森造じいさんの言の葉 No.4

■己が弱さを知れ■(2003年1月17日)

自分の弱さというものはの、無意識のうちに隠してしまうものなのじゃ。じゃから、自分の強いと思うておる部分が、実は裏を返せば弱い部分であることもようある。じゃが、それに気が付いたとき、それほど無理に強がる必要も無うなるじゃろう。真の強さとは、強さを磨くことではなく、己の弱さを知ることに始まるのじゃ。

■コメじゃ、コメ!!■(2003年6月3日)

戦後日本はあらゆる文化破壊の憂き目におうておる。特に食文化じゃ。日本人の主食はコメじゃぞい。貿易の観点からも外国からの食料輸入に頼らず、コメの需要を増やさんか。まずは学校給食をすべてコメ食にすべきじゃわい。パンなんぞが好きな奴は、朝、かじってきたらそれでええ。いくらなんでも食料の自給自足率が低すぎるわ。日本が真の意味で独立国家たるためには、食料輸入に依存する今の体質を変えんといかん。国内のバランス、国際的なバランスに敏感な政治家はおらんのか? 食料自立5カ年計画とか、食文化改正10カ年計画などドラスティックな変化が期待できる具体策をなんとしても打つべし。自国の文化の維持には計画が必要じゃ。なおものんびりしておったら、さらに浸食されてしまうわい。

■外国語を学ぶ理由■(2003年8月13日)

外国語を学ぼうとする日本人が多いのう。勉強しようとする姿勢は評価してやってもええ。じゃがのう、その目的はなんじゃい。格好がええからとか、みんながやってるからとかぬかしておる奴は、外国語を習得したところでクソの役にも立たぬわ。日本には母国語で高度な科学技術を利用できるし、伝達できるのじゃ。では、何故、外国語を学ぶのか。それは「仕方ない」からじゃ。日本の国益を考えると、海外から取り入れるべき科学技術もあろう。日本人は昔から海外の技術を取り入れ、母国語で考えてその技術を日本の中で世界最高水準のものに仕上げるのが得意じゃった。これから先もその姿勢、忘れてはなるまい。日本の国益のために「仕方ない」から学べ。もう一つ、海外の人間が日本語を習得するのが困難じゃゆえ、「仕方ない」から相手の言葉を使って教えてやれ。よいか、こういう姿勢が大切なのじゃ。そして、ここで考えよ。おぬしは、海外から何を取り入れて、それを日本でどう活かすのじゃ? そして、海外の人間に教えてやることは何か持っているのか?

■揚げ足取りの役立たず■(2003年8月13日)

世の中で良いも悪いもとにかく世の中を動かしておる人間の揚げ足を取るしかできぬ奴は役に立たんわい。