コキンほんわか集 巻第三
# 燃えろゴー(2002年7月29日)
「燃えろゴー!!」 なんじゃこりゃあ。やっぱ、ひろみ郷のことかな。なんてったってジャパン代表歌手やもんね。エキゾチックな男やねえ。マダムキラーやねえ。こんなに人気があると落書きされたりなんかするんかなあ。燃えろゴー、燃えろゴー、燃えろゴー、、、あれ? 燃えるゴミ?? なーんや、「燃えるゴミ」の「る」の丸部分と、「ミ」の上と下の棒をはがしただけなのね。こないだ見かけた駅のゴミ箱のイタズラでした。落書き禁止とあるけれど、こういう「落消し」は許されるのでしょうかね。
# 各地からの目撃情報(2002年8月1日)
前回の「燃えろゴー」。各地から「私も見ました」「近くにあります」などの情報が寄せられています。一度、見たり聞いたりしたら、自分もやってみたくなるんでしょうか。あまり良くないことですねぇ、これは。寄せられた情報の中には「うちの近くには『燃えないゴー』というのもあります」やねんて。そういうのを見た人は、思い切ってひろみ郷さんに栄養ドリンクを送ってあげましょう。他にも「私の地元には一歩手前の『燃えろゴミ』というのがあります」という情報も。そういう場合、迷わず「ミ」の上下をはがして成仏させてあげましょう。というのは、そもそも「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」というのはおかしいでしょ。「燃やしてもええゴミ」「燃やしたらあかんゴミ」のほうがええやん。
# 漱石が好きなのに(2002年8月3日)
改札されるそうやん。五千円札が新渡戸稲造から樋口一葉に。千円札が夏目漱石から野口英世に。オレは漱石が好きなだけに、「ひどい」と思ったわ。なんか偽造が多いのが改札の大きな理由なそうやけど、キャラクターを簡単に変えるなよな。聞くところによると、何人かの候補者の中から絞り込んでいって最終的に財務大臣の塩爺が決めたんやって。その最後の決断の理由が「偽造されにくい顔」なんやと。樋口一葉や野口英世は偽造されにくい顔ということか。どういうこっちゃねん。こういう言葉って巷で流行ったら面白いやないか。「ねえねえ、彼氏どんな顔してるの?」「うん、どっちかといえば偽造されにくい顔かな」「うそぉ。アタシの彼氏って、ちょー偽造されやすい顔だしー」「カワイソー。じゃあ彼氏の顔にホログラム貼ればー?」「それっていけてるー」とか。 …いけてないって。
# 花火を見よ(2002年8月4日)
日本の夏。花火が彩る日本の夏。花火職人の魂が一発一発の尺玉に込められているんや。おう、ユニバーサルスタジオみたいに火薬たくさん使って爆発のでかさで客を喜ばせるのとは趣が違うで。いかにもアメリカらしいやん。でかければええってのがな。花火っちゅうもんは、火薬の量だけで人を魅了するもんとはちゃう。美しさや迫力で魅了するもんや。
# んー、いわゆるひとつの強盗、「ストロング・スチール」が我がマイホームにカミングして来たんですね(2002年8月8日)
巨人の終身名誉監督、長嶋茂雄氏の自宅に強盗が入ったとか。だれもが思い出すのが、長嶋茂雄といえば警備会社セコム。情けないのう、ホンマに。会社がやっとることやから、絶対安心な警備会社なんかあらへん。考えてみたら、どの地域をどの時間、何人ぐらいの体制で警備にあたっているのか、一般市民はもとより加入者も知らんのちゃうかな。そりゃあんまり公開しすぎても警備の裏をつかれて犯罪が起こってしまう危険性もあるやろうけど、安心を売るならその根拠を最低限、示さなアカンやろ。んー、とにかくですねえ、イメージだけの安心感、いわゆるひとつの「セーフティー・フィーリング」なんていうのは、オールドファッションの時代遅れですねえ。
# まこまこ(2002年8月12日)
北海道の地名は口が寂しいときにええな。苫小牧(とまこまい)とか真駒内(まこまない)とか思わず舌を噛みそうになるわ。ときどき高校野球で出てくる「駒大苫小牧(こまだいとまこまい)」などと言う場合は、舌を噛みちぎる覚悟がいるで。覚悟を決めたら声に出して読んでみ(責任は負えんけど)。「ここ真駒内スーパーアリーナは苫小牧市の駒大苫小牧高等学校野球部キャプテンの駒田マコトくん、マネージャー苫野まこさんが揃って入場してきたところです」「九回裏、ここまでテンテコ舞いにされてきた真っ向勝負の駒大苫小牧、まさにまな板の上の駒大苫小牧といったところでしょうか」 どう、噛まずに読めた? そういえば奈良県にある生駒(いこま)って、もしかしたら北海道の飛び地なんかもしれんなあ。と、まーこんかいのを読んで舌を噛んでしまった子。マコトにすまない。こまらないでね。へこまないでね。「真駒内、へこまなーい」。。。うーん、これは村上ショージ氏に献上するわ。
# ゴミ問題(2002年8月17日)
先のゴミの話題と新札のネタの反響がすごい。どうせなら調子こいてしまいまひょ。「燃やしてもええゴミ」「燃やしたらあかんゴミ」が正しいっちゅうたけど、他にはどんなゴミがあるやろか。「燃やそうと思ったら燃やせるけどウチの自治体の焼却炉ではダイオキシンが発生するんで燃やさないでほしいゴミ(たぶん燃えないゴミのこと)」「むかしはそのまま捨てていたけど上手く回収して地球にやさしくすべきゴミ(たぶん資源ゴミのこと)」「いやそれはゴミにしたらバチがあたるでーゴミ(たぶんリサイクルショップに回せってこと)」「こう見えても昔は重宝されたんやでーゴミ(ぶら下がり健康器など)」「銀行に回したら二度と会えなくなるパルプ(旧札たち)」「ご主人様と山道をドライブ、と思ったら突然捨てるなんてゴミ(不法投棄)」。。。どれも長いなあ。でも、こういう風な名称のほうがゴミ問題を切実にとらえられる気がするわ。ゴミの叫びみたいなな。ゴミは当て字で「護美」と書く。地球の美を護るっちゅうこっちゃ。
# ばばぬき二千円(2002年8月24日)
なーんかアホらしいなあ。こないだ買い物したとき、レジのおばさんが申し訳なさそうに「あのー、おつり二千円札でもいいですか?」と言うんよ。いや別にお金はお金に変わらんのやから「ん? あーいいですよ」と受け取ったのが運の尽き。その後、駅で切符を買うときに小銭が足りなくて千円札と思ったら守礼門。こりゃあかんと思って諭吉っつぁんに助けを求めたら、その券売機は千円札専用やったのね。それで別の券売機に並び直してようやく切符を買ったけど、ぎりぎりで一つ電車に乗り遅れてしもたわけ。それが原因で新幹線の指定席に間に合わへんくなってん。手持ちの守礼門、早く誰かに回したくって。これって「ばばぬき」やん。とか思いつつ、ついつい自宅の引き出しに守礼門をしまってしまうのはなぜ? そういえば、子どもの頃オレはジョーカーを手に入れてウキウキしていたわ。もしかしたら厄介なもんを手元に置いておきたい気持ちがー、、、あるあるあるある。