コキンほんわか集 巻第零

# 突然、坊主にするけども(2001年3月5日)
 なぜか咳が止まりません。一度出始めると、ぜんそく発作のように咳き込んでしまいます。咳が出まくり、気が狂いそうになった時、人間は変なことをしますね。なんと、完全に頭を丸めてしまいました。中学の野球部以来のヘアスタイルですが、今では見ため的にやっぱりアブナイのかもしれません。っていうか、君らが「先生はショートヘアーの方が似合いますよ、絶対!」って言うからやん。まぁ、また学会でブイブイいわせてきますよ。

♯ドコモショップにて(2001年3月21日)
 今日、ドコモショップで機種変更しようと思って3番目ぐらいに並んでいました。N503i の展示品が2箇所6個もあり、「ついに入荷」とか書いてあったのです。40分近く待って、ようやく自分の番がきたんですが、「N503i に・・・」と言ったとたん、「ただいま品切れです。人気商品ですから」やと。それなら「ついに入荷」の横にでも「品切れ中」とか貼っておけ。貴重な時間を返せ! などと怒り狂いそうになりました。そこをぐっと押さえて「次、いつ来たらありますか」などと言ってしまったんですが、やはり一言ぐらい文句を言ってあげるのが逆に親切だったのかもしれませんね。今後のことを思えば。ちょっとした一言というのはホンマに重要ですわ。

♯お得なセット?(2001年4月10日)
 夜中の通信販売。「あほらしい」と思いつつ、いろいろ買ってしまうわ、ホンマ。先週は、「ゴキブリ・ネズミ撃退」のを買ってしまった。先月は、「電子レンジでステーキが焼ける鍋」を買ってしまった。納得いかんのは、「今なら○○が付いている」とか「なんとこのセットをもう1つ」とかいうやつね。どうせセット販売するなら、トミーズの漫才ネタやないけど「今ならこのマルチカッターにレモン絞り器、包丁、まな板をお付けして、さらにキッチンシステム、庭付き一戸建てにガレージ2台分をセットにしまして」ってどう? せやけど、司会者の「気になるお値段の方は・・・」に対して、販売員の「おまかせくださいっ」という返事。自分なんかは、そう言われるほどに「きみには任せられんよ」と思います。

♯機転の効く人(2001年4月13日)
 今、ホットな話題は自民党総裁選挙ですな。橋本、小泉、亀井、麻生の4名がテレビに出まくっています。Nステーションをたまたま見てたら、久米さんが「どうせ自民党、結局は金が動くんじゃないの?」みたいな質問をしたのに対して、亀井さんが「色々テレビ局に言ってギャラを上げてもらってるのは久米さんだ」というような切り返し。久米さんは苦笑していましたが、なかなか亀井さんは機転のきく人物やなあと。亀井さんと麻生さんが自分の言葉でしゃべっているという印象でした。小泉さんも一見そのようですが、教科書的な感じでどの局でも同じことを言ってる気がします(もっと変人になった方がよい)。橋龍は相変わらず殿様みたい。誰でもいいけど、今度の総理大臣こそは任期満了まで勤め上げてね。そうやないと、高速道路のサービスエリアで売ってる「歴代総理大臣似顔絵湯飲み」が追いつかへんやんか。

♯割り切れん男(2001年4月18日)
 分数について一言。算数というのは「どうして?」って考えたらダメな学問なんではないかと思うんです。自分の場合、小学生の時に「1リットルのジュースを3人に分けます」と言われて「どうしてそんなことができんの? 333、333、334 ミリリットルずつで誰かが不公平になるやん。1人だけ得して2人はだまされてるやん」などと考えあぐねているうちに、取り残されていきました。高校生になっても、音楽の先生に「3連符というのは1拍の中に3つ刻むものです」と言われて「どうして? どっかでズレが生じるやん」とボヤいたらゲンコツ食らわされました。ま、この先生をおちょくるのは好きだったので「ここはクレッシェンド。だんだん強く・・・」と言われた時、「何十グラムずつ加重していけばいいんですか?」と質問してどつかれたりもしました。とにかく、分数だけじゃないんでしょうが、算数では「割り切り」が必要なのでしょう。ある時期ある種の子どもっていうのは「どうして?」と考えまくってしまうので、そこをどう切り替えさせて「割り切らせる」か教授方法を考えないとあかんでしょうね。そういう観点からも、円周率を「3」とする昨今の試みの善し悪しをちゃんと評価せなあかんやろうね。

♯音楽の楽しみ方(2001年4月19日)
 音楽についても一言。前日、「3連符は納得いかん」みたいに書きましたが、他にも納得いかへんことがあります。ピアノの先生(実母)に「そこ、なんか黄色い音になってるよ。もっと水色の音で弾きなさい」と言われると、「いや、ピアノはモノクロやん。白鍵と黒鍵しかないっちゅうねん」と言い返してあきれられました。やっぱり、音楽っちゅうもんは、おなじ「ガク」でも「学問」とちゃうからね。楽しまないとアカンわ。自分なんかは楽しんでますよ。最近、ケータイのオリジナル着メロ入力にこっていて、「世界で他にこの曲を着メロにしてるヤツはおらんやろっっ!」ちゅうのが嬉しくて楽しくてしょうがない。

♯音楽的才能とは?(2001年4月29日)
 音楽についてさらに一言。音楽とか芸術やってる人っていうのは、やたら「遺伝」とか「持って生まれた才能」などという先天的なものを強調しすぎますね。確かに、バッハやモーツァルトの家系を見ると、「音楽的才能」と呼ばれるものを持った人が多いです。しかしながら、バッハ家やモーツァルト家で生まれた子どもは、身近に楽器があったり指導者がいたり演奏を見聴きしたりと環境に恵まれていたのも事実です。親が音楽をやっていない家で生まれた子どもは、たぶん身近に楽器もなければ指導者もいないという環境で、音楽に出会うのがどうしても遅くなりがちです。音楽の先生が「あなたには才能がないわ」と言うのは、その先生自身の指導方法の悪さを隠すためのものでしょう。「遺伝」や「才能」で物事を説明すれば、スマートに聞こえるし楽に伝達できるでしょう。一方、どういう指導を受けてきたかとか、どういう練習を1日何時間続けたかなどということは、ドロ臭くてスマートじゃない感じがするのかもしれません。でも、そういう育った環境についても話が出来る音楽家は、次世代の音楽家を育てるために貴重な存在だと思います。

♯返品の不思議(2001年5月5日)
 うわっっ。ゴキブリが出たっちゅうねん! 通信販売で購入した「ゴキブリ&ネズミ撃退機」を取り付けて約1か月。説明書を見ると「取り付けてから効果が現れるまで約2か月かかります」とかって書いてあるからしゃあないか。待てよ、「効果が見られない場合は8日以内なら返品可能」とも書いてあったな。これって矛盾してるやん。同じようなのは、自分はそんなもんいらへんけど、雑誌で見た「幸運を呼ぶ風水系グッズ」の宣伝で「返品保証期間90日」とかってなってるやつね。効果がなければ返品できるっちゅうのを謳い文句にしてるけど、そんな長い期間、何もええことない人っておらんやろっ。ホンマに効果があるっちゅうんなら、「お手元に届いて2時間後から1日以内に必ず効果が現れます」ぐらい謳っとけばよろしいでんがな。ああ、通信販売よ。いつも笑いをありがとー。

♯気になる過去形(2001年5月15日)
 最近、ファーストフードとかコンビニ系サービス業のアルバイト店員の過去形が気になる。まだこちらが何も言ってないのに「お持ち帰りでよろしかったでしょうか?」「ジュースはこのままでよろしかったでしょうか?」「セットのサラダはコールスローでよろしかったでしょうか?」「一万円からお預かりでよろしかったでしょうか?」っておいっ! ちゃうでしょ、ちゃうでしょ。「よろしいでしょうか」とか「○○にしますか」が正しいでんがな。アカンアカン、こうやって書いてしまうとこれから余計に気になってしまう。そうやわ、これを読んでしまった貴方もこれから気になりますよぉ。

♯懐かしい光景(2001年5月21日)
 こないだ研究室に生ける花を探そうと外に出たとき、アゲハチョウを見ました。そういえばアゲハチョウなんて見るの、小学生の時に昆虫採集に行った時以来、記憶にないなあ。その次の日、入ったことのない喫茶店で焼き肉定食を食べてる時、地元のじいさんとばあさんが4人で入ってきました。しばらくして突然、「パン!パン!パン!」という音がしてびっくりしました。なんと4人中3人のじじばばが、おしぼりの袋を叩いて開けるテクニックを駆使しているではありませんか。この光景もそういえば子どもの頃に見てマネなんかしたりしてたなあ。でもやめてんか。アメリカで生活していた時から、そういう音がしたら即座に伏せる癖が残ってるんやから。何で自分が高梁で伏せなならんの。

♯夏の風物詩(2001年5月24日)
 高校の時、美術の授業で夏休みの課題が出た日、自分は学校を休んでいたんですよね。後でクラスメイトから「なんか夏について思いついたことを水彩で描くんやて」と教えてもらいました。休み明けの授業前に課題を提出した後、品評会が行われました。美術のベテラン先生が1枚1枚、みんなに見せながら「ヨットの角度と太陽の位置がいいね」「スイカと風鈴か。いいセンスしてるな」「花火の表現をもっと工夫したらいいぞ」「おおっ、ハワイに行ってきたんか」などと言っていきます。自分のが出てきた時、先生が「次は・・・、ん? なんやこれは?」と言った直後、教室は大爆笑。先生は「夏目漱石か! 誰やこれは」と言いながら裏に書いてある名前を見て「また奥田か! 俺は今まで何千人も教えてきたけどこんなん描いたんはお前が初めてやぞ」と誉めてくれました。自分では「夏目漱石」か「三蔵法師のカッコをした夏目雅子」を最初に思いついたんやけど、千円札のモデルしか目の前になかったから漱石にしただけなんですけどね。でもこんだけ誉めてもらったのに美術の成績は欠点でしたね。

♯果物は果物だもの(2001年6月4日)
 昔から思っていたことですが、どうして酢豚の中にパイナップルを入れるの。どうしてポテトサラダの中にミカンやリンゴを入れるの、サクランボを乗せるの。果物はデザートとして別に食べたいですよ。そんなわけで、東南アジアとかの料理でバナナやスイカがスープに入っているものとかはとても信じられません。でも、カレーのルゥの中に「すりりんご」を入れるのはアリですね。他はナシです、お子ちゃまです。

♯モーニング娘。について(2001年6月11日)
 人気グループ「モーニング娘。」。自分は半年ほど前までドえらい勘違いをしてました。どんな勘違いかというと、早朝のテレビ番組の天気予報とかを担当している娘たちだとばかり思っていたんです。だから自分なんかの夜型人間にとってはTVでお目にかかることはない、ファンになってもしょうがないと考えてました。ところがところが、いろんな時間帯でお目にかかるではないですか。すまんかったのう、モー娘。。なんか名前の由来を考えてしまうクセがあるみたい、自分には。他に考えたらきりがない。「B’z」の出身地、岡山県津山市ってビーズが名産なんやろか。津山はお盆とか伝統工芸品が名産なだけに「Bon’z」の略か? 「ゆず」は徳島出身なんやろか?(←徳島は「すだち」やろ、「すだっちくん」やろ!)とかね。ネーミングで困ってる芸能プロは自分に相談して下さい。自分は本日をもちまして「ネーミング教授。」に就任することを宣言します。

♯燃え下がる炎?(2001年6月25日)
 東京に出張するたび、色んなビジネスホテルに泊まることにしている。ちゅうか、予約するのが好きやないんで、行き当たりばったりでお決まりの宿にならんだけやけど。今回は、禁煙者用の階が用意されているホテルを利用しました。納得いかんのは、禁煙者用の階ってのが1番上の階なんよね。これは別のホテルでもそうやった。喫煙者の階は下の方にある。もし喫煙者が寝タバコして火事にでもなったら、煙や炎は上に燃え上がるんちゃうの。ということは、タバコが原因の火事による被害は禁煙者に及ぶっちゅうことやんか。どういう意味があんねん? ハシゴ車を呼ぶんが大変やからか? 怒るで、しかし!!(←横山やすし風)。

♯ガチンコ!臨床道(2001年6月26日)
 忙しくてあんまり見る時間がないが、TBS系「ガチンコ!」が面白い。何がオモロイかって、それは頑固一徹で味のある講師陣。ラーメンの職人、大検合宿の先生、プロボクサー、プロのレーサー。ストイックなプロらしさが滲み出ているんよ。こんなん見ると影響されてしまうわ。自分「お前、何になりたいんや?」、学生A「とりあえず心理系の資格が欲しいんです」、自分「なにぃ、資格だぁ? 帰れっ!次っ!」。学生B「まずは岡山一の臨床家になりたいです」、自分「岡山一か・・・。よし、帰れ!」。学生C「(べそかきながら)アタシ、人の悩みを聞いてあげたいんですぅ」、自分「お前は自分の悩みを聞いてくれる人がいるのか?」、学生C「いませんよぉ。先生が聞いてくれませんか?」、自分「ばかやろう。俺にはそんな暇はない、よそへ行け!」などなど。まあ、こんな風にやらなくても自分は厳しいけどね。ホンマにこの道で食べていくのならね。

♯オール・ハイ(2001年6月28日)
 なんかあれですねぇ、1日徹夜したまま2回目の夜を迎えておりますが、何もないのに笑いが込み上げてくるんですよね。もっとも、これは毎度のことですけど。中途半端に徹夜するとシンドイですが、そのシンドイのを超えると気持ちがホワ~ンとしてくる。これって、マラソン選手が苦しい時間帯を超えると気持ちよくなる「ランナーズ・ハイ」ってやつと同じようなもんでしょうか。極限を超えて「脳内麻薬」が出てきてね、ジャンキーな雰囲気があるね、今。「やばいょ、やばいょ~、タモさん、やばいょ~」とか「うまいもんは、うまい」とか「ア~タ~シ、生まれは、中国は広島アルヨ」とか、いろんな芸人の代表的なセリフが浮かんでは消えるわ。ふふ、ふはははは。。。

♯値上げせんかい!(2001年6月29日)
 スーツ専門店の割引券、ちょっと問題あるんちゃうかな。15,000円割引券なんやけど30,000円以上のスーツを買う時に使えるわけ。まあ、それはそれでええがな。ほんでお店に行ってみると、やっぱりというか人気があるものは全部29,800円って値段や。割引券を使おうと思ったら、30,000以上のスーツを探さんとアカンわけ。探してみると31,800円とかって値段がついてんねん、売れ残りが。魂胆みえみえやから、断られるのを承知で 29,800円のを指さしながら「すんません、このスーツ200円値上げして買ったげるけど」って店員に聞くと、「申し訳ございませんが、機械で処理しているものですから」やと。いつも値下げ交渉しとる関西人が「値上げしろ」言うてんねんから、値上げせんかい! ま、でも子ども騙しみたいで可愛らしい商法やし、笑えるから個人的にはokです。

♯レモンの価値(2001年7月3日)
 キャンディー、ジュース、ガム、健康食品なんかの謳い文句に、「レモン50個分のビタミンCが含まれている」というのがありますね。消費者は、「すごい! この1粒にそんなようけビタミンCが入っとんねや」と思うかもしれへんけど、ちょっと待って。「すごいビタミンC」ってどれぐらいのもんなの? 自分なんか逆に本物のレモンを見たとき、「このレモンには、あのキャンディーの50分の1のビタミンCしか入ってへんねや」と思います。レモンの価値を下げとりますなぁ、あの謳い文句は。

♯具体的であれ!(2001年7月9日)
 小泉総理大臣ってのは、これからが政治家としての手腕が問われるんとちゃうかな。「聖域無き構造改革、痛みを伴う構造改革」ってのをスローガンにしてるけど、こういうスローガンってのは後になって(マスコミなり専門家なり)誰かが付けるのがええんちゃうの。「いついつまでに、どこどこの部署の、カクカクといった構造を、シカジカといった構造に変える」とか、「○○の世代の××万人の方々が失業する見込みだが、これによって■年後には日本の赤字が△円にまで減少できる」といったように、具体的に改革対象事項とそれぞれの数字を出していこうや。こうやれば自ずと支持率は下がると思うねん。ほんで実際に、国民に痛みが伴い始めるとまた支持率下がるやろ。つまり、「スローガン総理」のままやったら支持率は高いままや。支持率が低下することが、小泉総理の手腕の高さのバロメータっていえるかもな。スローガンだけで終わるんやったら、大橋巨泉を総理大臣にして、巨泉(きょいずみ)総理と改名して攻めるのぢゃ。

♯まぼろしの大阪五輪(2001年7月18日)
 大阪五輪、あきませんでしたな。たったの6票。そもそも無理なんちゃうかな、大阪では。何と表現したら良いのか、そうやなぁ。まあ、外国から来たお客様を台所にお迎えするようなもんやね。焦げ跡、煮こぼれ、生ゴミなんぞがゴチャゴチャと溢れた台所に、来賓を招こうっちゅう発想自体、「お下品ねぇ」(←芦屋のマダム風に)。これが神戸やったら、もっとええ勝負になったんちゃうやろか。大阪の経済効果がどうのと言われていますが、こないなったら大阪だけラスベガスのようにするっちゅうのはどないかな? 雇用も増えるやん。こっちの方が大阪らしいと思いますよ。

♯北の大地でマイペース(2001年7月29日)
 札幌で仕事してきました。涼しくて生産量が上がります。ところで、自分はジャンクフードが大好きなんですが、何も考えずに2回もハンバーガーショップに立ち寄ってしまいました。本州でも食べられる有名チェーン店なのに。食べ終わってから、「そういえば、ここ北海道やんか。何も北海道でハンバーガー喰わなくてもな」とふと思うのですが、好きなものはしゃあないか。観光気分なんかまったくゼロで、仕事が終わったらマンガ喫茶でひと休み。本州でもマンガ喫茶あるのにね。そういえば、去年の学会で北海道に行ったときも、学生たちは小樽に行ったりしても、自分は学会会場にいるか、ホテルで論文執筆しているか、夜中のマンガ喫茶でした。一般の人々は、「何で観光もしないの? もったいない」って不思議がるんですがね。自分の姿を見れば分かると思うのですが、普段とまったく同じ服装でサンダル履き。鞄も一緒。隣近所に行くような感覚です。

♯どうする、小泉純一郎!(2001年8月3日)
 靖国参拝のことで色々言われているけど、今の状況を行動論的に考えてみました。中国や韓国が日本に圧力をかける言動(これ自体は各国の国益のためだから悪くない)に対して、今までの日本政府はほとんど言いなりになっていたわけです。つまり、日本に対する中国や韓国の圧力をかける行動を強化していたのは、日本政府自体だったと。ところが、小泉総理はこれまでの自分のポリシーを貫こうとしているから、中国や韓国にとっては、いつも強化されていたのが強化されないわけですよ。いつも強化されていたのが強化されなくなると、どうなるか? そう、消去抵抗ですね。だから、中国や韓国はあの手この手を使って、さらに日本に圧力をかけてきているわけ(これも行動論的には当然のこと)。それで、どうするか。ここでまた強化しちゃう(つまり、言いなりになる)と、今後同じような場面で、こうしたあの手この手を使った圧力をかけてくる行動はもっと激しくなることが予測されます(これも行動論上、当然)。まあ、中国や韓国が言っている内容については吟味していかんとだめでしょう。しかし、「中国や韓国が激しくなるから、こちら側の主張はやめとこう」というほとんどのマスコミ論調は幼稚やね。これって、激しい行動障害を示している子どもをなだめるために子どもの要求を全部かなえてしまって、さらに行動障害が激しくなって困り果てている親とまったく同じ原理なんよね。小泉総理はどうするんでしょうかね。でも、周りは「困り果てている親」みたいな政治家が多いみたいやし、息子は芸能界デビューみたいやし(?)、前途多難やわな。思想どうのは関係なく、今の状況は行動科学的にはこういう客観的説明がなされるわけ。

♯「感動した!!」(2001年8月5日)
 小泉Jr. 、ホンマに芸能界入りみたいですね。小泉総理大臣が総理大臣を辞めてからのほうがホンマは安心なんでしょうけど。しっかりした息子さんやったらいいんでしょうが、だれか揚げ足取りなヤツがいたら、息子がなんか問題をしでかすと政治にからめてくるかもしれへん。子どもが成人になれば、子は子、親は親って考えとかないと。万が一、Jr. が何かしでかしたら、総理はまたあの名言「感動したっ!!」ってのを、「勘当したっ!!」て言えばいいだけやん。

♯高度な車内販売スキル(2001年8月8日)
 いつも気持ちよく寝ている時に、突然「お弁当に、おつまみ、ビールはいかがでしょうか」とか聞こえてくるのが嫌なんです。別に大きな声じゃなくても、静けさの中で突然やから耳につく。時々、殴ってやろかと思うぐらい、自分の座席近くでちょうどしゃべり出しよる。ところが、こないだ九州へ出張に行った帰りの新幹線。なんと販売員のおばさん、車内に入ってきて隣のデッキに通り抜けるまでの間中「べんとーーにーーーー、かんじゅーーすーーーー、かんびーーるーーーー、・・・・・」と歌うように消えて行った。小さな声ではなかったが、突然しゃべられるよりもよっぽど良いわい。

♯横文字まじり語(2001年8月19日)
 こないだの東京出張でのこと。中央線に乗ってる時、途中で30過ぎぐらいのビジネスマン2人組が自分の横に。その一人が、「あいつのオピニオンは分かるけどさぁ、基本的にアイ・ドント・アグリー・ウィズ・ユーって感じなんだよね」やと。「基本的に賛成できない」と言った方が短いやんか。日本語にすると不自然な外来語や専門用語ならまだ分かるけどな。こういうのを格好いいと思い込んでいるのは関東文化圏の特徴か。関西文化圏ならば、こういう知識をひけらかすような格好良さは格好悪いと感じるやろな(笑いの対象やで)。「自分はアホや」と言えるような余裕のある笑いやユーモアを持つっちゅうのが関西人の強さやね。

♯不完全燃焼ゲーム(2001年9月2日)
 新しいゲームを考案しました。パーティーで試してみましたが、かなり笑えましたのでご紹介いたします。このゲームをやると、「う~ん、なんでもいいからやらせてよっ!」というように、もどかしさを体感することが可能です。たとえば、みんなで「せ~の、最初はグー!」でジャンケンやろう。でも、「最初はグー!」だけでそれ以上は何もしないように我慢することを誓い合います。すると、どうですか。たかがジャンケンなのに「う~ん、ジャンケンしたいよ~~~!」と、ジャンケンしたくてしたくてしょうがなくなります。それでも我慢して下さい。もしかしたら、普段からこの不完全燃焼ゲームで鍛錬しておくと、かなり強い人間になれるかもしれません。ぜひ、飲み会などの席でお試し下さい。

♯不完全燃焼ゲームのバリエーション(2001年9月2日)
 自分の開発した不完全燃焼ゲーム。いろいろなバリエーションが考えられます。たとえば、アントニオ猪木の「1、2、3! ダァー!!」をやるぞと言って、「1、2、3!」でストップする。「ダァー!!って言わせてーよ」って思うよ。せんだみつおゲームで、「せんだ」「みつお」「ナハナハ」の「ナハナハ」を言わない。「ナハナハ」って言いたくてしょうがなくなるわ。桂三枝の「新婚さん!」だけ言って、「いらっしゃ~い!」を言わない。これらをより効果的にするために、3回は完全燃焼して盛り上げておいてから、不完全燃焼モードに突入するのがよろしいでしょう。不完全燃焼ゲームの著作権は自分にありますが、みなさんも色んなバリエーションを考えて遊んでみてね。

♯大好評!!不完全燃焼ゲーム(2001年9月6日)
 不完全燃焼ゲームが大好評。連日、実際に遊んでみた感想や新たなバージョンが寄せられています。このゲームの良さって、何か「気持ちワル~い、くすぐったさ」を味わえるところにあるんやないかと思います。あのほら、向こう脛をぶつけた時って、痛いのに笑ってしまうでしょ。あれに近いね。不完全燃焼ゲームでストレスに強い人間になりませう。

♯関西のオバハンは2度鳴く(2001年9月21日)
 関西のオバハン。関西人という特異な生物に、オバハンという特異な要素が加わった恐るべき人種。たまに出会うと、これでもかとばかりに話し込んできます。こんな感じ。「温泉行ってきたんよ、温泉」、「パーマあてたんよ、パーマ」、「新車買ったんよ、新車」、「芦屋のブティックよ、芦屋の」ってな。なんで2回も言うのよ? 2回も!!(あっ、移ってしもうた)

♯オイスターソースを切り札に(2001年9月28日)
 お料理が下手で悩んでおられる方。オイスターソースを使ってみてください。特に、炒め物でサッと使うと、おやまあ不思議。ちょっとしたプロの中華料理になるではありませんか。田舎で競争のない中華料理店なんかでは、塩とコショウだけで味付けしているところがあるよね。教えてあげたいわ、オイスターソースがあるでって。ホンマにどんな料理でも美味くなるから。ここまで宣伝しときながら、自分はというと、この2年間ずっと外食しているのでありました。

♯新幹線のもう一つのマナー(2001年9月30日)
 自分なんかは、新幹線のテーブルを降ろすときや上げるとき、音や振動が前に座っている客に極力伝わらないように気を付けています。自分がこんな小さなことに気を遣うようになったのは、何度も何度も嫌な思いをさせられてきたからに他なりません。気持ちよくすやすや眠っているところを、結構いい歳こいたサラリーマンが「ガチッ、バターン」とやるんですよ。親子連れなんか最悪で、子どもがテーブルで遊びよる。親自身がどれだけ響くか知らへんからか、止めさせないんよな。自分は入眠困難があるので、一度目が覚めてしまうともう眠れないんですよ。携帯着信音のマナーボタンは注意のアナウンスがあるけど、「テーブルの上げ下げはお静かに」とかってシールをテーブルに貼っておくぐらいの工夫はしてよ、JRさん。

♯弁当屋さんのマナーについても(2001年10月9日)
 客が少ない時間帯に弁当屋さんに行って注文すると、従業員は丁寧にお弁当を作ってくれるような気がするよな。しかしやねぇ、自分の弁当を作っているパートの横で、もう1人のパートが掃き掃除を始めるのはよくないやろ。なんぼ余裕のある時間帯にやるべきこととはいえ、1人でも客の弁当を作っている時には段ボールの搬入やら掃除やらは後回しにしてよ。客として気ィ悪いわ。誰かが言わんと気が付かないんやろうな。悪気があるようには全然見えへんし。自分が昔バイトしてた時は、嫌な客が来たときに「二度と来るなー」と強く念じながら、悪気を持って確信犯的に愛想悪くしていたのを思い出したわ。そうか、もしかしたら混まない時間帯に来店する自分は嫌な客なんかも。

♯沖縄にて(2001年10月13日)
 学会で沖縄に来てました。昼ご飯を食べようと街をぶらぶら歩いている時、バイト風の兄ちゃんに「無料ですから観光の案内を聞いていきませんか?」と勧められてね。自分は「まあ時間もあるし、現地人と話でもしようか」というノリで、その勧めに乗ることにしてん。でも次の瞬間、「最初は観光案内やろけど、絶対に途中から商売を仕掛けてくるやろうな」と思ったわけ。だって今まで大阪とかで「商売じゃないです。世間話しましょう」と宝石店や化粧品なんかの店員さんに誘われても、結局は必ず商売の話を始めよるんよ。ほんでこっちが絶対に買わないということが分かった途端、急に冷たい態度に変わりよる。こっちは「なんや、さっきまで楽しそうな雰囲気の会話は全部ウソやったんか」っちゅう風に、気が悪い思いをいつもさせられていたのよ。ところが、この沖縄の観光案内。お茶やお菓子を出してくれるわ、CD聞かせてくれるわ、ホンマに最後の最後まで商売の話なんかせえへんのよ。案内所を出た後、「自分はなんて荒んだ人間なんやろうか」ということを繰り返し痛感したわ。島で出会ったおばあ達。兄ちゃんや姉ちゃん達。みんなノンビリええ感じやった。彼らが都会に出たときに、お人好しすぎて騙されないか心配なぐらいです。ああ、沖縄ってええところやわ。
 この「いい感じ」の観光案内は、国際通りにある「おきなわ大事典」といいます。観光客のニーズに合った案内をしてくれますよ。ホームページはこれから充実していくとのことでした。

♯本土にて(2001年10月18日)
 本土に帰ってきたら、さっそくダイレクトコールで「すごく良い条件で土地のオーナーになりませんか? お得な話ですよ」という甘い誘い。ああ、本土に帰ってきたんやなと思いました。ホンマにお得な話なら他人に教えるなよ、自分で得しろよって思ってしまうだけやから、自分にはこの手の話は時間の無駄よ(時間の無駄っちゅう発想が本土的やけど)。ああ、「シークヮーサージュース」飲みたなってきた。「ミミガー&ラフティー&島らっきょう&各種チャンプルー」食べたなってきた。沖縄タイムで過ごしたなってきた。そうそう、今のご時世で沖縄への観光予定がキャンセルされまくっているようです。そもそもトラブルを避けようなんて思うなら観光なんかせえへんかったらええんや。大丈夫、沖縄の街はのんびりしてたよ。

♯日本全国脱輪キャンペーン(2001年11月10日)
 車を運転していて溝にタイヤをはめて身動きできなくなったことありますか? あるいはその場面に出くわして車を引き上げるお手伝いをしたことありますか? こうした「脱輪」の問題を、自動車専門団体の力を借りずに解決するのってええもんやで。通りすがりの人のアイディアと力を結集して問題解決する。そこに金が働いているわけでもなく、運転手の見目美しさでもなく、ただ問題を解決することに目が向けられているわけやんか。せやから、各市町村の役場に「脱輪課」というのを内緒でこしらえて、人口の割で月に何回かの脱輪を推奨するっていうのはどうやろか。あるいは脱輪しやすい道路をこしらえるとか。そしたらヤンキーとか冷め切ったサラリーマンまでが、問題解決した時の気持ちよさを体験できるはずや。中学や高校のカリキュラムにも入れておくとええんちゃうかな。袋や箱に小銭を入れるような募金も大切やろけど、脱輪を救った時や脱輪から救われた時の感覚っちゅうのは直接的にひびくでぇ。

♯しし座流星群(2001年11月24日)
 しし座流星群の観測時間帯を予測すんのって、なかなか計算通りいくもんですな。この前の、しし座流星群が観測できるという日時、いつも仕事している時間やし観てみよかぁと家の外に出てみてん。ほしたら、どないや。なんと夜空には一面の、、、、、白い雲。Nステーションの気象予報士が「雲は無いから大丈夫」みたいに言っていたのに。ほんでも、わずかな雲間から5つほどチラリと流れ星が観られたけれど、「パネルクイズ25」の最後の海外旅行チャンスクイズみたいやったわ。3時には完全に無くなってしまったわけで、気象予報のほうが難しいようやね。これって、地球大気圏内には気象予報を困難にする変数が多々あるっちゅうことなんやないやろか。となると、宇宙にも人間が行き来する(例えば、宇宙ステーションが激増すること、月までの往復便が1日4便)ことが増えれば、しし座の観測時間帯の予測もそれに比例して誤差が出てくるかもな。

♯「待つ」にもいろいろ(2001年11月25日)
 自分は待つのが苦手であーる。今週、左手の関節に貯まったガングリオン除去手術をしてもらいました。患部自体は小さいんですが、日常的に邪魔になるので思い切って手術に踏み切りました。手術の日は、指定通りだったので待たされることはなかったのですが、その次の日から抜糸するまでガーゼ交換に通わなければなりません。診察券を出してから、自分の順番がくるまでなんと2時間。今日もまた2時間も待たされました。ガーゼ交換なんて5分で済むのにね。あと、映画館で並ぶのも嫌やね。順番を「待つ」というのが苦手なんよな。でも、自分の仕事や、自分が価値を認めるものについて「待つ」のは平気なんよね(というか得意なぐらい)。つまるところ、「待つ」ということも文脈によって良いものになったり悪いものになったりするっちゅうこと。

♯大好き、コーラフロート。(2001年12月9日)
 コーラフロートやクリームソーダが好きやねん。あの、コーラやソーダ水にバニラアイス浮かべるやつね。昔、デパートへ買い物に連れて行ってもらった帰りとか、喫茶店で食べたのが忘れられへんのかな。昨日、地元の料理屋さんで定食を食べた後、なんか無性にコーラフロートが欲しくなってね。メニューにはないんやけど、無理を承知で「コーラあります?」と聞いたら「ありますよ」と。調子に乗って「コーラフロートできます?」って聞いたら、「ちょっと待って下さいね・・・。マロンアイスならあります(^^)」って。自分は「いや、マロンとコーラは合わんでしょう(^^;)」とやんわり断ったのでした。なのに1分程すると「アワアワのコーラ」を持ってくるではありませんか。実験的に持ってきたみたい。こっちも実験とか好きやし戴いてしまいました。そしたらまあ複雑な味。奇妙な味。まったりとしていてそれでいてやっぱりしつこいほどのアワ。店員さん「どうですか?」っていうんで、「栗ームコーラやね」というと、「抹茶アイスよりましでしょ」ですって。いやいや、こうなりゃ「抹茶アイスコーラ」でもなんでも挑戦してみますわ。それにしても、遊び心のある料理屋さんってスバラシイね。

♯単位の不思議(2001年12月12日)
 世の中には変なものが多いですわ。特に単位についての表現やね。例えば、「10ミリ位の短い長さに切って」「200メートル位の低い高さの山」「3平方メートル位の狭い広さの部屋」って言い方、変な感じがするわ。他にも「そこの強さは弱く」、「ここの明るさは暗く」っちゅうのも嫌やん。笑えたのは、大学院時代に軽自動車で片道12時間かけて群馬県で開かれた研究会に行った時のこと。山道に沿って果物の直売をしている地元の人たちの手書きの看板。「りんご、1バケツ、1000円」「柿、1バケツ、500円」などと書いててん。「1バケツ」っちゅう単位は学校で習ってへんなあ。自分が休んでたときに出てきたんかなあ。などと思いながら、おばさんに「リンゴ、2バケツ下さい」って言ってみたら、バケツ2つを指さしながら「はあ、これとこれ2つね」やって。「2バケツ」って言えよって思った次第でございます。

♯お見事な広告づくり(2001年12月15日)
 美容&ダイエットの宣伝広告って巧いこと作っとりまんなあ。あの手の宣伝って、「使用前」「使用後」の写真を載せまっしゃろ。使用前の体重82kgの写真は真正面向き直立で、使用後の体重64kgの写真は正面向きやけど「モデル立ち」してたりする広告なんかがそうやね。他にも、美顔の宣伝なんかで、お肌が荒れてる使用前の写真は「悲しいうつろな表情」をしていて、お肌がきれいになった使用後の写真は「明るい笑顔」ちゅうのは典型的やで。ホンマにその商品の効果のみを測定する場合、それ以外の要素はすべて同じ条件にせんとあきませんでしょ。人間っちゅうもんは、容易に印象で操作されるもんや。純粋な効果ちゅうもんと、人間の印象とは分けて考えんとアカンわな。

♯どえらい寒さ(2001年12月19日)
 毎日お寒うござんすな(←昔懐かし「北風小僧の寒太郎」風)。最近、通信販売で購入したドイツ製の健康枕っていうのがあって、それは特殊素材でできているんですよ。で、ええ塩梅で頭から首にフィットして、特殊素材の中に適度な湿度も保たれているんだそうです。ところが、つい最近のことですが、寝ようと思って枕にゴロンとなったら、後頭部を強打。「な、な、な、何やねんっ!」と思ってみたら、どうも枕が凍っているようなんですよ(危うく一人撲殺やね)。あと、朝シャワーを浴びていると&ォに、ボディシャンプーのボトルを押しても動かへん。これもポンプに貯まった湿気が凍っているんよね。一人暮らしをしていて、仕事場に籠もりっきりになったり出張が多かったりで自宅がからっぽやと、秋頃なんかは部屋の中のほうが寒い。冬場なんかはホンマに冷蔵庫部屋です。でも寒いの大好き。

♯ガキ大将(2001年12月27日)
 今どきの若いモン(実は親の世代も含めて)はケンカの仕方をしらんね。親の世代が、子ども同士で争いごとをせんようにしてきたっていうのがあるんやろけど。せやから、困難な事態になるとすぐにキレてしまって破壊的なことをしたり、逃げ出したりしてしまう青少年になるんとちゃうかな。TBSの「ガチンコ」に出てる不良たちも、すぐにキレてしまう奴らなんやが、こうなってしまった若いモンに真正面からぶつかる大人が少ない。ガキ大将のように付き合って、不良の集まりだろうが基本的なルールがあるってことを経験させて、自分との闘いに勝つことの大切さを、体を張って伝えていく。世の中には良いケンカもあるんや。ちいさいうちにケンカを教えておいたほうがええよ。それと「ケンカを始める前の状態」「ケンカの仕方」「ケンカした後の始末」この3つを教えられるガキ大将を育てないとな。ガキ大将のマネジメントが大切なんや。

♯リトマス紙をケチるなよ(2002年1月8日)
 小学校の理科の授業。リトマス紙を使う単元で、担任が「この液体には赤いリトマス紙を入れなさい。ほら、青色に変化したよ」「こっちの液体には青いリトマス紙を。ほら、赤色に変化したよ」と進めたんよ。なんで最初から変色することが分かっているほうのリトマス紙を指定するの? それやと「試験」の意味がないやんか。自分らのころは生徒数が多くてリトマス紙がもったいなかったからか? とにかく、今でも疑問ですよ。赤いリトマス紙が青色に変色した液体に、青いリトマス紙を入れたらどうなるのか、青いリトマス紙が赤色に変色した液体に、赤いリトマス紙を入れたらどうなるのか。この疑問が正月中、ずっと頭の中にこびりついていたわ。

♯略称ぎらい(2002年1月9日)
 いろんな名称を略して言うのは昔からあんまり好かんね。マクドナルドを関西では「マクド」、関西文化圏外では「マック」と言い、モスバーガーのことを「モスバ」、ファミリーマートのことを「ファミマ」、ポテトチップスのことを「ポテチ」、ミスタードーナツのことを「ミスド」、ミスターチルドレンのことを「ミスチル」などとな。自分ならこう言うで。「ミスターチルドレンのコンサートに行く前に、マクドナルドかモスバーガーに寄って、なんか腹ごしらえでもしてやねえ、ほんでからファミリーマートでポテトチップス梅しそ味を買うて、ミスタードーナツでカスタードクリームショコラ買うてから行こかあ」ってな(沈黙が嫌やからかも)。帰りに「バスキンロビンス・サーティーワン・アイスクリームでビッグサイズのロッキーロードを食いにいこかぁ」って。省略どころか長くなっとるっちゅうの。

♯良き臨床家、教育者(2002年1月16日)
 いや~、TBSガチンコの大和氏はスバラシイわ。不良どもの困った行動を次々と変容していく。これは下手な臨床心理家の先生には真似できへんやろな。というかほとんどの臨床家がサジ投げちゃうような不良たちやんか。大和氏の接し方は、行動変容法の理にかなってるんよ。たとえば、「ココロ込めなくていいから『悪かった』と謝れ。嘘でもいいから言ってみろよ」というのはシェイピングの技法。初期的には形だけでもええからとにかく新しい行動をさせるのよ。それから、「お前らの根性をぶつけてみろよ。逃げるんじゃねえよ」というのは確立操作になってる。確立操作というのは、簡単に言えば「動機づけ」に影響を及ぼす環境操作の一つやね。適切な行動に対しては即時強化を与えとるし。不良どもを見事に「乗り越えるべき壁」に立ち向かわせとるわな。こういう大人がどれだけスバラシイ教育者なのか分かっとらんよな、世間は。戦後日本人の多くがこういうタイプの教師を否定し続けてきたわけやからな。

♯震災から七年の時が流れて(2002年1月17日)
 阪神淡路大震災からちょうど7年。忙しいから忘れてしまってもおかしくないのに、ニュースでやるもんやから思い出してしまう。つい先日、自分の生まれ育った街、兵庫県の西宮北口駅周辺を散策したけど、ホンマに街の風景が変わってしまっとった。北口(地元の人はキタグチと言い、ヨソ者はニシキタなどと言う)は元々、大阪と神戸の真ん中にありながら都市化せえへん下町やったんよ。それが大都市になってもた。市場の裏の暗い路地や秘密基地にしていた空き家なんかも完全に消えてしまっとる。変わり果てた街に佇み、子どもが生まれたような親を亡くしたような複雑な気持ちやったわ。震災後に来たヨソ者に隠れ家を奪われてしもた感じや。犬は新しい土地に入ると自分の居場所を作るためにマーキングするそうやけど、とりあえず自分も駅前ビルのトイレで犬になったよ。

♯短歌にしました(2002年1月22日)
 はりきって 冬用タイヤ はきかえて とたんに気候 暖冬になり
 (マーフィーの法則にありそやね)
 あきらめて ノーマルタイヤ はきもどし 異常気象で 雪つもりけり
 (人生、そんなもんやろ)

♯方向指示器は誰のため?(2002年1月29日)
 最近、方向指示器(ウィンカー)を出さずに曲がる輩が多いな。どうすんねんと思っていたら突然曲がったり、曲がり始めてからウィンカーを出したり。あのね、方向指示器って自分のためにあるんやないよ。他人に知らせるためやんか。対向車はどない思うのか、後続車はどない思うのかなどと「他人の気持ち」を考えられへん奴が増えとるんかな。あるいは、指示器を出さへんことがカッコええと勘違いしとるんやろか。田舎へ行けばいくほど指示器を出さへん奴が多いような気がする。これは、田舎道には右折左折がはっきりせん交差点が多いからか。それとも、高齢者の出し忘れが若者に伝播しただけのことか。このあたり、心理学的には興味のある部分やけどな。自分なんか、道歩いてる時も右折左折するときは方向指示器出しとるで(「そんなやつおらんやろ~」←大木こだま風)。

♯やっぱ時代は豚やね(2002年2月2日)
 出張先で「おっ、なんかオモロそうなお店」と思って入ったのが、豚料理の専門店。あんまし一人でくる客がいないのか少し珍しそうに迎え入れてくれました。トンカツと豚の角煮かなんかを食べよと思ってたら、店員さんが「本当は二人からですが豚しゃぶもできますよ」と言ってくれたとたん、なんか豚しゃぶ食べんとアカンような気になってね。オーダーしてみたらまたこれが美味。店員さんが「うちの豚肉は生でも食べられますよ」っていうぐらいの良いお肉。思わず二晩連続でいただいてしもたわ。牛肉専門店がバタバタ店じまいしている今、豚の専門店で良かったやんか。先見の明があるっちゅうこっちゃね。店員のみなさんもスバラシイ。このお店は島根県のJR浜田駅駅前商店街にある「ケンボロー」(問い合わせ:0855-24-9909)。トンポーローとちゃいまっせ。

♯豚はよいのう(2002年2月3日)
 「ケンボロー」。結局、三日連夜の常連さんになってしもたんです。現代落語調(?)でいってみまひょ。
「先生、ここんとこ豚ばっか食べてどないしたんでっか?」
「おや、ぴいすけか。いや、豚肉っちゅうのは体によろしいんですよ。激務こなしてる割にほれ、わしゃあぴんぴんしとる」
「髪型が?」
「これ、ぴいすけ。いらんこと言わんでよろしい。いいですか。インターネットで調べてみたら、豚肉はビタミンB1が牛肉の10倍あるそうな。疲労回復、夏バテ、美肌効果なんかもあるそうです」
「ほえぇ。豚って良いことずくめでんなあ。昔から人けなすのにブタ使うてきたけど、これからは褒め言葉にせなあきませんね」
「左様です。ブタはすべて神聖なんですよ」
「まぶた、かさぶた、ねぶた祭りに、落としぶた・・・」
「・・・・」
「ところで先生、なんでそんなに豚にはまってはるんでっか?」
「そりゃあぴいすけ、豚だけに、まいブーむよ」

♯いやっ、驚いた(2002年2月6日)
 関西のオバハンはすぐに「ぃやっ!」って言うよな。ちゅうか、関西では小学生くらいからオバハン化しとるから小学生でも言うとる。「ぃやっ、あのおばさん4つもティッシュもらってるわ」「ぃやっ、昨日たまご198円やったのに今日は98円になってるわ」「ぃやっ、あの兄ちゃん、若い子だけサービスしてるわ」「ぃやっ、あの姉ちゃん、粗品2つも貰ってるわ」などなど。世の中の不公平に対するセンシティビティが高いんやろうね。自分も一丁、真似てやろうか。「ぃやっ、こないだスキーボード3万6千円で買うたのに、同じやつが2万7千円になってるわ」

♯花粉、何とかならんのかいな(2002年2月9日)
 あー、くそ。花粉アレルギーが今年もまた始まったようや。何とかならんのかいな。年々ひどくなっていくわ。ええかげんにせんと、また丸坊主にするぞ。

♯死にゆく人を見舞うこと(2002年2月10日)
 死を目前にした人を見舞うのは良いことである。先日、末期ガンで入院している自分の母の親友を見舞いに行った。このおばさんは、女手一つで働く自分の母に代わって、幼い自分の面倒をみてくれた方である。このおばさんに会うのは十数年、二十年ぶりだろうか。とても衰弱しきった様子に自分はことばを失った。仕事に行く前に立ち寄ったので、バスの出発時刻をおばさんの方が気にして下さり、握手をして別れの挨拶をした。おばさんに「それじゃ、がんばって」と言われて、自分の方が励まされた。仕事に向かうバスの中、自分の死についてさらに深く考えさせられた。自分はどのように死ぬべきか。どのように自分の死に立ち向かうか。このことは、生きている今をどう生きるかということを考える根源となるように思う。今日、そのおばさんが亡くなった報を受けた。たった2週間前に握手をして話をした人が亡くなった。死に臨む人に会うのは良いことである、と自分は思う。

♯やってみたいぜ、カーリング(2002年2月23日)
 ソルトレークシティ冬季五輪、日本人のメダルが伸び悩んでいるためか、あんまり注目されてへんようですな。自分もほとんど見てないんやけど、ついカーリングには見入ってしまうわ。あのアイロンみたいな石を滑らせて的の中に残すゲームね。静か~に投げたと思ったら「Yah!! Yah!! Yah!! Yahhhhhhh!!」とか怒鳴るのがオモロい。あのモップ作業もいいね。ダスキンなんかがカーリング部を作ると一石二鳥なんちゃうかな。そういえば大学院生時代、廊下でカーリングごっこやってたら教授に怒られたわ。「カーリング部を作りたいんですが顧問になってもらえませんか?」って言ったら、も一つ怒られた。ところで、長野五輪では日本チームが注目されていたのに、今回は全然出てこんやんか。日本でカーリングブームになったかもしれんのに、今回出てないのは痛いよ。せやけどブームになったらえらいこっちゃな。小学校の先生へ。「廊下は走らない」の張り紙やめて「廊下でカーリングしない」を。あと「モップそうじはカーリングのようにゴシゴシと」って。ボーリング場の支配人へ。「ボーリング場でカーリング禁止」の張り紙を。

♯すでに…(2002年3月2日)
 こういうのを聞くとツッコミ入れたくなるわ。オッサンが「コラ! ええかげんにせんと怒るで!!」って言うやん。これに対して「ってゆーか、もう怒ってるやん」って思ってしまう。ドラマの脇役が「いい加減にしないと泣くわよ!!」って言う。「いや、もう泣いてるやん」って。「おかあさん怒るよ!!」って言うたび、「もう怒っとるっちゅーに」とな。大阪のおっさんが「いっぺんどやしたろか!!」と言う場合、「いやいや、もう声を荒げて怒鳴ってるやん」となるわな。

♯病院で待つ(2002年3月4日)
 病院の待合室で順番を待つのはつらいな。受付の人の言うままに待合室で待ってたけどなかなか呼ばれへん。もしかして、他に待合室あるんとちゃうか、自分より後に来た人が先に呼ばれるのはワイロ渡しているからちゃうか、などと考えてしまうわ。金を工面してやったら自分の名前の病院(ケンジ・ホスピタルとか)になったりして。そんなわけはないだろー。でも、ありえないともいいきれないよな~。こないだも自分の前の人は2時間待っとったそうやし、自分も1時間も待たされた。ほんで診察は3分ほど。「待ってる間に別の病気に罹るかもしれへんやんっ!」とか、ツッコミ入れながら時間を潰したり。板東英二の発音で「ほんばりぼー、たばらんで(ホンマにもう、たまらんで)」などと、モノマネでツッコんで時間を潰したりな。結構、時間潰し上手いのかも。そーともいう。

♯真田虫に世の光を。(2002年3月7日)
 花粉症という不治の病を患ってしまって、ずっとこのまま苦しむのはたまらへん。昔はこんなん無かったでしょ。これって、現代人が除菌とか抗菌とか言って清潔になりすぎてしまったことに問題があるらしいな。だから、真田虫っちゅう寄生虫を体の中に飼っておくと花粉症にならんらしい。ところが、真田虫って何メートルにもなってしまうから肛門からはみ出すこともあるんやて。でも、虫っちゅうのがイメージ的に悪いわな。「真田くん」とか「真田十勇士」っちゅう名前にしておけば、1匹ぐらいお腹の中に飼っておいてもええかと思うんやけど。女の子もほら、変なキャラを可愛がるでしょ。クリオネとか。あんな感じで、「さなぴー」とか「さなぴょん」、「さなにん」や「サナチュウ」「サナ太郎」って名前にするとか。そしたら体の中に真田虫を飼って大切に育てるのがブームになるかもしれへんやん。これで花粉症とはおさらばやね。真田虫のええとこはこちらの記事を。

♯プチラッキーな日々(2002年3月13日)
 最近、変なところで運を使い果たしているような気がするわ。何と、「ピンキー」の中にプレミアの粒が2つも入っていたり。うちの妹なんかまだ一度もプレミアピンキーをゲットしたことないのに。大好物の「コアラのマーチ」、二箱連続して「眉毛ありコアラ」を見つけたり。つい最近、お気に入りのアーティストのトークショー招待の懸賞当選の通知が届いてね。大ラッキーと思ってスケジュール帳を見たら仕事あり。。。トークショーの二週前なんよ、通知が。そんなん9か月先の予定が入っているのにどうせいっちゅうの。もっと早く通知できんもんかいな。レコード会社の嫌がらせかと思ったわ。なんかツイてるようでツイてへん。こういうのをプチラッキーということにしましょう。

♯ウォシュレットのウン用の仕方(2002年3月19日)
 あのウォシュレットってすばらしい発明やね。便座からの噴水で洗浄してくれるやつね。ホンマかどうかしらんが、昔の人は牛に舐めてもらってた人もいるらしいよ。それを名付けるならば「ウシレット」かな。自分なんか、子どもの頃はボットン便所やったからね。ボットン便所の時は下から戻ってくるのを「おつり」と言って忌み嫌っていたけど、ウォシュレットの場合は下から洗浄水やもん。スバラシィやん。でもお母さんたち、気をつけて。子どもに小さいうちからウォシュレット使わせたら、学校や駅やスーパーのトイレ、公衆便所とかウォシュレットやなかったら用を足せなくなりますよ。昔の人々は、トイレに紙がなかったら新聞紙で、キャンプで野グソのときは葉っぱで代用してたやんか。やっぱり小さいときに不便を経験しておくほうがいいんですよ。便利なものの運用の仕方に気をつけよう。

♯真田虫ネタの反響(2002年3月20日)
 前々々回の「真田虫に世の光を。」がウケている。中学生から会社員まで爆笑の渦を呼んでいるらしい。反響のいくつかを紹介すると、「ヨーロッパ産の真田虫が良いらしい。卵を瓶で買えるそうです」という内容。お返事として「国辱的です。やはり国産のが良いですね。でもラベル貼り替えとかで偽装されても気づかんわな」と言うときます。中には「中学生の娘が担任の真田先生のことをサナぴょんと呼ぶようになった」という苦情めいたものも。この返事としては「真田先生にコキンほんわか集を読ませなさい。そのうち、サナぴょんは人気アニメキャラになるでしょう」と。自分の親友は大爆笑した後、サナ太郎の替え歌を作って歌っていました。これだけ反響を呼びながら、でもやっぱり1匹飼育しようという人がいないのはどうして?

♯いじめられキャラの逆襲(2002年3月23日)
 「い~ちぃ、に~ぃ、三瓶です」。このなんでもないフレーズを使った挨拶をするキャラが人気あるんよな。でもこれって「イッコン、ニコン、サンコンです」のパクリやんか(最近あんま見んけどオスマン・サンコンはどしたん)。特に芸がある訳でなく、あるとしたら独特の雰囲気やな。この雰囲気※を真似して、JR西日本「いっちぃ、に~ぃ、三宮」ってやるかな。やらんわな。それから、なかやまきんに君。吉本新喜劇でマッチョポーズを取りながら台詞を言うやつ。こっちは芸っちゃあ芸かもしれんけど、「それがどーしてん」っちゅう面白さがある。でも、こいつら学校ではいじめられるようなタイプやんか。山田花子にしてもジミー大西にしてもそやろけど、いじめられキャラが開き直って明るくなったら誰にも真似できへんキャラが完成するようやぞ。いじめるキャラの芸人があれこれネタ考えて勝負しているのに、いじめられキャラは雰囲気だけで笑いがとれるんやから驚異的といえるわな。こういう現象って生き方のヒントになるんとちゃう。
※他にありそうなフレーズ類。
「い~ちぃ、に~ぃ、サンタです」「新入部員求ム! い~ちぃ、に~ぃ、山岳部」「ご出産の際は、い~ちぃ、に~ぃ、産婆です(日本産婆組合)」「当店自慢。い~ちぃ、に~ぃ、山菜そば」「只今焼き立て。い~ちぃ、に~ぃ、クロワッサン」「フジテレビのグループ会社って?」「「い~ちぃ、に~ぃ、サンケイです」。もうやめとく。

♯「ポ」と「ボ」笑論(2002年3月24日)
 前々々回の話題で、「ボットン便所」について言及した。そしたら、ある学生から「『ポットン便所』の間違いでは?」と質問された。どっちゃでもええんです。ウンコの大きさやったり、ケツから溜まりの表面までの距離やったり、溜まりの水分量なんかで聞こえ方が変わるからかもしれんし、方言かもしれん。でも、ボストンをポストンとは言わへんし、ポストをボストとも言わへんか。ボールをポールというと違う物になるし。ベンツやったらボンネットでええけど、軽四のキャロルならポンネットの方が似合うかも。ボーイフレンドをポーイフレンドって言うと、すぐに捨てられそうやしな。ポケモンの「ポ」の字を変えた日にゃあ、ちょっと怒られそうやからやめときなさい。とりあえず、「バ行」の方が「パ行」よりも強くて大きい印象を与えることは間違いない。ドつく音、「ポカッ」より「ボカッ」の方が痛そうやろ。ドアの閉まる音、「パタン」より「バタン」の方が強く閉めた感じやん。でもやっぱり意味が変わるもんもあるよな。キャディーさんがパターの替わりにバターを渡してしもたらどうなるか心配や。「ボーッとしてる」と「ポーッとしてる」では、後者の方は恋心を表してるかもしれへんし。なかなか奥が深そうや。う~ん、せやけどどうも最近のコキンほんわか集は下の話題が多くなっとるな(読者のうちのいわゆるお嬢様達が「お下品だわ」と去っていくのもやむなしか)。しかし、今回みたく同一テーマの中で「ボットン便所」から「恋心」までカバーするなんて。この守備範囲、ある意味すごいぞ。

♯病院で待つ2(2002年3月26日)
 そうそう、この間の病院に薬をもらいにいった日、また薬をもらうだけでもめちゃくちゃ待たされるわけ。次々と呼ばれる名前は「三宅さ~ん」「赤木さ~ん」とかばっかりで、「岡山らしい名前やなぁ…」とか思いながら自分の順番を待ってたんよ。で、自分の2つ前が小学六年生の男の子で、自分の前が中学生の男の子。その次が自分。どうやら自分ら三人分のが一緒に出来たみたいで同時に呼ばれてん。「佐藤く~ん」「鈴木く~ん」ときたんで、「(流れ的に)もしかすると、もしかして?」と思ったら「奥田く~ん」と呼ばれてしもうてな。思わず「看護婦はん、俺より若そうやけど…」とツッコミいれてしまいそうになったわ。今でも大学生に間違えられることはあるんやけどねぇ。高校生に見えたんかなぁ。最近の高校生が老けとるからかなぁ。高校生と話は普通に合うしなぁ。でも中学生と話をするのはひと工夫いるなぁ(ボケてもつっこんでくれへん)。小学生や幼児を笑わすのは簡単やのになぁ。中年以上からご老人とは昔から話は合うなぁ。フランス人とは合わんなぁ。

♯嫌な客(2002年4月1日)
 客やからっちゅうことだけで偉そうにしている奴。こないだ松屋で飯食ってたら、60過ぎくらいのおっさんが、バイトの若い店員さんに「おぉーい」とだけ言ってお冷やのグラスを差し出しよった。「お水下さい」と言えんのんかいな。自分なんか客のときは恐ろしいぐらい丁寧。おまけに店員さんを笑わしてリラックスさせようと常々心がけているんやから。ところが自分は絶対に接客業に向いてないと思う。自分がもしその店員やったら、客がお冷やのグラスを差し出して「おぉーい」とだけ言うてきたと。ほな、「ああすんまへん、多すぎましたか。減らしまひょか?」と言うとるで。文句言ってきたら「そんな言い方で分かるかい! 水ぐらい自分で井戸から汲んできて飲め!!」と言ってしまうやろうな。こういうふうに、世間とは反対の態度になってしまうのが自然になってきたわ。うん、こういうどうしようもないダメな自分が好きやな。

♯ダメだしするぞ!(2002年4月6日)
 先ほど仕事関係の華やかなる会合に参加してきたんやけど、その余興で吉本興業の芸人さんが呼ばれててん。前座はデビューしたてのような若手コンビ、トリは噺家の弟子がピンでっていう感じやったんよ。で、どちらも修行中みたいな雰囲気やったけど、特に若手コンビの成長を願って気付いたことをダメだししときます。クイズコーナーの時に、「吉本のタレント紹介冊子の1番最初の芸人さんは誰でしょう?」という質問に対して、おれが「横山やすし!!」とボケをかましたのに、「ああっ、おしい~。でもそれは大ヒントになりますよ」はないやろっ。そこは「おぅ横山だ! メガネメガネ…って誰がやねん!!」とモノマネの一つでもかましてえの、のりつっこみするポイントやないか。立て続けに「タレント紹介冊子に葬式んときの遺影載せてどうすんねん」と波状攻撃すれば笑いを独り占めできたのに。芸人がまじめに答えてどうすんねん。とはいいつつ客のノリがよかったのもあって、十分に場が盛り上がったから役目としては十分果たしとったよな。がんばれよ。また時々どついたるからな。

♯甘いものには相性が(2002年4月8日)
 チョコ+バナナで「チョコバナナ」。これって相性がええやろ? でも、チョコ+ミカンで「チョコミカン」っちゅうのは悪そうやんか。「イチゴミルク」は相性ええけど、「スイカミルク」ってアカンっしょ。ここらあたりの相性って、パフェとかクレープのレシピに活かされてるよな。とにもかくにも、パフェ食いてぇ~。パフェ食いてぇよぉ~。学食でパフェ食いてぇ~。

♯おはようございばす(2002年4月9日)
 以前、板東英二のモノマネで書いた文章が、一部の読者にウケたようです。書きことばで表現するモノマネってのがあるんやということに自分も気づきました。ちょうど今、花粉症で鼻声なので、これから書きことばで表現してみます。ばんどーです。しかしばあ、こど時期はつらいですわ。だかだか薬が効かへんから、ほんばに夜も寝だでばせん。はだ水が出てしょうがだいんで、ティッシュではだ噛んでるうちに、はだがヒリヒリしてしぼうて。ちょうど、どうびそ一個分ぐらい、はだ水が出てしばう感じですわ。だんとかせんと、かどうで死んでしばいばすよ。それにしてぼ、イチローはほんばにすごいですわ。ほんばにベースボールの本場であそこばで活躍するとは。あー、そどそどバスの時刻だんで、行ってきばす。(どう? 板東英二が鼻に詰まる、いや目に浮かぶでしょ)

♯ねばりとあきらめ(2002年4月11日)
 人生に必要なことはすべてゲーセンで学んだ。どっかで聞いたことのある言い回しやけど、ホンマにそう思うねん。特にクレーンゲーム(以下、CG)な。クレーンを動かして景品を取るやつ。ベンツ(小)を買えるぐらいつぎこんできた熟練CG職人、自他が認めるCG王。こないだのオフ日、大阪で小型自転車とルームランプをゲットしたんよ。どうしてそんなもんが取れんねんという方。めちゃくちゃ小さいぬいぐるみが1個だけ置いてあって、それを煙突の中に入れたら飾ってある景品と交換っちゅうシステムなんよ。自転車ゲットするのに「約6漱石」かかったけど、店員さんが「きゃーーー! 取られたー!!」と叫ぶぐらいの出来事やったみたいで。そんときは意地やな。絶対に取ってやるという。自転車の箱を引きずって帰ってん。去年はバッティングマシーン&ストラックアウトのセットを2回で取ってな。でも、取った後に「ここ東京やん?」って。。。そんなドでかい袋があるわけでもなく、紐で縛って新幹線に乗って持って帰ったわ。でもこの景品は今も兵教大のケースで活躍しとる。CGに対峙したとき考えるのは、ずっとねばり続けるべきか、あきらめるべきなのかという判断が重要ということ。単にねばれば良いわけでなく、あきらめるときはサッサとあきらめて別のをねらう。ゲーセンで観察していると「CGでの立ち回りが下手やなあ」と思う人がいるんよ。「そこはもうちょっとで取れるのに!」というとこで止めてしまう。その人の立ち去った後、数回でゲットされてまう。これを「ごっつぁん取り」と名付けよう。逆にあきらめきれずに何漱石も使ってついに取れずに文句言って帰っていく人とか。ねばりとあきらめのバランス、これこそが人生の立ち回りにおいて重要なのだ。

♯ヘッドホン 機内においては 下向けて(2002年4月12日)
 昨年、学会への出張の用事で沖縄行きの全日空機に乗ったときのこと。航空機テロの数週間後で、沖縄米軍基地が危ないという流言がホットな時期だっただけに客はスカスカやった。ところで、機内にステレオ放送を楽しむための聴診器みたいな形のイヤホンがあるでしょ。あれ、耳の穴に入れるからイヤホンやと思うねんけど、ある種の方々にはヘッドホンに見えるみたい。向かいのスチュワーデスさんと雑談しているとき、ふと反対側向こうの座席を見ますと、できの悪い自分を引き上げて下さった恩師が着座されておられるではないですか。恩師は戦前生まれの方なんやけど、久しぶりにお会いできたのが嬉しくてご挨拶したのです。しばらくして、向かいのスチュワーデスさんが「あの~、あちらのお知り合いの方、イヤホンの付け方が違うので言ってきてくれますか?」と言うので、振り向くとびっくり。我が恩師ったら、イヤホンのコードが頭の上になってしまうように装着しておられるではありませんか。それはあたかもヘッドホンのごとくに。スチュワーデスさんに「言えるわけないやん!」とつっこみつつ、でもスチュワーデスさんも困るんやろうなと思ったものです。フライトが終わった後とか、スチュワーデスさんたち話してるんやろうなあ。「今日はヘッドホネスト、47人もいたよね~」「シルバーなんとかっていう団体客だからしょうがないんじゃない」「でもさぁ、上司に言ってみようよ。救命胴衣着用の説明VTRだけじゃなくって、イヤホン着用のVTRも流してって」「それっていいよね。結構笑えるかも~」。。。せや、こういうキャッチにしてみたらどう? 「イヤホンを 入れるところは 耳のANA」 う~ん、我ながらスバラシイ!!

♯日本航空の場合(2002年4月15日)
 こないだの話題を読まれた方から「日本航空の場合のキャッチはどうなるんですか?」というつっこみメールをいただきました。こういうのでどうかしら? 「上向きは ちがうでおJAL 貸イヤホン」。。。無理があるけど、とりあえず「おJAL」って使えるよな。せや、おじゃる丸のスポンサーになればええねん。おおっと残念、おじゃるはNHKやったな。でもまあ「おJAL」が使えるのは間違いないねんから、いろいろやってみてって。「京都まで ひとっ飛びで おJAL」とか。ああっと無念。京都には空港が無かったか。