり聞いたりしたら、自分もやってみたくなるんでしょうか。あまり良くないことですねぇ、これは。寄せられた情報の中には「うちの近くには『燃えないゴー』というのもあります」やねんて。そういうのを見た人は、思い切ってひろみ郷さんに栄養ドリンクを送ってあげましょう。他にも「私の地元には一歩手前の『燃えろゴミ』というのがあります」という情報も。そういう場合、迷わず「ミ」の上下をはがして成仏させてあげましょう。というのは、そもそも「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」というのはおかしいでしょ。「燃やしてもええゴミ」「燃やしたらあかんゴミ」のほうがええやん。

# 漱石が好きなのに(2002年8月3日)
 改札されるそうやん。五千円札が新渡戸稲造から樋口一葉に。千円札が夏目漱石から野口英世に。オレは漱石が好きなだけに、「ひどい」と思ったわ。なんか偽造が多いのが改札の大きな理由なそうやけど、キャラクターを簡単に変えるなよな。聞くところによると、何人かの候補者の中から絞り込んでいって最終的に財務大臣の塩爺が決めたんやって。その最後の決断の理由が「偽造されにくい顔」なんやと。樋口一葉や野口英世は偽造されにくい顔ということか。どういうこっちゃねん。こういう言葉って巷で流行ったら面白いやないか。「ねえねえ、彼氏どんな顔してるの?」「うん、どっちかといえば偽造されにくい顔かな」「うそぉ。アタシの彼氏って、ちょー偽造されやすい顔だしー」「カワイソー。じゃあ彼氏の顔にホログラム貼ればー?」「それっていけてるー」とか。 …いけてないって。

# 花火を見よ(2002年8月4日)
 日本の夏。花火が彩る日本の夏。花火職人の魂が一発一発の尺玉に込められているんや。おう、ユニバーサルスタジオみたいに火薬たくさん使って爆発のでかさで客を喜ばせるのとは趣が違うで。いかにもアメリカらしいやん。でかければええってのがな。花火っちゅうもんは、火薬の量だけで人を魅了するもんとはちゃう。美しさや迫力で魅了するもんや。

# んー、いわゆるひとつの強盗、「ストロング・スチール」が我がマイホームにカミングして来たんですね(2002年8月8日)
 巨人の終身名誉監督、長嶋茂雄氏の自宅に強盗が入ったとか。だれもが思い出すのが、長嶋茂雄といえば警備会社セコム。情けないのう、ホンマに。会社がやっとることやから、絶対安心な警備会社なんかあらへん。考えてみたら、どの地域をどの時間、何人ぐらいの体制で警備にあたっているのか、一般市民はもとより加入者も知らんのちゃうかな。そりゃあんまり公開しすぎても警備の裏をつかれて犯罪が起こってしまう危険性もあるやろうけど、安心を売るならその根拠を最低限、示さなアカンやろ。んー、とにかくですねえ、イメージだけの安心感、いわゆるひとつの「セーフティー・フィーリング」なんていうのは、オールドファッションの時代遅れですねえ。

# まこまこ(2002年8月12日)
 北海道の地名は口が寂しいときにええな。苫小牧(とまこまい)とか真駒内(まこまない)とか思わず舌を噛みそうになるわ。ときどき高校野球で出てくる「駒大苫小牧(こまだいとまこまい)」などと言う場合は、舌を噛みちぎる覚悟がいるで。覚悟を決めたら声に出して読んでみ(責任は負えんけど)。「ここ真駒内スーパーアリーナは苫小牧市の駒大苫小牧高等学校野球部キャプテンの駒田マコトくん、マネージャー苫野まこさんが揃って入場してきたところです」「九回裏、ここまでテンテコ舞いにされてきた真っ向勝負の駒大苫小牧、まさにまな板の上の駒大苫小牧といったところでしょうか」 どう、噛まずに読めた? そういえば奈良県にある生駒(いこま)って、もしかしたら北海道の飛び地なんかもしれんなあ。と、まーこんかいのを読んで舌を噛んでしまった子。マコトにすまない。こまらないでね。へこまないでね。「真駒内、へこまなーい」。。。うーん、これは村上ショージ氏に献上するわ。

# ゴミ問題(2002年8月17日)
 先のゴミの話題と新札のネタの反響がすごい。どうせなら調子こいてしまいまひょ。「燃やしてもええゴミ」「燃やしたらあかんゴミ」が正しいっちゅうたけど、他にはどんなゴミがあるやろか。「燃やそうと思ったら燃やせるけどウチの自治体の焼却炉ではダイオキシンが発生するんで燃やさないでほしいゴミ(たぶん燃えないゴミのこと)」「むかしはそのまま捨てていたけど上手く回収して地球にやさしくすべきゴミ(たぶん資源ゴミのこと)」「いやそれはゴミにしたらバチがあたるでーゴミ(たぶんリサイクルショップに回せってこと)」「こう見えても昔は重宝されたんやでーゴミ(ぶら下がり健康器など)」「銀行に回したら二度と会えなくなるパルプ(旧札たち)」「ご主人様と山道をドライブ、と思ったら突然捨てるなんてゴミ(不法投棄)」。。。どれも長いなあ。でも、こういう風な名称のほうがゴミ問題を切実にとらえられる気がするわ。ゴミの叫びみたいなな。ゴミは当て字で「護美」と書く。地球の美を護るっちゅうこっちゃ。

# ばばぬき二千円(2002年8月24日)
 なーんかアホらしいなあ。こないだ買い物したとき、レジのおばさんが申し訳なさそうに「あのー、おつり二千円札でもいいですか?」と言うんよ。いや別にお金はお金に変わらんのやから「ん? あーいいですよ」と受け取ったのが運の尽き。その後、駅で切符を買うときに小銭が足りなくて千円札と思ったら守礼門。こりゃあかんと思って諭吉っつぁんに助けを求めたら、その券売機は千円札専用やったのね。それで別の券売機に並び直してようやく切符を買ったけど、ぎりぎりで一つ電車に乗り遅れてしもたわけ。それが原因で新幹線の指定席に間に合わへんくなってん。手持ちの守礼門、早く誰かに回したくって。これって「ばばぬき」やん。とか思いつつ、ついつい自宅の引き出しに守礼門をしまってしまうのはなぜ? そういえば、子どもの頃オレはジョーカーを手に入れてウキウキしていたわ。もしかしたら厄介なもんを手元に置いておきたい気持ちがー、、、あるあるあるある。

コキンほんわか集 巻第四

# チンパンジーに会うんかい(2002年8月29日)
 不思議な会話が世の中には存在するものやな。
 「これから何するの?」「これから人に会うんです」 人に会うって、人以外に会うことあんの?
 「今どこにいるの?」「今、道にいるんですけどー」 いや、だからどこって?
 「何しにいくの?」「いやちょっと物を買いに」 何を買うねん!!
 「どうだった?」「すごい!!」 すごい何やねん。英語でいったら“It’s very.”しか言うてへんやん。
 「(夕方7時に)何食べてるの?」「うん、夕食」 メニューを聞いとんねん!!
 ええ加減にせい!!

# 過疎地の看板(2002年9月4日)
 人口4000人を切った過疎地。町を走っても誰にも出会わない。のどかやなー。なんていう町名なんやろう。おっ、看板が出てきたで。なになに・・・。
 「あいさつを ひろげてあかるい ○○町」
 っていうか、挨拶したくても誰もおらんやんけ!! もうちょっと町の実態に合わせた標語にせんとあかんやろ。たとえば・・・
 「あいさつが めんどうな奴ぁ ○○町」「ぶつかりの トラブルありえん ○○町」「いい空気 あかるく吸い込む 我が肺に」「かそちでも いざというときゃ かそチカラ」 キャッチコピーを依頼したい方はご相談下さい。いなせなものからブラックなものまで何でもござい。

# 絶対の絶対は絶対なのだ(2002年9月9日)
 ある偉い先生がのたまった。学生が「絶対、○○ですよ」と言ったとき、「絶対というものはこの世の中には『絶対に』存在しません、ありえません」。しかし、その先生も人に依頼するときは「『絶対に』10時5分までに玄関に集合するように」などと仰います。学生の自分が遅刻してしまったら「絶対というものはこの世の中には無いんでしたよね」と言い訳してやろうと思っていたら、なんと先生が15分遅れ。うーん流石や流石。この世の中に「絶対というものは絶対に無い」を実践されておられるのだ、と感心しました。

# カリー・ザ・シャーベット(2002年9月12日)
 余ったご飯をラップにつつんで冷凍しておくことはええこっちゃ。でも、カレーのルーを冷凍する場合、解凍するときには注意を要する。電子レンジでチンする際、長くかけすぎると焦げてしまう。焦がすのは恋心だけ、ルーだけは焦がすまいと心に決め、おごそかにチンしたら、ちょうどええあんばいに出来上がったので召し上がったんやけど。美味いやん、なかなかどうして。でも、「シャリ」って? この冷たさこの歯ごたえ。。。シャーベットやん!! カレー風味の。というか本物カレー100%のシャーベットやで。やっぱりカレーのルーを解凍するときには細心の注意を払うべし。

# 最低なんて言うなんて最低よ(2002年9月19日)
 こんなんもあるよな。「他人のこと最低なんて言うなんて、あなたなんか最低よ!!」って。自分のことはどうやねんっちゅうのに。他にも「汚い言葉吐くんじゃねーよ、バーカ」とか。江戸っ子も「この馬鹿野郎!! 人様のことを馬鹿なんていうもんじゃねえってんでぃ」などと言いそうやな。それとか「コラッ!  大声出すな!!」とかな。お前がうるさいねんって。みーんな自分が見えてへん。

# 偶数はダメ(2002年9月23日)
 マイナスイオンって流行ってるやん。ほんまにそんなもん出てるの? どうやら電化製品以外からはほとんど出てないらしいで。「マイナスイオンリング」ってあるでしょ。シリコン製のブレスレットな。あれは気をつけたほうがええ。付けるなら1コにしとくようにな。2コ付けたらマイナスとマイナスでプラスになってしまうやん。オレ、中学のときにそう習ったもん。だから2コ付ける人はもう1コ増やして3コにしろよな。偶数はアカン。プラスイオン発生の原因になる。どうしてもオレはそう思ってしまうんや。

# 豚の耳に英雄? 根っこにコープランド(2002年9月26日)
 こんな実験があったそうな。A群のイチゴにはクラシック音楽を、B群のイチゴには軽音楽を、C群は統制群で何も聴かさず栽培する。どの群も音楽以外の条件は同じである。収穫後、これらのイチゴの味に差はあるのかっちゅうのを検証するわけね。で、結果はクラシック音楽を流して栽培したA群のイチゴが一番美味しかったらしい。クラシック音楽の中でもモーツァルトがええんだそうな。。。この実験、元の論文が欲しいねんけど見つからへん。そういうクラシック栽培系の農園はホンマに存在するんよ(たとえばこちら)。そういうのをウリにするなら、今後、以下のもアリかもね。たとえば、モーツァルトいちご、ホアキン・ロドりんご、バッハバナナ(響きがええね)、シューベルトマト、ブラーム西瓜、サン=サーンすもも、チャイコフスキャロット、フォーレンコン、スメタナス、ムソルグさつまいも(根っこにコープランド?)、シューマンゴー、ドヴォルざくろ、メンデルスゴーヤ、ホルストもろこし、ドビュッショウガ、ベートーベーコン(豚の耳に英雄?)、ヨハン・シュトラ牛、プッチーニプリン、ショパンパン、ハイドン甘栗、ラフマニの麩、滝廉太郎わさび。。。商品化を考えている企業は連絡を。

# タマちゃんはおっちゃん?(2002年9月28日)
 多摩川や鶴見川に出没しているアゴヒゲアザラシ。「タマちゃん」の愛称で連日、リバーサイドの人気者。川沿いには見物客が群がっとるし、ワイドショーも他にネタが無いのか「きょうのタマちゃん」みたいな情報を発信しとる。でもな、最近こんな情報がまことしやかに流されておるんやぞ。実は、タマちゃんは「おっちゃん」やった。あまりの猛暑のために、おっちゃんがアザラシの恰好をして泳いでいたら、最初に見つけた子どもが「アザラシだー!!」と叫んだことが事の始まり。サービス精神旺盛なおっちゃん、子どもの夢を無くさぬよう今でもずっとアザラシを演じているという。ときどきいなくなることがあるけど、それはハローワークに行ったり、露天商からアガリを分けてもらったりしとるからやって。そう、だからこれからタマちゃんを見るときはよーく注目してみて。ほら、あの顔。おっちゃんやん。

コキンほんわか集 巻第五

# 度付きサングラス(2002年10月8日)
 「どつきサングラス」って響き的にそら恐ろしいよな。どんなサングラスやねんと。「どつきサングラス」やで。関西ではほとんど同類で「しばきサングラス」みたいなもんがあるようなもんや。まぶしいからサングラスしてるだけやのに、自分の付けてるサングラスがすれ違う人、すれ違う人に喧嘩をしかけよるわけや。サングラスが勝手に「おいこら。われ何ガンたれとんねん」と因縁ふっかけたと思いきや、「ワシを誰や思とんねん。どつきサングラス様やぞ、わーれー」と言うが早いか、次の瞬間に「どついたろか。ボカッ!!」と一発殴ってしまう。あー、くわばら、くわばら。

# おっちゃん、童心に帰る(2002年10月18日)
 前々作の「タマちゃんはおっちゃん?」のネタは幅広い読者に好評やったみたい。ちょうどあの直後にまた小さなブームがきたようで。どうやらあのおっちゃん、しばらくまた姿を消してたと思ったら、グッズ販売に自分を売り込みに行っとったらしいねん。タマちゃんストラップ、タマちゃんカレンダー、タマちゃんぬいぐるみ等々、おっちゃんもなかなかの商売人や。ところで最近また姿消してたのは、自分の縄張りに何か色んな船がたくさん来てたんで、ひとこと文句を言ったろうと思うて出かけとったからやって。そしたらなんと国際観艦式やってて海上自衛隊のイージス艦を一般公開しとる言うもんやから、おっちゃん商売忘れて童心に帰って目を輝かせとったと。ほら、また河川に戻ったおっちゃん、敬礼ポーズばちっと決めてるやろ。あれは自衛官のマネなんよ。きっとな。

# エコノミークラス向上委員会(2002年10月25日)
 国際線の航空機のエコノミークラスはきついのぉ。どうやら航空会社によって同じエコノミークラスでも座席回りのサイズが違うようやで。特に日本の航空会社、狭すぎるわ。日本人以外のビッグサイズピープル、次から次へと通路でストレッチしとったで。考えてみ、国内の高速夜行バスの座席シートを。今や水平に近い状態までリクライニングできるやろ。それに比べて航空機のはなんやねん。新幹線のシートの角度までもいかへんやんか。シートのサイズはそのままでええから、座席の前後の幅をもう少し広く取ったらリクライニングの角度をかなり改善できるんちゃうか。一便一便の儲けよりも、一人一人の客の満足度を高めることを目指そうや。「もう少しこの飛行機に乗ってたいわ」と思わせる空間にしたいもんやで。

# エコノミークラス向上委員会2(2002年10月31日)
 客室乗務員さんに聞いてみた。すると、同じ旅客機のエコノミークラスの中でも前後の幅が違ったりするらしい。同じ料金なのに。それから、JALが今度、世界一小さくて狭いエコノミークラスの旅客機を持つようになったんやって。おいおい、世界一小さいのを目指すのは電子機器だけにしとけって。そんなとこで世界一になってどうすんねん。まあ客室乗務員さんもエコノミークラスのクオリティーの低さを気の毒そうに思ってるみたい。曰く「社員が文句を言うよりお客様の声のほうが効き目がありますから、どんどんお声を聞かせて下さい」とのこと。どこの世界もそんなもんやね。そういうことで、このエコノミークラス向上委員会は結構いい取り組みかも。

# どーする?(2002年11月2日)
 最近のローン会社のCM。ペットショップにて。娘が父親に子犬を買ってとせがむが、父親は「ボーナスが入るまでまちなさ・・・」とたしなめていたその瞬間、子犬と目が合ってしまった。その子犬のあどけない顔といったら。。。父親は、自分がこの子犬と砂浜でじゃれ合うシーンを想い浮かべて立ちすくみ、「どうする? アイフル?」のキャッチでこのCMは終了する。これってローン会社のCMというより、「子犬はこんなに可愛いですよ、さあ今すぐ子犬を飼いましょう」というCMやんか。消費者には「可愛い子犬のCM」という印象のほうが強く残ってしまうって。まあ、この辺が可愛い動物キャラを使ったCMの難しいところちゅうこってしょうな。

# ミイラうどん(2002年11月6日)
 まったく新しいコンセプトのうどんが新発売。その名も「ミイラうどん」。うどんがミイラ状態なんよ。鏡餅の肌触りのような感じで。熱いおつゆの中に1時間以上放置しておいても決してのびない頑固玉。讃岐うどんはコシの強さが自慢やけど、ミイラうどんはお肌の強さが自慢です。島根県の新名物かと思ってワクワクしながら店員さんに尋ねてみる。そしたら意外。店員「あら? ごめんね」と言って普通のうどんに代えたところをみると、「なーんや、ただの品質管理不足なだけやん」と納得。その次の瞬間、「いや、ただの品質管理不足じゃすまへんやろ。そんなもんをよう客に出すわ。愛が無い、愛が!!」と心の中でツッコミを入れながらも文句は言わず。だってこうやってネタとして立派に昇華してやればええわけやからな。ごっつぁんです。

# ヒヤリ・ハット(2002年11月7日)
 ドラえもんの道具かと思ったわ。生意気なジャイアンにかぶらせるととたんに注意深くなってしまうという、のび太にとって喉から手が出るほど欲しい一品かと。どんな帽子やねんとな。うーむ、どうやら違うかったみたい。山瀬まみ風に言えば「帽子とちゃうちゃう」。医療事故のケースのことなんやとさ。それなら「ヒヤリ・ハッと」と最後の1文字は平仮名表記せなアカンやろ。それにしても生々しいケース報告集が出来上がれば、怪談話よりも怖いもんになると思うで。とにかく、これから注目されるんやから表記をきちんと考えて。「ハットとちゃうちゃう、帽子とちゃうちゃう」とツッコミながら、医療事故「防止」のための取り組みなんやからな。あー、ややこしい。

# とっとこ(2002年11月26日)
 可愛そうにねぇ。世の中の「公太郎」くんたちは。絶対に言われるやろうなあ。「ハム太郎」と。縦書きにしたらもう間違いなく「ハム太郎」と読まれるやろうな。春名公太郎と縦書きしてみたらどないや。ほら、どうしても「ハム太郎」と読めてしまうやろ。





郎  ほらな。

# あーる、だぼりゅう(2002年12月2日)
 深夜の通販「ジャパネットたかた」の社長、とにかくよう勉強しとるわ。商品に精通しとるのよ。現物を操作しながらそれぞれの商品の「ウリ」をアピールしよるわけ。例えば、デジタルビデオカメラなんかやと数年前では「モノクロっ!! パステルっ!! モザイクっ!! ソラリっ!!」と強調していたのが、今は「はい、モノクロなどの各種エフェクトができるのは当たり前。でも、今までと違うのはココっ!!」やもんな。この社長の面白さを分析すると、機械の詳しさと横文字の発音のギャップかね。「この、のおとぱそこんの凄いとこ。ぺんてぃあむの、イチーぎがーばいとのぷろせっさあですよ。それから、でぃー・ぶい・でぃー、あーる、あーーーる、だぼりゅう!!」「レンズはドイツ製の、かーる、つあいすっ!! どーですか、最高級ですよ!!」「何といっても、そにいの、べがっ!! そにいのべががこのお値段なんですよ!!」 あとはなぜか弟子の塚本が社長に似てきた気もする。番組の後でダメだしされてるんやろか。「塚本、もっと『べが』を強調しろ」「もう少し『あーる』の発音を伸ばして」とか。

コキンほんわか集 巻第六

# 大仏のつくりかた(2002年12月7日)
 歴史の教科書とかに「大仏のつくりかた」って紹介されてることがあるんよ。「紙ヒコーキのつくりかた」とか「水ロケットのつくりかた」とか「ピザトーストのつくりかた」ってのなら日常的でイメージしやすいねんけれども。「大仏のつくりかた」やで。うん、確かに子ども心をくすぐるけど、実際に作ってみる子はおらへんやろ。「夏休みの制作課題、何作るん?」「うん、おれは大仏かな」「ええっ!? どうやって作んねんな?」「ほら、教科書58ページに作り方書いてあるじゃん」「すげー。そんなんできんねんや!! じゃあ、おれは前方後円墳にしょーかなー」「てゆーか、それは教科書には載ってないみたいだし、図書館で『古墳のつくりかた』って本を探してみたら?」「よっしゃぁ!! めっちゃカッコええ古墳作るでぇ」 こんな中学生がおったらみてみたいわ。

# ぼじょれー、ぬーぼー(2002年12月11日)
 朝も早よからインターホンが鳴ったんで出てみたら、お婆さんが「ボジョレー、どう?」と言うのよ。オレは「は? あ、こないだ解禁されたやつね。いやオレは酒は飲まへんので」と答えたのに。お婆さん「にいさん、ボジョレーヌーボ、知ってる?」と、まだしつこく聞いてくんねん。知っとるっちゅうのに、いらんっちゅうのに。と思ってたら、お婆さん「にいさん、ボジョレー、してみる?」と言うたんよ。この瞬間、ピンときた。お婆さんは「御除霊(ごじょれい)」って言っとったんやと。「兄さん、御除霊ゆーの、知ってる?」というのが、「ボジョレーヌーボー」に聞こえてもうたんや。「ボジョレー」も「御除霊」もいらんわい。タイミングも発音も悪いって。ホンマ、朝っぱらからやめてくれ。

# 選ばれしサンタたち(2002年12月14日)
 この時期、サンタクロースの格好をした従業員をよう見かける。レストランのウェイトレスから携帯電話の販売員、航空会社の客室乗務員まで、赤と白のコスチュームを身にまとってたりすんのよ。もしかしたら、操縦士もサンタコスチュームやったりして。かくいうオレなんかも、12月のこの時期には赤穂浪士の討ち入り装束を着て自分のオフィスに一人閉じこもっていたりするけどもな。ところで、従業員全員がサンタになっとるわけやないんよ。きっと、社内オーディションとかがあるんやろうな。みんななぜかやたら似合ってるし。選ばれたいと思っていながら選ばれなかった人、恥ずかしいと思ってるのに選ばれてしまった人。内心、《どうして私はトナカイなのよ‥‥》と呟いとる人。オレ、人を驚かせるの好きやから、今度は客としての自分がサンタクロースの格好をして真面目な顔で「ロイヤルミルクティーを一つ」なんてやってみよかなー。

# 語呂合わせの妙(2002年12月18日)
 電話番号の語呂合わせ、オレはプロ中のプロなんよ。「絶対にこの番号じゃ何もできんわ」というのを今までいくつ作って感動させてきたことか。中には意味不明なものも作ったが、一度聞いたら忘れられんフレーズにするんよ。希望する企業はどうぞ(ただし有料)。ところで、最近、感動したのを一つ。大学生の会話で「急いだらクイック間に合うし」ってのがあってな。当然、文脈的には「急いだら」だけに “quick” と思うやろ。でもちゃうねん。なんと、バスの発車時刻、21時19分。これを、9時19分と読み替えて(←ここが凄い)、「くいっく」と。それに乗り遅れたら家まで帰れないんやって。「クイック間に合わへんかったら、次のクニッパやと○○駅までしか帰られへん」という会話が成立するわけや。電話番号の語呂なら今までさんざんぱら作ってきたけど、時刻でやるっちゅうのが面白い。とりあえず、「くいっく」がかなりイケてるのでしばらくその時刻表が変わらないことを祈るわ。

# イリュージョン(2002年12月24日)
 引田天弘(二代目)の自宅の部屋に、以前無くしたミッキーマウスが置いてあったらしい。泊まっているホテルの部屋では、鍵をかけていたのに机の上にコインが置いてあったらしい。このエピソード、確かに恐ろしいよな。引田天弘もそういうストーカー行為におびえている様子がブラウン管から伝わってきたわ。でも、ちょっと違和感あるのはな、「お前、マジシャンやん」ってこと。テレビ向けにはな、「イリュージョンやってる私に、イリュージョンしかけるなんて、、、なかなかやるやん、あんたも」と言うべきやったんちゃうかな。マギー司郎の弟子、マギー伸司ならアタッシュケースからおもむろに取り出して、「ラッキーちゃん、ほらミッキーちゃんが一人でやってきたよ~」とかやってたと思うで。

# 国宝を守れ、国宝を守れ(2002年12月27日)
 藤川ケンジがプロデュースするプロジェクトX。みんな感じてることかもしれんが、昨今の米朝関係(アメリカと北朝鮮)に関する報道がなされるときに感じる違和感。米朝(べいちょう)ゆうたら我が国の人間国宝やぞ。日本国内の報道なら、もっと国宝に気を遣った表記を考えろよな。しかし、朝米(ちょうべい)関係とするとコメの品種みたいやからなあ。北朝鮮、日本、アメリカの三国関係の場合、朝日米(あさひまい)となると余計になあ。では、ア朝(アチョー)とすればどうか? いや、カタカナの「ア」だとアジアを想起してしまう。しかも、「アチョー首脳会談が実現しました」なんて言われると全然違うことを想像してしまうやもしれず。そうや。ここは一つ大衆文化にならってアメリカのことを「アメ」と略してみたらどうや。「アメ村」とか「アメ車」っていうやん。ということで、「アメ朝」あたりで手を打ってくれ。
 あるいは最後に一発大逆転の発想を。人間国宝からの逆襲として、弟子達に逆に紛らわしいやつを襲名させるっちゅうのはどうや。「桂 日米」「桂米英」「桂 米ソ改め米ロ」「桂 米中」「桂 欧米」「桂 米軍」などができそうやん。「桂南米」なんてホンマにおりそうやん。マスコミ、これやられたら困るやろうな。とにかく、国宝を守れ!

# 三大新聞も意外と(2002年12月31日)
 こないだ、読売新聞の記事をみて驚いたわ。ミスタードーナツの食材の問題があったやろ。飲茶の食材が中国産で、基準を大きく超える農薬が使われていたやつな。きっと売り上げが下がったんやろうな。ちゃんと改善したっちゅう記事や。「ミスド飲茶食材国産に」という見出し。メジャー新聞も「ミスド」って言うねんなあ。ほんなら「マクド」か「マック」かどっちにすんねん。当然、メジャー新聞なら「マクド」やんな。だいたい、「マック」って言うやつらは、マッキントッシュのことを何と呼ぶ? 5カ年計画で「マクド」と呼ばせるキャンペーンを行うとするか。

コキンほんわか集 巻第七

# 屈辱のカスピ海(2003年1月11日)
 なんや知らんが、「カスピ海ヨーグルト」っちゅうもんが流行っていたらしいな。学生から主婦までが「栽培」しとるらしい。信じられんわ、そんなもん勝手に栽培するなよ。自家栽培のヨーグルトなんぞ食べるやつの気がしれん。国際的にみても、日本人が勝手にヨーグルト作っとるっちゅうのは問題とちゃうかな。菌を育ててどうすんねん。危険やぞ。実家に帰ったときに食べさせられたヨーグルト、もしやと思って聞いてみたら「知らんの? これカスピ海ヨーグルトっていうんやで」ときたもんだ。く、屈辱的、屈辱的や。

# アブ系ダイエット(2003年1月16日)
 通信販売で「アブ」が付くダイエット機器が次々と出てるやろ。パチもんも含めて。アブローラープラス、アブフレックス2、アブトロニックなどなど。売れてるんやろうな。でも、効果があるかどうかという点ではどれもCMでやってるほど上手くいくわけない。CMでは、ムキムキ男女モデルがダイエット機器を使っているシーンが流れまくるが、そいつらは元々、ムキムキなんやって。サプリメントも含めてダイエット系グッズを期待して購入し、説明書を読むとがっかりするもんや。たとえば「他にも、できるだけ毎日運動して下さい」とか書いてある。CMでは「簡単です。たったこれだけで…」って言うとるくせにな。あと、笑えるのはアブトロニック系の説明書な。注意事項に「妊娠中はやめてください」やと。あたりまえやろっ!! ムキムキの赤ちゃんが産まれたらどないすんねん。。。ま、アブ系ダイエットは「ネタ的」に楽しもう。

# 家庭用カラーコピー機(2003年1月24日)
 いやまあ便利な時代になりましたな。カラーコピー機なんちゅうものは、ひと頃「ン十万」もしたのに3万円以下で買える時代や。でもこれって、スキャナとカラープリンタを組み合わせただけのもんみたいやな。それにしても、ほれ。電化製品の通信販売CMはやっぱり上手いこと作っとるわ。たぶん、家庭用カラーコピー機の複写速度ってめちゃくちゃ遅いと思うねん。CMではコピー完了寸前のシーンから排紙する瞬間を何遍も流してるんよ。排紙する瞬間は「サッ」っとなるもんやから、視聴者はあたかも「サーッ」っとコピーできるように勘違いしてしまう。だからきっと購入して使ってみたら「思ったより遅い」と感じるはず。家庭用カラーコピー機はまだまだ遅いということを肝に銘じておかなあかんで。ホンマせやけど、上手いこと制作してるもんやわ。

# 地下鉄ちゃうやん(2003年1月30日)
 東京の地下鉄丸ノ内線、どこが地下鉄やねん。モグラがびっくりするっちゅうねん。モグラにしてみたら、「あー、やっぱ地下鉄は暗くてええよなー。。。 あれ? 何や、何や明るなってきたぞおい。おいおいおい、な、何やこれ、地上出てもうたやんけ。うわっ、まぶしー!! まぶしいっちゅうねん!! グラサン、グラサン。。。」となるわな。だいたいやねぇ、東京の地下鉄がわけ分からん。営団地下鉄と都営地下鉄ってややこしい。モグラにやさしい表記、「部分地下鉄丸ノ内線」とか「完全地下鉄半蔵門線」とかにしておけって。

# 数の概念が崩れるとき(2003年2月12日)
 小学校から習ってきた「かず」の概念が崩れてしまう瞬間がこの世にはある。それは、単純にいえば「人間ポンプ」に出会ってしもたときや。「お兄さんはチョコレートを5つ持っていました。1つ食べました。残りはいくつになりますか」という文章題。今までは「5-1=4」と考えとったんやけど、これは正確には正しくない。答えを確認するとき、「残りのかずを数えてみましょう。1、2、3、4、…オ、オェ~、5っ!! 不正解!!」となるねん。要するに、最後まで集中して問題を聞けっちゅうこっちゃ。「1つ食べましたが、消化せずに出しました。残りはいくつになりますか」かもしれんわけや。文章題を解く前に「先生、人間ポンプありですか、無しですか?」と確認する小学生が増えそうやな。

# お前がやん(2003年2月18日)
 「その広告、ジャロに聞いたらどうじゃろ」って。問題のある広告はこちらにっていう公共広告のCMで使われるフレーズな。いつも思うねんけど、「ジャロのCMのオヤジギャグが問題やん」とな。「ジャロに聞いたらどうじゃろ」って、岡山弁そのままやん。寒い。とにかく寒いわ。

# サクサクカプチーノ(2003年2月28日)
 北海道のお土産。いろいろあるけど、ずーっと気になっていたのが「サクサクカプチーノ」やね。六花亭の。六花亭ので有名なのは「バターサンド」やけど、オレはレーズンがアカンから、六花亭のお世話になることは生涯あるまいと思ってたんや。北海道のCMで「サクサクカプチーノ、サクサクカプチーノ」と何度となく流され、その響きがオレの心にこだました。「さくさく」って言葉が好き、「カプチーノ」が好き。きっとすばらしい食べ物やと信じてた。お土産にもらった。もう最高やぞ。3日9食、サクサクカプチーノ喰いたい。ひざにポロポロこぼしてもサクサクカプチーノ喰いたい。体脂肪率が上がってもサクサクカプチーノ喰いたい。サクサクカプチーノの六花亭のサイトはこちら。

# 高校教師?(2003年3月5日)
 ローン会社のCM、ヒットしてるやろ。子犬の目がうるうるのやつ。あれの「高校教師版」ってあったらどんなんやろ。
「センセがすき」
「卒業までまちなさ・・・」
(ここでメランコリックな曲。映像(妄想?)。そして、決めコピー)
「どーする? あいするぅ?」
 ・・・どーも、いかんね。

コキンほんわか集 巻第八

# アルムの森でホルン(2003年3月7日)
 シックハウス症候群。ホルムアルデヒドなのかアルムホルデヒドなのか。アルプスの少女ハイジを見てたら、どっちやったかこんがらがったわ。ヨーデル風に「ホルデヒヒア、ホルデクク、アルデヒドやホルデヒド」と歌うと余計に混乱するやんか(←ほんなら歌わなかったらええやん!!)。ヨーデルには他にどんなんがあったかいな? 「ハーリ、ハーリフヘ、ハーリホー。ハリハリフヘッ、ホッホー」か。アルプスの草原でホルン吹いてみたいなぁ。ハイジがいたのは、ホルムの森の木、アルムの森の木? ほかにもアセトアルデヒドってのもあるんやな。もうついていけんわ。

# 地球に(2003年3月26日)
 自己嫌悪に陥る時。皿洗いがめんどくさいから、紙皿や紙コップを使ってしまった時。「今日のおれって地球に厳しかったかな。。。ごめんね、地球」と猛省してます。自分に厳しく、他人に厳しく、地球にやさしい人でありたいもんですわ。

# だんご3兄弟 あっという間劇場(2003年3月31日)
 NHK「おかあさんといっしょ」の「あっという間劇場」は最高にシュールや。あれが始まったら、もう嬉しゅうて嬉しゅうて手を叩いて喜んでしまうわ。へたうまイラストに、へたうまコーラス。幕間で踊るのは、山田さん(54歳)、斉藤さん(52歳)、すぎしたさん(63歳)なんやって。本職はだんご屋さんやからダンスは苦手なそうな。それにしても、「あっという間劇場」のテーマソング、これまたシュールでイケてる。「あっという間に始まって~、あっという間に終わります~・・・」ってやつ。意外にあっという間に終わらずに、小話が2回連続するのが嬉しいんよ。でも、最後に「あっという間、あっという間、あっという間、劇場~ぉ、お~ぉ、お~」と終わってしまうと寂しいのね。と思って、DVDになったりしてへんかなと調べてみたら、なんとつい最近、発売されたばかりやないか!! これって、オレのためやんけ、ほとんど。早速、購入してしもたわ。毎晩、見たるで。

# だんご3兄弟 あっという間劇場2(2003年4月4日)
 前回のネタ後、「わたしもDVD欲しかったんですよ。ついに出たんですね」「わたしもDVD買います~」という反響があったんよ。ちょっとした宣伝になったよな。他にも「うちの子なんか、ずっとあの歌を口ずさんでいて困るんです」という苦情も。ご心配なく。オレもずっと口ずさんでいるから。ところで、なんで「すぎしたさん」だけ平仮名なんやろな。不思議やわー。そうそう、NHK教育でやってる「あっという間劇場」な、ときどき「大盛」になるんよ。この「大盛」マークが付いたときは、お盆と正月が一緒に来たみたいに最高の気分になるで。だって小話が4回も連続よ、4回も。ぜんぜん「あっという間」ちゃうやん。でも、このまま「まだまだ♪」って続いてくれへんかな~、と思うねえ。なんなら、あっという間劇場を1時間番組にしたり、スペシャル特番にしてくれてもええんちゃうの?

# 落石注意(2003年4月10日)
 山の近くの道路などには、「落石注意」という看板をよく見かけるわ。それと、キャンバストップの車の説明書とかにも、「落石に注意して下さい」と書いてあったりするよな。でも、これってどうやって気を付けるの? 普段から「反復横飛び」で鍛えておけっちゅう意味かいな? 落ちてきた石を見たら、すわとばかりに横移動すればええんやろうか。それとも、いつもヘルメットかぶっておけっちゅうことが言いたいんか。とりあえず、ジムかなんかで反復横飛びメニューを取り入れて、「落石対策」考えてみたらどないやろ。せやけど気持ち悪いやろうな、お尻つきだして両手を横に広げた姿で左右にすばやく動く姿が並ぶとな。

# はじめてのスタバ(2003年4月22日)
 「あんなぁ、ぼくなぁ、はじめてスターバックスってゆー、コーヒー屋さんに入ってん。でもね、でもね…」 たかだかコーヒーを注文するのに、ややっこしい横文字のオーダーをせんとあかんとこ。初心者にはどうも敷居が高く感じる。ベテランは「トールのダブル、ヘーゼルナッツシロップで」などと哲学者みたいな名前を並べとる。ヘーゲルかパスカルか知らんけど、なんや、低脂肪のミルクをオーダーしたりもできるらしい。はじめての人間にはウザくてたまらんわ。特に関西人の上の世代はアイスコーヒーなら「レーコー1つ」やもん。初心者が背伸びしようとする頃にはいろいろ失敗もあるやろうな。「ダブルのトール、パスカルシロップ、つゆだくで」とかってボケるやつは、、、オレだけか。おまけにトイレに行くのもオーダーしてからかも。「メンズのビッグ、ウォシュレットは温水、ペーパーはダブルで」とかな。サイテーですか?

# たまご・ひよこ・こっこ(2003年5月1日)
 育児雑誌で「たまごクラブ」「ひよこクラブ」「こっこクラブ」ってあるやん。あれって、「たまごクラブ」はまあ妊娠中の母親向きってのは想像できるわな。たまごがひよこになるわけやから「ひよこクラブ」は乳幼児期やわな。で、ひよこがこっこ(ニワトリ)になるわけやから「こっこクラブ」は生殖機能を持つようになった青年対象マガジンかいな? つまり、高校生とかが読むんやろうか。高校生の兄ちゃんが「おぅ、今月号のこっこクラブ、ゲットしたか?」「えっ、ウソぅ!! おれ先月のこっこクラブの買い食いマニュアル、まだ読み終わってへんのに」「何やってんねん。今月号のこっこクラブ、ケータイ仲間を広げよう特集やねんぞ」「どないしょう、ほな急いで先月号、読んでまうわ」ってな会話してたらおもろいで。。。ありえへんって。

# 怪しい情報誌(2003年5月10日)
 世の中にはいろんな人間がおるもんや。で、それぞれにいろんなニーズがあるわけやからいろんな情報誌もあるっちゅうわけや。オヤジ向けの雑誌とかって、オヤジが好みそうな話題や商品が紹介されていて、世のオヤジたちがそこで情報を仕入れるもんやから、さらにオヤジに磨きがかかってまう。他にも、悪女っぽく振る舞うコなんかもいて、そういうコはきっと「月刊悪女」とか「ザ・AB型」みたいな雑誌を読んでるんちゃうかな。そんな雑誌には「特集 オトコを落とす法」とか「手作り料理でイチコロよ」とか「流し目一流テク」とか「貴女も成功 うるうる大作戦」とか「悪女としての三大心構え。甘えなさい、じらしなさい、すねなさい」みたいな怖い情報が氾濫してるんかもしれん。おー、こわい、こわい。

# プータロー(2003年6月3日)
取りあえず無職ですって言うとき、「プータローです」っていうやん。でも、なんで女の子でも無職の子を「プータロー」というねん。女の子やったら「プーコ」ちゃうん。あるいは「プーミ」か「プーナ」「プーノ」「プイ」「プカ」「プホ」「プマ」「プリ」やろ。男でも「プチロー」「プロカズ」「プキラ」「プサヒコ」「プーイチ」とかってしたほうがええかもしれんな。

コキンほんわか集 巻第九

# エビアーン(2003年6月5日)
 フランスは企んどるな。エビアン・サミットって。そんなん、先進国の首脳たちが片手を腰にあて、もう片手でペットボトルのエビアンを飲む姿を誰もが思い浮かべてしまうやんけ。きったねえ話や。商品名や企業の名前のついた土地でサミット開いたら、それだけでもええ国際的な宣伝になるんやわ。エビアン、売れたやろうな。みのもんたが昼の番組で何回エビアンがええっちゅうたかって追いつかんわ。そんなんアリなんやったら、日本でも豊田市でトヨタ・サミットやれよ。ダイハツ町でダイハツ・サミットやらんかい。とにかく世界が無料で広告を流してくれるようなもんやねんからな。別に企業と関係なくてもええんやって。本多町でホンダ・サミット、松下町でマツシタ・サミット、曽根井町でソネイ・サミット(こんな町名なければ合併の際に作ればいい)。漢字ちゃうんやし、サウンドが近けりゃ企業をイメージしてくれるやろ。とくにフランス語なら鼻にかかった発音するんやから「ソネイ」でも「ソニー」と勘違いするって。

# スネ夫の衝撃(2003年6月10日)
 ほんまに、きっついでぇ。漫画「ドラえもん」に出てくる骨川スネ夫くん。通常、彼が登場する時はたいてい横顔なんよ。まあ、横から見たらな、「あるある…」と思えるくらいの顔やわいな。せやけど、ほんまに低い出現率で、真正面からのショットが出てくるねん。この真正面ショット、出現率はどんなもんなんやろ。いつもは横顔みてるもんやから、真正面のショットは衝撃的やで。プレミアもんやで。ちょっと比べてみてえな(ここから)。ほらな。理屈的にはそう描きたくなるのは分かるねんけど。いくらなんでもな。あの夏の、スネ夫の衝撃は忘れない…

# インディ・じーさん(2003年6月18日)
 なんと、「インディ・ジョーンズ」の第4弾の製作が始まるんやて。おれはハリウッド映画は「ハリソン・フォードもの」しか観いへんから感激や。ショーン・コネリーも「インディ・ジョーンズ」シリーズに出ていたから知っとるわけで。「逃亡者」もええでえ。「古畑任三郎シリーズ」は見るけど、田村正和ものは見ないのの反対やな。だって、田村正和は他のドラマでも任三郎みたいやもん。古畑任三郎、もうやらへんのかね。そのうち、田村正和の年齢が警部の定年迎えてしもたら「退役警部補・古畑任三郎」とするんかねえ。話を戻して「インディ・ジョーンズ」。ハリソン・フォードってもう61歳やで。ジパングクラブ入れるやん。どんなアクションシーンになるんか心配や。ショーン・コネリーって何歳? インディの父親役やっててんで。ああもう、おれに映画の話を振るな。ハリソン・フォードとショーン・コネリーしか出てけえへんし。古今東西のテーマにすんのもやめてぇ。

# 凹(ボコ)ってゆーの、解禁!?(2003年6月19日)
 清涼飲料水の凹(ボコ)がおれの知らん間に回収されとった。なんや、使うたらあかん香料を使うていたらしいな。ところが、この凹が帰ってきた。喜べ、全国のボコラーたち。パッケージは同じやけど、「凹が新しくなりました」とかいう首輪がかかっててな。2つ買うてもうたわ。おれん家、回収前の凹が冷蔵庫にあったんで、チビチビ飲み比べてみたんよ。ほんなら「危険な凹」のほうが美味しい気ぃしたわ。「危険な香り漂う…」とはまさにこのことや!! へへっ、おれの冷蔵庫にはまだもう1本この「危険な凹」が眠っとるからな。またチビチビ飲み比べてやるわい。それにしても、最近そういうのんがやたら多いんとちゃうか。昨日もグリコのガムが「禁じられた香料」のせいで回収やと。もしかしたら、これも宣伝キャンペーンの一つ? 計画的な販売戦略ちゃうかと思うねんけど。いっぺん回収しておいて、しばらく寝かせておいてから、解禁っちゅう寸法やろ? そんなん、使うていい添加物とあかんやつくらい、長期間の開発の段階で気がつかんわけないやん。国も本気で取り締まりたいんなら「メーカー全商品販売停止7日間」とかって厳罰にすべきやろ。そしたらこんなイージーミス、あっちゅうまになくなるわ。自主回収なんて甘っちょろい。ところで、「メーカーの倉庫を埋め尽くす日本中から回収された商品たちはどーなるぬおぅ?」(←井上陽水っぽく)

# ふぁんふぁーれ(2003年6月27日)
 子どもだましかもしれんが、いいとき悪いときにそれぞれ効果音があったほうがええんちゃうかな。おめでたいときの定番<<ぱんぱかぱーん、ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱんぱかぱーん>>。これええよなぁ。たぶん、もともとは競馬のファンファーレなんちゃうかな。今でも大きな仕事が完了したら誰かに鳴らしてもらいたいもんや。なんか残念なとき<<ほんわー、ほんわー、ほんわー、ほんわー、ほわわわーーん(減衰系)>>。これまた定番やね。他に、没収系<<ちゃらっちゃ、らっちゃっ、しゅわわわーーん>>とかが使えるかも(これは「スーパーひとし君」が沈む音)。取り出し系<<ちゃらら、らっちゃ、らーん>>とか(ドラえもんより)。しかし、使い方を間違わんように気をつけてほしいもんや。おめでたいファンファーレも使いすぎると「おめでたい感じ」がしなくなる。残念系や没収系を使いすぎるとむかつく。取り出し系を使いすぎると、取り出したものの価値がかえって下がる。いやね、何でこんなこと書くかっていうたら、こんなファンファーレを使いまくる人をみかけてしもたもんやから。ちなみにその人、「モテない君」でしたわ。

# パンダなアザラシ(2003年7月3日)
 多摩川を泳いでるアザラシ。それに群がる人間。あれ、ホンマわけわからんわ。「タマちゃんを見守る会」「タマちゃんを想う会」「タマちゃんを救う会」とか、似たようなんがようけあるやんか。どの会が何をしたいんかよう分からんし。もっと具体的な名前にしとけって。「タマちゃんを捕獲して北極に強制送還する会」「タマちゃんを捕獲して動物園に入れる会」「タマちゃんを捕獲して団体の客寄せパンダにする会」「タマちゃんをそのまま多摩川あたりで文字通り泳がせておく会」とか。単に注目されているタマちゃんに便乗してるだけの奴らも多いんちゃうん? まあ、おれは「タマちゃんの餌として多摩川に放り込まれるホタテ貝を救う会」を立ち上げることにするわ。それにしても、ホタテ貝を放り込んでいる人、タマちゃんをラッコと間違ってへんか?

# キョーソ・コーフ症?(2003年7月8日)
 何かの番組でアナウンサーか誰かが「高所恐怖症」のことを、うっかり「キョーソ・コーフ症、、あ、失礼しました。高所恐怖症」と言い間違えてしもうてた。ま、普通やったら流してしまうんやろうけど、おれってこういうのを聞くとなあ。ついつい「なんでやねん」ってつっこんでしまうねん。「なんでやねん。キョーソ・コーフってなんやねん。教祖甲府症ってことかい」って。まあ確かになんや怪しい教祖はやたら山梨県に潜む気がするけども。そのうち、はなわっちゅう芸人に歌われるかもな。「♪マウンテン、ペアァ、山梨~。マウンテン、ペアァ、山梨~。教祖、集まる~」 あ、ゴメンな、はなわ。先に発表してしもた。

コキンほんわか集 巻第十

# 全国ミスタードーナツポイントカード収集選手権(2003年7月13日)
 こんな選手権やってます。全国各地のミスタードーナツのポイントカードを幅広く集めること。10点でプレゼントは同じでも、意味合いが違う。たった数週間のキャンペーン期間中、支店間マイル(?)を計算して表彰するってのはどう? 1位の人には当然「ダスキン交換マット1年分無料」やね。おれなんか3週間のうちに新宿アルタ、岡山、大阪、宝塚、東京ドーム横、奈良、出雲、名古屋、高知を完全制覇したぞ(どないや、ピングーもびっくりやろ)。かなりこだわらんとできへん記録やと思うよ。新幹線の指定券を変更したり、飛行機に乗り遅れかけて出発を遅らせたりもしたけど。1日2、3件を努力目標にしてるし。タクシー使う時なんかある意味かっこええかも。運転手に「どこ行きますの?」と聞かれて「あー、近くのミスタードーナツまで」とクールにね。アメリカでもミスタードーナツ探したけど見つからへんかった。ところで、中国やったら銀色削ると「壱点」とか「弐点」って漢字で出てくるんかねえ? とにかく、ダスキンマット1年分はおれのもんや。「ポン・デ・夏みかん」1年分でもええよ。あの食感はええわぁ。

# ガッコの先生(2003年7月15日)
 空振る質問。「きょう、欠席してるひとーっ!!」てやつな。「欠席してたら返事できへんやんけ!!」ってさ。まあほとんどの先生が、照れ隠しなのかボソっと「…って返事あるわけないわな…」とつぶやくんやけども。よく考えてみるとそれって「変形一人ぼけつっこみ」やんか。なかなかガッコの先生もやるもんや。でも以前「欠席してるひとーっ!!」に思わず「ハ、ハイッ(汗)!!」と返事して笑われたやつがおったわ。そいつ、欠席してる友達の代返「お初」やったそうで、極度に緊張しとったみたい。かわいいやっちゃでー。

# ティッシュ1年分って?(2003年7月26日)
 「大当たり!! ティッシュ1年分です」って言われたとき「何を基準に1年分やの?」って思いませんか。それは個人差あるやろー。花粉症持ちやったら「どこが1年分やねん。足りへん足りへん」となるやろ。うちの実家の犬、散歩のマナー「フンとって、気がねのない散歩」をきちんと守るためにティッシュを4枚重ねて外出するで。これ、3枚やとウンコの温かみがビミョーに手に伝わるから4枚っちゅうのがポイントやねん。やっぱ超小型犬は4枚ですよ。まあ、愛犬のウンコの温かみなら、それもまた可愛いっちゅうもんや。。何の話やねん。とにかく、基準が分からん。

# どこがプリンス?(2003年7月29日)
 誰が名付けたかこの呼び名。「サッカー界のプリンス」みたいな表現があるやろ。プリンスっちゅうくらいやから王子様ちゅうことでカッコええやつに付けられる呼び名なんやろう。ところが、とにかく納得いかんのは政治家に付けられる場合ね。「○○派のプリンス」とかっていうから、どんな王子様かと思ったら「おじさま」やん!! おやじやで。何をどう間違うたらプリンスになるの。頭がプリンちゅうならわかるがな。

# スーパーのレジの並び方指南(2003年8月3日)
 スーパーのレジを並ぶとき、どのレーンにするか迷うであろう。よいか、ここにレジの並び方の王道がある。心して聞けよ。まずは初心者。並んでる客が少ないところにササッと入れ。次は中級者。並んでいる客の買い物かごの中を見て、中身が少ないところにシレッと並べ。そして上級者。並んでいる客が少ないレーンでもノロノロ小銭を探しそうなオバハンの並ぶレーンはキッパリ避けよ。しかしいずれも策におぼれぬように。少なくともこの上級達成の者には「伊藤一刀斎八日道」の免許皆伝ぢゃ。

# 関西んぐりっしゅ(2003年8月14日)
 おれの恩師が教えてくれた。関西弁をそのまま英語にしても通じるってな。ポイントは堂々としゃべることや。たとえば、【This is a pen.】というのは「これでっさ、ペン!!」といえばそれでええ。【That is a pen.】というもの「あれでっさ、ペン!!」 これでええ。質問するときもそのままでええ。【Is this a pen?】なら「これでっか、ペン?」とな。な、おんなじ響きやろ? 

# 関西すぱにょーる(2003年8月15日)
 実はスペイン語も関西弁でそのままいけることに気がついた。【mucho/cha (むーちょ/むーちゃ)】は、「たくさん」とか「とても」ちゅう意味やんか。【Muchas gracias.】やったら、「むっちゃ、ありがとーっす!!」って言えば通じるって。響き、そっくりやん。す、すげー!!

# 炎の男(2003年9月4日)
 炎の男。燃える男。いつも熱く燃えているという意味やな。とあるデパートのトイレに行くと「ここで喫煙しますと『炎探知機』が作動しますので、お煙草は喫煙所でお願いします」という張り紙があった。ほんなら、いきなり警報音が!! 「異常が発生しました。異常が発生しました。ファォファォファォファォ…」やと。おれは煙草吸わへんのにっ。なにが「ファォファォ」やねんっ。駆けつけた警備員が疑いのまなざしで「タバコ吸いましたか?」と聞くもんやから、「おれは熱い男やからかもなぁ」と言うておきました。炎探知機も目を覚ます炎の男とはおれのことや。

# 鉄人(2003年9月5日)
 鉄人。鉄のような人。まったく故障しないという意味やな。とある空港の金属探知ゲートの前で、ちゃんと財布やら携帯やら鍵やらを出してからゲートをくぐったのに。探知音がキコンキコン。おれは丸腰やのにっ。明治維新以降、帯刀していないのにっ。駆けつけた職員が疲れたまなざしで「鳴りましたんでご協力下さい」と言うもんやから、「おれ、鉄分摂りすぎたからかな?」とボヤいていると警察もやってきたわ。靴まで脱がされて、鉄人ちゅうのは辛いもんよ。

# ダスキンに始まりダスキンに終わる(2003年9月9日)
 最近見つけたCM。老夫婦のちょっとした日常のワンシーンなんやけどな。ばあさんが自分のとじいさんのと2つお茶を入れて台所に戻る。じいさんは自分のところに置かれた湯飲みと、ばあさんの湯飲みをそっと取り替える。しばらくすると、ばあさんが台所から戻ってくる。ばあさんがお茶を飲もうとして自分の湯飲みを手にする。茶柱が立っている。ばあさんは「茶柱…」と微笑む。そんなばあさんを見て、じいさんは満足そうに自分のお茶を飲む。「あなたの喜ぶ顔が見たい」。こんな静かなCM。こういうさりげない関係ってええね。で、何のコマーシャルかと思ったらダスキンでしたわ(なんとCMがチェックできます)。コキンほんわか集巻第十はダスキンに始まりダスキンに終わる。おれ、株主になろうかな。いや違う違う、早くああいうじいさんになりたいわ。

コキンほんわか集 巻第十一

# カーネルおじさんが奴隷になる日(2003年9月11日)
 なんやしらんが火星が大接近しとるわな。そのせいかどうかはわからんけども、そろそろケンタッキーのカーネルおじさんが危ないで。特に関西を中心にカーネルおじさんが失踪する可能性があるんよ。阪神が優勝すること自体、天変地異が起きたも同然のことやから。18年前に阪神が優勝したとき、カーネルおじさんが誘拐されたのは有名(一部では自分で歩いて日本シリーズを見に行ったまま帰らないという説も)。他には、タクシーが逆さにされたり。天井のランプが壊れたやろうし、釣り銭もバラバラになったんちゃうかな。とにかく今頃、カーネルおじさんの足は鎖で縛られて、さながら奴隷のごとき哀れな姿をさらしとる(それなのにカーネルおじさんは笑ってるけど)。阪神ファンは18年分、溜め込んだストレスの分だけお金をジャンジャン使って、日本経済を活性化させてや。ホンマに経済効果があるんやったら、財務省が球団を買うてくれるかもしれん。阪神の名前を残してもろうて。「国立阪神タイガース」とか、今風に「特別行政法人阪神タイガース」とかな。

# くだものはみずみずしく(2003年9月18日)
 干し柿、干しぶどうとかっていう「干し系くだもの」は許せん。くだものは何と言ってもみずみずしさが命や。干すな、干したらあかん。干しリンゴって、おいっ!! そんなもんまで干すなよ。なんか、じーさんやばーさんを食べるみたいな気がしてしもうて。まあ、「干し系くだもの」の消費者こそ、じーさんやばーさんなんかもしれんが。ってことは共食いか? おれもじーさんになったら「うむ、この干しリンゴの、ほのかな甘みが何とも秋を感じさせる美味じゃのぉ」などと言うてるんやろか。いやとにかく、干してもいいものは椎茸とか魚までやって。そんな中、最高のデザートに出会ったわい。カネボウフーズの「おいしさまるごと凍らせちゃいました」シリーズの「びわ」「パイン」「もも」。毎晩、食べてます。「びわ」だけ内容量が少ないのに高い。昔、びわなんて庭先になっていたのに。くだものは新鮮に食べるか凍らせるか。これに限るわ。

# JAFが来るまで(2003年9月26日)
 ガス欠。それは突然やってくる。夜中の対面通行の高速で、まあ心細いもんですわ。路肩に停めてJAFに連絡。40分かかるとのこと。追突死の危険極まるその間に、高速出口で待つ弟子とのメール会話。

弟子「師匠、いかがなされました」
おれ「うむ、ガス欠のようぢゃ。JAFに連絡したところぢゃ」
弟子「迎えに行きましょうか?」
おれ「わしはJAFを信じておる。あと30分ほどで到着するはずぢゃ」
弟子「今さっき、JAFのトラックが私の前に停まって缶コーヒーを買って闇に消えていきました。もしや…」
おれ「それぢゃ!! コーヒーやとっ!? ふざけるな!! こっちは死にかけとるのに」
弟子「いま、道路公団の車も向かったようです」
おれ「道路公団は民営化されるのか? いまJAFがきたぞ。コーヒーくさいわ!!」
弟子「おそらくボスのコーヒーです」

 死にかけとるっちゅうのに。JAFの到着まで46分かかったわ。この6分がコーヒータイムやったわけやな。拝啓JAF様。「作業後の コーヒーにまさる 味はなし」 コーヒータイムは一仕事終えてからにしようや。

# お前は格さんか?(2003年10月8日)
 ちらっと見えた。水戸黄門の印籠(徳川家の家紋)をケータイ待受にしている女子高生。お前は格さんか。。ケータイ見せてひざまずかせるのかね?

# 胃潰瘍には気を付けて(2003年10月16日)
 ピロリ菌。胃潰瘍の原因となる悪玉ね。悪玉のわりに名前がかわいいやん。このままやったら、NHKのなつかしのキャラクター大集合に出てくる、「じゃじゃまる」と「ぴっころ」の友達やんか。「じゃじゃまる、ぴっころ、ぴろり」ゆうてな。「ぼくわぁ、悪玉なのだー♪」とか歌ったりしてな。せやけど、悪玉なら悪玉らしい名前にしとき。例えば、ゲロリ菌とかドロリ菌。グロリ菌にテロリ菌。コロリ菌ってのもかわいいようで恐ろしいわな。

# デーブとたかた(2003年10月27日)
 新発見や。徹夜明けでボーっとテレビをつけっぱなしにしてるとき、昼前やのに「ジャパネットたかた」の社長の声が。しょうもない社会派ダジャレを連発してるから、カシオの電子辞書に「ダジャレ辞典(完全収録版)」が加わったのかいなと思っていたら、なんとその声の主はデーブ・スペクターやねん。もしかして、たかた社長はアメリカ生まれなのかしらん。ところで、気になるのはたかた社長の微妙な変化ね。今までのプレゼンでは、「(大声で)この、ビデオカメラ本体に、三脚、キャリングバッグ、さらにバッテリーをもう1つ付けまして!! まだありますよ、このテープを3巻つけまして!! これだけのセットですよ!! これだけのセットでお値段はっ!!」のあとに、早口小声で「きゅーまん、きゅーせん、はっぴゃくえん(ケロリ)」とやっていた。それが、最近は早口小声にせずに値段を大声で言うことが増えてたりする。ケロリに戻したほうがええよ。

# 〆切 執念の対決(2003年11月7日)
 (プロジェクトXのナレーター、田口トモロヲのように読むこと)炎のエンターテイナー、藤川ケンジ。すでに昼食の時間が過ぎているのを忘れていた。しかたがないので、そこにあったキャラメルコーンの袋を開けた。気品ある赤い袋。少年の頃にはあこがれだった。むさぼり食うように食べた。少年時代には避けていたアーモンドもなにげに食べた。袋が空っぽになるまで、あっという間だった。再び藤川はパソコンと対峙した。深夜24時までに仕上げなければならない原稿が2つ残っていた。執念を燃やした。電話が鳴った。藤川は電話線を外した。携帯が鳴った。携帯の電源も切った。刻一刻と流れる時間。迫る締め切り。藤川は焦った。1つ目の原稿を終えたのが22時だった。あとわずか2時間。その時、持病の偏頭痛が藤川を襲った。眼球も痛む。10時間以上、パソコンと格闘していたのだから無理もない。藤川は自分の体を守るのを諦めた。この2時間、藤川は鬼になった。修羅となって書き続けた。。。ついに完成した。そのとき時計の針は24時を刻む10分前であった。藤川は痛む額の汗をぬぐった。書類を送ろうとインターネットを繋いだ。だが、ここで衝撃的な事態が生じた。インターネットが繋がらない。何度やっても繋がらない。サーバの故障だった。藤川は絶句した。もはやこれまでかと思ったとき、抜いていた電話線の姿が藤川の目に飛び込んだ。藤川はすぐに電話線をパソコンに繋いだ。モデム回線に切り替えた。藤川は祈った。その祈りは聞き届けられた。インターネットが繋がった。原稿を送った。すぐに原稿拝受の返信が編集室から届いた。編集室の男達もまた、藤川の原稿を待ち続けていた。こうして男達の闘いは終わった。
 藤川はベートーベン「英雄」を流して瞑想した。しばらくして藤川はやり残した仕事を片づけ始めた。気が付くと時計は深夜3時前であった。振り返れば今日一日、キャラメルコーンしか食べていなかった。(この辺りから中島みゆきのエンディング)空腹ではなかったが、走らせ続けた体のために、藤川はコンビニへ出かけた。ポテトサラダとお茶を胃袋の中に流し込んだ。コンビニの店員は、夜中にポテトサラダを買いに来る客の意味も分からぬまま、闇に消えていく男を眺めていた。藤川ケンジの旅はまだ終わらない・・・(この辺りでエンディング絶頂。ナミダ誘う演出で)。←誘わへんって。

コキンほんわか集 巻第十二

# 白いはすぺとう(2003年11月19日)
 大学病院っちゅうのは恐ろしいところやねえ、ホンマに。フジテレビの連続ドラマ「白い巨塔」。大学病院でなくても同じような職場で働いている人間はどんな気持ちで観てるんやろうか。観ないようにしてるんやろうかね。おれは子ども地味たえげつなさに笑ってしまうだけやけど。でも、それぞれの登場人物の思惑やら出てくる言葉やらをみてみると、「あるある」とか「おるおる、こんなやつ」と思ってしまうわな。取材をしっかりやった山崎豊子はすごい作家っちゅうこっちゃ。えっ!? おれは誰に感情移入しているかって。そりゃあ、当然、東教授夫人ですわ。くれない会(教授婦人会)で、鵜飼医学部長婦人に取り入ろうとする東教授夫人らが、鵜飼婦人の誕生パーティーで「はぁっぴばぁーすでぇ、でぃーあ、う・が・い・かいちょーーーう」と合唱するシーンがハマってしまって、おれ何時間もこれ歌ってる次第です(ホンマですよ)。結局、あんなに尽くしていた鵜飼婦人に冷たくあしらわれるんよ。今のところ、東教授夫人(高畑淳子)が最高のキャラやね。

# おれおれ詐欺(2003年11月27日)
 「おれだよ、おれ」と孫や息子を装って交通事故の示談金をだまし取る詐欺ね。せやけど、そんなんに引っかかるなよ。今年に入って被害総額22億円だとか。情けない。日本の文化や日本語の特徴ってあるかもしれん。とにかく、目上の人に電話をするときには、必ず自分の名前を名乗るよう、小さいときから教えておくように。ところで、これは地方とかによって名称異なるんかい。「ぼくぼく詐欺」ってのはありえる? アホ坊ちゃんなら「ぼきぼき詐欺」、大阪女なら「うちうち詐欺」、家出少女なら「あたいあたい詐欺」、九州男児なら「おいどんおいどん詐欺」とか「おいおい詐欺」、おっさん「わてわて詐欺」、じいさん「わしわし詐欺」、沖縄人「わんわん詐欺」、岡山人「わいわい詐欺」、イヤミ「ミーミー詐欺」、大奥「わらわわらわ詐欺」、召使い「わたくしめわたくしめ詐欺」、悟空「おらおら詐欺」、おじゃる丸「まろまろ詐欺」、武士「それがしそれがし詐欺」、歌舞伎「あっしあっし詐欺」、皇帝「ちんちん詐欺」。。。ありえませんっ!!

# ムジーク洗脳度(2003年12月4日)
 みなさん。なんかちょっとした音楽とかのフレーズが頭にこびりついて離れないなんちゅうことあらへん? もう忘れたいのにサザエさんのエンディングを何時間も歌っているとか、CMのフレーズを何時間も口ずさんでいるとか。バイト先で流れるループになっている曲とかも、こびりつきやすいもんでしょう。口ずさむのをやめようと思うと余計に沸いてきたり。ちょっと音楽に洗脳された状態といえるね。取りあえず、それを「ムジーク洗脳度」と命名しました。略して「ムジ洗(むじせん)」です。で、おれの場合。JR移動が月に数千キロ以上なんやけどな。JR西日本のテーマ曲「いい日旅立ち」。これ、どの駅に降りても流れとんねん。電車に乗る前、降りてから、さらには最近、車中のオルゴールまで。他人としゃべってる時も、一人でまじめに仕事しているときでも、気が付いたら「いい日旅立ち」がおれの頭の中を流れとるんや。あとは、ご老人のお相手をするために「昔なつかし馴染みの曲」からリクエストされた曲を編集してたら「海ゆかば」にもハマってしまったわ。週末のおれのムジ洗は「いい日旅立ち」が100%、月から金曜まで「海ゆかば」が95%ってところやな。そろそろ別の音楽に洗脳されることにしよう。さて、みなさんの現在のムジーク洗脳度は?

# 特定ノ映画ヲ贔屓ニセジ(2003年12月17日)
 雨ニモ負ケズ
 風ニモ負ケズ
 流行ニモ負ケズ
 欲ハナク 度量ナキ者ノ 嫌ガラセニモ決シテ イカラズ
 熱帯魚ニモ 振リ回サレルコトナク
 カクレクマノミニモ 引ケヲ取ラヌ勇気ヲ持チ
 サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ

# ムジーク伝播ゲーム(2003年12月19日)
 あかん。おれのムジ洗、毎日同じ喫茶店でアールグレイを飲んどったせいで、仕事中も寝る前も「サンタが街にやってくる」が離れへん。しかも、なぜかテノールのパートを唄っとるのが不思議や。とにかく、日本男児としてはかなり屈辱的やわ。まあ、12月26日になったとたん、ファミレスもスーパーも「春の海」に変わるからな。その日以降は「サンタ系」は消失するやろう、きっと。
 みなさんもこういうことありませんか。ムジ洗に悩まされたとき、どうしたらええかって? 解決方法は至って簡単。身近な人の近くで、さりげな~く鼻歌で「ふ・ふ・ふん、ふん♪」とかって唄うのね。うまいことやれば、風邪をうつすより簡単にうつせるわ。ほんで、誰かにムジ洗うつしたときって最高に気持ちいいで。ところが人からうつされたほうは、気恥ずかしいやら格好悪いやら、そんな気分になるんやな、これが。恥ずかしがる必要はあらへん。これが音楽のええところでしょ。この遊びを「ムジーク伝播ゲーム」と名付けます。楽しんでみて。

# よしだタクろう(2003年12月28日)
 帰るのが遅くなって家の人に迎えに来てもらえないとき、仕方がないからタクシーに乗って帰る際、「今晩はタクるから、先に寝ててええよ」とメールするのが礼儀のようでございます。なんでもかんでも動詞になるということです。「タクシーにのる」が「タクる」というわけなのです。神戸弁での活用例ですが、「タクっとったら、渋滞に巻き込まれてしもた(タクシーに乗ってたら、渋滞に巻き込まれてしまいました)」などとなります。歩くのに疲れた子どもが「ねえママ、タクろうよ~」と駄々をこねたりします。このとき、子どもさんの名前が「たくろう」だとややこしい。「ダメよ、たくろう。今日はタクりません、歩くよ」。
 他にも、駅から歩いて行けるには行ける距離だが、ちょっと疲れたときなどでは、「よしっ、タクろう!!」とツルの一声。これは、友達が一緒にいるときほど自発されやすい行為でしょう。ちなみに、おれ藤川は、1日3、4回はタクっております。なぜなら、重度な方向音痴やからです。「ベスト・オブ・ザ・タクリスト」とでも読んでくんなまし。タクることは多いけれども、それほどタクシーに思い入れのない人は、さしずめ「タクラー」ぐらいでいいのではないでしょうか。ただし、吉田拓郎ファンであるかどうかは関係ございません。

# 付き合いきれぬ大人の世界(2003年12月30日)
 あれやね、テレビみててふと気が付くおかしさがあるわな。なんやら政治家の紹介で、アナウンサーらがまじめな顔をして「無所属の会に所属している○○氏は・・・」とか言うんやから。「所属なし」のことを「無所属」言うんちゃうんかいっ! こういうのは誰かに指摘されないと分からんのやろうな。当事者やその周りにいる連中はごく自然に受け止めとるんやろう。そんなんやったら、「無派閥派」ってのもアリかもね。

コキンほんわか集 巻第十三

# 携帯カメラの正しい使い方(2004年1月18日)
 有名人が帰国したとき、ファンが写真を撮る姿。これ、時代とともに変わったね。昔は両手で四角い黒いカメラ抱えていたのが、今はちがう。みんなそろって、片手で携帯電話をまっすぐにかざしている姿はホンマに滑稽や。みんなで揃ってウルトラマンに変身するんかと思ってしまうで。
 ところで、世の中に「自分のこと好き」を表す単位は「ナルシス(Ns)」といいます。有名人が目の前歩いているときに、片手携帯の写メールで、有名人の写真を撮っているかと思いきや、内側カメラで自分の姿をアップで撮っている奴がいたら、その行為は1000ナルシスをはじき出します。メジャーリーガーや外タレが歩いている場合だと、これが一気に10メガナルシス以上に跳ね上がることでしょう。

# 白井教頭?(2004年1月30日)
 フジテレビの連続ドラマ「白い巨塔」。いよいよ後半に入ってきた。なかなかの高視聴率なようやね。まあそれにしても今度は教授になった財前がヒールやね。困ったもんです。前回の11月19日のコキンほんわか集では、東教授夫人のキャラに魅了されていたけれども。今、感情移入できるのは里見の気持ちもよう分かるけども、なんといっても「佐々木庸平の妻子」やね。相当厳しい闘いになると分かっていながら大学病院に闘いを挑むっちゅうのは。おれは佐々木庸一(中村俊太)君を応援するわ。もっと台詞を増やしてやってくれよ。ところで、城井または白井先生が教頭になったらえらいことやね。おれが生徒やったら、白井教頭の近くを通るときはいつも「アメージング・グレース(白い巨塔の主題歌ね)」を鼻歌してまうやろうな、間違いなく。おれはそんな生徒やった。

# 見せたがり(2004年2月26日)
 日本ではうどんを打つところを見せたがるね。一方、アメリカではタトゥー彫るところを見せたがる。まあえぐいもんですわ。ウィンドー越しにマッチョなおっさんの腕からドロドロといろんな色が流れている光景は。あんなん見せてええんやろか? それにしても、アメリカ人の場合、タトゥー彫った後にファットマンになってしまったらどうするん? せっかく彫ったドラゴンがツチノコに見えてしまうで。

# 禁断の永谷園(2004年3月3日)
 ふと死んでしまうんちゃうかと思うとき。朝に「ゆうげ」を食べるとき。晩飯で「あさげ」を食べるとき。これらは、な~んか悪いことをしてるみたいで仕方がない。同じ思いをしている子ども達もいるやろう。「おとなのふりかけ」を使うときなんかがそうや。周囲の目を盗んで使うんやろうな。あ、両方とも永谷園やんか。消費者にこんな思いをさせるなんて。ちょっと、ひどいんちゃうん。商品の裏に書いておかなあかんで。問題ない場合なら、「あさげを昼や夜に食べても、健康上、何の問題もありません」と。問題ある場合は、「おとなのふりかけは、成人になってから」とか、酒・タバコみたいに書いとくべし。含みを持たせておきたい場合は、「ゆうげはできるだけ夕食時に召し上がることをお奨めします」なんてのがいいよな。みんな背筋を凍らせながら「ゆうげ」を召し上がる。かえって美味いかもしれん。

# 蛍光色を食するヒト(2004年3月16日)
 アメリカ人は蛍光色が好きみたいやな。どうやら、蛍光ペンのような色の食材が食欲をそそるみたい。ショッキング系の色やね。アメリカのスーパーマーケットの陳列台を見てみ。クーピー18色かと思ってしまうで。それに比べて日本人は山紫水明、水墨画。しらたきのような半透明の白、こんにゃくのような澄み切った灰色、たくわんのような薄黄色を大切にしとるわけやさかい。蛍光色の食べ物は毒気を感じてしまうわ。毒毒(ドク・ドク)ドリンクや。アメリカのジュースとか最悪な色やね。スポーツドリンクまで蛍光色(←ぜんぜん健康的やあらへん)。ショートケーキとかもドクドク。アイスクリームもドクドク。グミもドクドク。綿アメもドクドクや。ベネトン心中やね。

# 加藤か?(2004年4月8日)
 ずっと「セトリーヌ」と思っていたおれ。「カトリーヌ」やったんやね。すまん。加藤セトリーヌやなくって、瀬戸カトリーヌやったのね。ごめん。だって仕方ないやろ。なんか、カトリーヌが教育番組で自分のこと「カトちゃん、カトちゃん」って言うから。こんなん聞いてしまったら、誰しも「加藤ちゃん」って想像するやろ。ぺっ!! 紛らわしいったら、ありゃしない。。。あっ、「マドレーヌ」もややこしいわっ。

# 大学を創るなら~(2004年4月16日)
 こんな時代でも新しい大学ができたり、学部学科ができるのは不思議なこっちゃ。おれは、大学っちゅうところは『テーマ・パーク』であるべきやとずっと思ってんねん。ミッキーマウスを客員教授にしたり、『エディ・マーフィー・デー』のときは学生食堂の職員が全員、エディ・マーフィーやねん。ま、所詮アタマの固~い奴らが考えたところで、18歳人口を動かすことはできへんって。
 ちょっと前、『ラーメン道』って番組があったやろ? 究極のラーメンづくりに命をかけるってやつな。ああいうのが流行るんや。え? おれならどうするって? ああ、まずは香川県に『さぬき大学』を創るわ。人類学やなくって、『麺類学部』を設置する。麺類学部には第1麺類学系として『うどん・そば学科』、『シナそば学科』『パスタ学科』の3学科を置くわけ。第2麺類学系として『即席麺工学科』『添加物工学科』の2学科。第3麺類学系として、『国際麺類商学科』『フランチャイズ・マネジメント学科』の2学科ね。まずは、この学部で成功するやんか。そしたら、今度は『海洋科学部』を設置して、『イルカ・セラピー学科』『捕鯨学科』『マリンスポーツ学科』を置くね。この学部開設後、『さぬき大学』の学食に『くじらステーキ定食』が定番メニューになるんや。絶対、成功するでぇ。

コキンほんわか集 巻第十四

# おいおい(2004年5月1日)
 あかんでえ。おれ、前からずっと東京に行くたびに困っていたデパート。○|○|。ハングル? はたまた、宇宙語? 取りあえず、ローマ字で読む習慣があるから。何年間も、「おいおい」って読んでいたんよ。「おー、こないだ新宿のオイオイでなあ、パンク系のジャケット買うてんで」って言うと、「は? 何、オイオイって??」と。「だからあ、あれやん、赤いゼロイチゼロイチ」と説明してやっと、関東人「ああ、マルイのことね」と馬鹿にした顔で答えるわけや。関西人なら「あれで、マルイって読むんか!? それなら、ゼロイチ2つも並べんでもええやん。ほんなら、マルイマルイやん」って絶対につっこむわけ。ところが、これが何といつの間にか神戸三宮に進出してきとんねん。最初の宣伝広告は「○|○|と書いて、マルイと読みます」やって。関西人が読めへんの分かっとるんなら、最初からそんなロゴマークにせんときやー。

# 東洋の魔女(2004年5月14日)
 女子バレーボールの全日本がオリンピック行きを決めた。8年ぶりやで、8年ぶり。おめでとう!! ホンマに強くなったわ、スバラシイ。格好エエ奴らや。気になるんは、監督になる条件は関西弁が使えること? 前の葛和監督なんか、「おいっ、え~かぁ、ココはお前1本、決めてけ!! 小さくいったらアカンでぇ!!」って、関西弁をその年一番、全国に知らしめた。今の柳本監督も関西弁やんか。おれも監督できるかも。それにしても、肩書きが面白いね。「パワフル・カナ」とか「スピードアンドビューティー」、「プリンセス・メグ」とかね。誰が考えてるんやろう。コピーなら、おれにまかせろ。「ハリセン・ボンバー」「スーパー・オネエ」「袈裟切りくの一」「未来のママさんバレー女王」などが候補。嗚呼、バレーボールやりたくなってきた。ドクター中松のジャンピングシューズ履いて、アターック!!

# パー子(2004年5月21日)
 前々回の「おいおい」。東京の若い読者から「東京でもおいおいって、ゆってるよー」だってさ。ほんなら、PARCO。ずっと「パーコ」って読んでいた。デパートのオーナーは「林家ペーパー」。いっつもピンキーな野郎でさ、2人でバッグと写真を持って店頭に待ちかまえてて。ぺー「お客さん、何月何日生まれ?」、客「9月8日ですけど」、ぺー「あー、9月8日はダウンタウンの松本人志さんの誕生日ね。それから、紺野美沙子さんの誕生日でもあるけどね。他にもフジテレビの福井謙二アナとかね。あと、マイナーなところでは、ジャマイカのローレイン・グラハムという短距離選手の誕生日でもあるね。この日はね、サッカー選手が多くてさ。グランパスの古賀選手に、小久保選手、高松選手に中尾選手、もうサッカーの日にしたいくらいでさ」、客「・・・・・・」、パー子「あーーーーーっ、はっ、はっ、はーー!!」と、なぜか爆笑するわけ。こんなサービスをしてくれるデパートやと思っていたんよ。ほんで、「こないだ、パーコの書店で買うた本が落丁でなあ」というと、関東人「は? ぱあこ?」というんで、「吉祥寺駅前のデパートあるやろ」というと、関東人「あー、パルコのことね」とコケにした顔で答えるわけや。関西人でなくても、あれをみたら林家ペーパーか、パーマンの相棒のパー子と思うやろう。倭の国の人が作ったカタカナにしておけ、看板を。「吉祥寺パルコ」ってな。

# プールにエール(2004年6月12日)
 世の中、知らないことがまだまだあるなあ。おれは反省せなならん。ずっと前から、プール学院っていうのは、水泳専門の学校やって思っていたんよ。徹底した水泳の英才教育。1時間目「着替え」、2時間目「シャワー・洗体」、3時間目「準備体操」、4時間目「自由形」、5時間目「平泳ぎ」、6時間目「バタフライ」とかって感じなんかなーって思っていたんよ。担任が「明日は背泳があるんで、持ってくるものは、耳栓を忘れないように。それから水球もあるんでマイボールを持参すること」とかって終わりの会で言うんかなと。今日は「飛び込み」とか「シンクロ」って日には、生徒の欠席・見学率が高いのかなと。「先生、ノーズクリップ忘れました。シンクロは見学します」って言ったら、「アカン、お前は洗濯ばさみで出席や」なんて会話があるのかと。ごめんね、プールという人の名前やったみたいやね。他に勘違いしていたのは、エール学院ね。「おりゃ、うりゃ、がんばれ、がんばれ!!」「フレー、フレー!!」と応援しまくる学校かいななんてボケつつ、どうせエールさんが作ったからでしょと思ったら、これがまた違うみたい。こっちは本当に応援のエールみたいや。世の中、知らんことばかり。

# ミノーのまむし(2004年6月26日)
 あいつもミノー、こいつもミノー。お前らそろって岐阜県か? 年金の「未納」「未加入」問題。政治家のゆうてること、あほらしい。ミノー問題を「隠れミノ」にして、年金改正法案を通してしまいよって。おれはもう、政治家になれんわな。大体やな、苦学生ってやつは年金支払いを免除申請していたりして、それが受理されているんや。で、社会人になってすぐに払おうとしても、苦学生やってたやつが必ずしもすぐに免除期間中の分を払えるわけでもない。学生時代に借金したりしてる場合もあるしな。でもなあ、もう年金は破綻しているやろ? おれはある確かな筋からそう聞いているぞ。国の法律からシステムから、すべて改革せんとアカンところまで来ているやろ?? 自分らが生きておられる間だけ、なんとかなるような政策はもうやめとけ。子や孫、孫の孫の代まで考えて、世の中を動かさないとアカンで。

# ンゴッ(2004年7月6日)
 ンゴッ!! ビックリして何かのどにひっかかったような擬音語やね。あるいは、新幹線のぞみのトイレのバキューム音みたい。と、思ったら。。。名詞なのよ、名詞。『ン』で始まる単語でもあり、『ッ』で終わる単語やから、まったく馴染めません。この、『ンゴッ』ってのは、タイではポピュラーな果物ね。長い毛の生えたやつ。こんなんが、ホテルの部屋の中で、ウェルカム・フルーツのつもりなんやろうけど、カゴからチョットでも見えたら、「うおわっ、虫やっ!!  キモいっ!!」と思ってしまうで。長い毛が生えてるんよ。恐竜の卵みたい。ってゆーか、ナウシカの腐海の植物にもみえる。『ンゴッ』っていっても、「リンゴ」とは関係ないようやし。それにしても、『ン』で始まる名詞はダメやって。しりとりが終わらなくなるやん。

コキンほんわか集 巻第十五

# ペコちゃん、無事保護される(2004年8月5日)
 ペコちゃん連続失踪事件の主犯者に対して、懲役1年6か月の実刑判決が言い渡されたらしいやん。窃盗にしては厳罰すぎると言われているが、チョット待て。みんな間違ってるでえ。窃盗やなくって、誘拐とか未成年略取誘拐、拉致監禁とちゃうんか? いや、オークションで売ろうとしたらしいから、未成年人身売買の罪も加わるやろ。余罪も調べなあかんで。目撃していたポコちゃんに対する傷害暴行はなかったのか? 検察は何をやってるんやろうか?

# 目を見れば分かる(2004年8月16日)
 人間のやっとることだけに目を奪われると、落とし穴にはまるんや。面白いことをやっていても、目が笑っていない場合。表情全体は笑っているんやけど、目の奥が笑っていないことに気付く必要があるんよ。逆に、怒っているようで、目の奥に優しさを感じる場合もある。まあ、受け手側の感受性によるというわけで。参考になるかわからんけど、茶の間の主婦を驚かせた『マツケンサンバII』を例にしてみよか。松平健はほら、笑っているでしょ。当然、サンバだからね。笑っておくべきや。でも、目の奥をじーっとみてごらん。笑ってへんでしょ。あれはね、健さん、何か思うところあって闘っている目やね。突然、大女優がヘアヌードを出すみたいな感じやね。『健さん、裃(かみしも)を脱ぐ』ってね。いや、それにしても『マツケンマンボ』もあるのか。これじゃ、吉田ヒロの『チチクリシリーズ』やん。吉田ヒロなら、『ワルツ』まであるでぇ。

# マラソンの最大の敵はマクドなのかも(2004年8月23日)
 マラソンはしんどいよ。特に市街地を走るんは心理的に厳しいもんがあるんちゃうかな。ほれ、街中誘惑だらけやん。アテネオリンピックの女子マラソン中継を観てたら、途中にマクド(マクドナルド)とか映ってて。おれがランナーやったら、その誘惑に負けてしまって、マックシェークをテイクアウトで買いに駆け込んでしまうわ。気が利かないマニュアル店員に「ご一緒にポテトもいかがですか?」とか言われたら、一応レースを意識して「そんなもん要らんから、シェークをはよ持ってきて」とか言うやろ。余裕があれば「マラソンの最中に、そんなもん食えるかっ!!」って毒づいたり。他にも『てもみん』とかあったら、ちょっとマッサージしてもらいに行くかも。ここで店員に「お支払いは?」って聞かれたら、「現金で・・・。あ、いやEdyカードって使えるの? ちょっと小銭はチャラチャラ邪魔なんで」とかって会話をしてしまうやろうな。山間ロードやったら何もないから諦めるけど、市街地はあかんでえ。タクシー乗ってしまうかもしれへん。やっぱり飛行機のマイレージが貯まるタクシーを探すけども。偉いなあ、野口みずきも、土佐礼子も、坂本直子も、マクドにも『てもみん』にも寄らへんかった。こういう誘惑に打ち勝って、ストイックにゴールに向かう姿がスゴイって。おい、がんばれ野口。逃げ切れ、野口。よっしゃーー!! 金メダルやでぇ!! やっぱり、マックシェークはゴールしてからなのか。おれには無理やぁーー!!

# ヨン(2004年9月8日)
 なんやねん。今さら、韓国ブームかよ。数年前に『オジャパメン』とか『マウヤケソ』が流行ったのに、何を今さら。いや、韓国ブームは別にええんよ。でもなあ、なんで『ヨン』に『様』付けて、『ヨン様』やねん。女子大生からオバハンまで、空港で「きゃー!! ヨン様や、ヨン様。あっ、今こっち向いて笑ったハシムニカ!!」とかって騒いどる。『様』は不自然やろ。日本人の俳優で『様』を付けて呼ばれているの、いるか? 「にしきの様」とか「タクヤ様」って言わへんやろ。実際、おれ、女子大生に聞いてみた。「ニューヨークヤンキースで活躍している日本人選手は?」→「松井」、「じゃあ、シアトルマリナーズで活躍している日本人選手は?」→「イチロー」って、コラ。「松井様」「イチロー様」と言えよ!! 空港で見かけても、「うわっ!! 松井や、松井。あっ、イチローもいるわ。ほら、こっち向いて笑ってくれたで御座候」って、どうせ呼び捨てで言うんやろ!? とにかく、なあ。ペ・ヨンジュンよ。ペ君よ。日本では口を閉じたほうがええ。おれは、アンタが口を閉じたところを見たことないわ。口を半開きにしてたら、日本のかーちゃん達に「こらっ。ポカーンと口を開けとるんは誰や?」って叱られるでぇ。

# 室伏選手に捧げる言葉(2004年9月24日)
 わが『かけ声リサーチセンター』の研究テーマの一つ、ハンマー投げの際にどのような発声をすればより遠くに飛ばすことができるのかが、今回の実験で明らかにされた。最初に比較された条件は人名である。人名(濁音なし)条件と、人名(濁音あり)条件を比較した。すると、濁音なしの人名(e.g. フランソワ、トーマス、クリス、マシオ、ルノアール)を叫びながら投げるよりも、濁音ありの人名(e.g. ドミニコ、バーバラ、ガニア、ザビエル、ダ・ヴィンチ)などと叫びながら投げた方が、遠くに投げられることが分かった。ただし、「ダ・ヴィンチ」と叫びながら投げる場合、舌を噛んでしまうことが高率で生じた。続く実験で、無意味語の発声による効果を検討した。その結果、濁音や破裂音のない発声(e.g. モハトーロ、ヒヌーホヘ、ナホロムーチ)ではベースラインレベルよりも成績が下がり、濁音や破裂音のある発声(e.g. ダランラ、ムンドラー、ンパーリャ)における成績のほうが有意に高くなった。その中でも、語頭音が“m”または“n”から開始される語において、特に成績が高かった。このことから、ハンマー投げの際の発声では「ム」ないし「ン」からの語が有効であると考えられる。以上の実験結果から、当センターでは、室伏選手に捧げる言葉として「ンパーーーリャーーーー!!!」が最適であると結論づけられた。んなわけ、ないやろ。とにかく、金メダルおめでとう!!

# おかしな、おかしな、鉄棒競技(2004年10月13日)
 なんかさあ、鉄棒のCMって最近、多くない? じーちゃんが特撮なしで大車輪してるやつとか。ほんでまた、オリンピックで観て覚えた技って耳に残ってるねんけど。例えば、ギンガーとかイエガーとか。他にも、トカチェフとか。これって人の名前なんよね? ロシア人が多いんかねえ。おれ、新しい技を考えても自分の名前を付けたりはせえへんよ。たとえば、モロゾフ(片手で倒立しながらもう片手でプリンを食べる。プリンを落としてもモロゾフのコップは頑丈なので大丈夫)。ゴンチャロフ(着地する前にトレーナーが投げたチョコレートを手を使わず口に入れる)。パルナス(モスクワの味がする歌を歌いながら演技をする)。ドリプシ(タンクトップにしまっておいて着地すると同時に左手を腰に右手にドリプシで一気飲み)。どの名前もロシアっぽいでしょ? アナウンサーが「ここで塚原が屈伸の連続モロゾフを決めました。さあここから2回転半ひねりのドリプシで着地ですが、、、いった!! 塚原、見事にドリプシを決めました!! ロシアのスイーツで金メダル!!!」なんて叫ぶ日が来るのを夢見ることにするよ。

コキンほんわか集 巻第十六

# スヌーピー百面相(2004年11月10日)
 なあ、スヌーピーって奴はさあ、案外、いろんな表情を持っているんやなあ。あのあたりのキャラって、いつも同じ顔ってゆーか原則的に『おすまし』をしているっていうイメージがあるやん? たとえば、キティーちゃんしかり、ミッフィーしかり。ところが、スヌーピーはある種、ドラえもんほどにいろんな表情を持ってるんよ。中には、意地悪な顔をしたブル公のようなスヌーピーもいたりして。あと、あの黄色い、あの、何やったっけ、ほら。ウッドペッカー? レッドペッパー? あの黄色い鳥なんかも可愛らしいもんや。アラレちゃんでいうところのガッちゃん的存在、おじゃる丸でいうところの電ボ的存在といえるね。かなり重要な存在やと思うし、強いていえば助演男優賞候補にいつもノミネートされてしかるべき。主人公の良き相棒ね。たまにはトレードしてみたらどうやろか。スヌーピーの周りを電ボが飛び回り、アラレちゃんの周りにレッドペッカーが飛び回る。アラレちゃんは誰とでもすぐに仲良くなりそうやけど、どっちかといえば人見知りなスヌーピーは適応するまで時間がかかりそうやな。女子大生とかも「最近のスヌーピーって、なんかストレス溜めてなーい?」「うんうん、あれって電ボのせいだよねー、絶対」「だよねー」みたいに気が付いたり。癒し狙いのスヌーピーに癒しをってね。

# みたらし団子へのレクイエム(2004年12月6日)
 みたらし団子よ。お前は『みたらされ団子』やろ。「お前が、みたらされとんねん!!」と。「みたらされとるのは、お前や!!」と。ついでに、少しこげ目があるんやから、別名『こがされ団子』やろ? お前自身は『こがし団子』と主張して譲らんやろけども。とにかく、もっと自分が受け身な存在だということに、お前自身が気付くことや。いや、もう手遅れか。お前は、自分で気付いたんやない。つまり『気づき団子』ではない。おれによって気付かされたワケやから『気付かされ団子』やな。どうしても能動的な名前を名乗りたいならば、そうやな。『あきらめ団子』にしなさい。哀愁の漂う、ええ名前やなあ。